宙組『Délicieux!』で大活躍の芹香斗亜、トップへの準備万端です(『Délicieux!』観劇)

今日のタカラヅカニュースでは9月2日に行われた宙組東京宝塚劇場での新人公演の模様が放送されました。
宝塚大劇場での新人公演からブラッシュアップされた様子が見て取れました。

主演の亜音有星くん、ヒロインの山吹ひばりちゃんも素晴らしい出来でしたが、本公演でキキちゃん(芹香斗亜)が演じたモリアーティ役のコッティー(鷹翔千空)がさすがの演技でした。

宙組東京公演『Délicieux!』の芹香斗亜を見てトップへの期待が高まりました

先々週と先週の2回、東京宝塚劇場で宙組公演を観劇してきました。
お芝居『シャーロック・ホームズ』については前の記事で書きましたが、今日はショーの『Délicieux!』について。

上級生から下級生までそれぞれ見せ場がありましたし、宙組生全員で出る客席と一体となってマカロン・シャンシャン・ペンライトを振る場面も楽しかったですし。

圧巻のカンカンの場面も目を奪われましたし、ちょっとダークな妖艶な場面もあったりして。
場面数が多くて次から次へときらびやかで華やかなシーンが繰り出されてあっという間に終わってしまいました。

中でも私の注目はキキちゃんです。

幕開きは芹香斗亜から

幕が上がると舞台中央には男役8人を引き連れたキキちゃんが!
トップのゆりかちゃん(真風涼帆)より先にキキちゃんメインの場面でした。

ゆりかちゃん扮するパティシエのル・ヴォンはその後でゴンドラに乗って上から降りてくるという最高に目立つ演出で登場するので、トップさんはやっぱりそうよね〜と思いましたが。

それでも幕開きに舞台の真ん中で歌い始めるキキちゃんはインパクトがありました。

王妃のお茶会の芹香斗亜のマリー・アントワネット

圧巻のカンカンの場面の後、マリー・アントワネットの格好をしたキキちゃんが登場し、「退屈、退屈」と歌いだします(笑)

タカラヅカニュースなどで前もって免疫ができていたので驚きはしませんでしたが、それでも生で見ると衝撃でした。
そして、キキちゃんマリーアントワネット、とにかく綺麗です!
知らない人が見たら男役とは思わないでしょう。

歌う声も高くて綺麗な声です。

そこからはちょっとベルばらのパロディの様な場面になりますが、そこでもキキちゃんの芸達者ぶりが炸裂でした。

王妃様を楽しませようと何人ものイケメンたちが趣向を凝らした登場の仕方をしますが、それに対するキキトワネットのリアクションが面白い。

私が観た時は、お付きの人が持ったフルーツのブドウを食べた後ブドウをバットで打つ真似をしたり、座り込んでドレスに付いた花の飾りをむしり取ったりしてました(笑)

最後にゆりかちゃん扮するフェルゼンが登場した時のキキトワネットの喜びよう。

「我慢できないわ〜」と言ってドレスを脱いでダルマ姿になるのですが、またその御御足の綺麗なこと

フェルゼンと手をつないで銀橋にまで出てきてくれました。
この場面はフェルゼンのゆりかちゃんも出ていますが、主役は完全にキキちゃんでした(笑)

キャンディケーンの場面と娘役を引き連れた芹香斗亜

キキちゃんがメインの場面。

『パリのアメリカ人』を表した場面で、キャンディケインを持ってジャズに乗って踊りまくります。

『Heat on Beat!』で瀬奈じゅんさんがプロローグで着ていた赤と白のスーツをキキちゃんが着ていて、それもとても印象的でした。

他の男役と一緒にタップダンスも披露してくれて、キキちゃん大活躍でした。

そして、終盤にもキキちゃんがメインの場面があって、そこは大階段で娘役を引き連れてキキちゃんがガーシュインの曲をシャンソンアレンジで歌います。
それがまたすごく美しくて素敵な場面でした。

黒燕尾のタンゴの芹香斗亜

黒燕尾の男役群舞は『パリの散歩道』に乗せて。

男役同士のタンゴダンスをキレッキレに踊ります。

カフェブレイクでキキちゃんが明かしてくれた話によると、そこはゆりかちゃんとキキちゃんは別れた元恋人同士で、キキちゃんはゆりかちゃんに見えている幻想の恋人なんだとか。
そんな裏設定があったんですね〜

野口先生のオーダーで、耳元で何か囁くそうなんですが、それは毎回違う言葉なんだとか。

NOW ON STAGEでじゅんはなちゃん(潤花)が「あれは毎回違うんですか?」って質問してゆりかちゃんとキキちゃんに「毎回違うよ」と言われもだえてたアレですね♪

あそこは他の男役同士も組んで何か耳元で囁いているみたいなので、目が足りない場面です。
私はついついずんちゃん(桜木みなと)とそらくん(和希そら)の二人を追っかけてしまってまい、ゆりかちゃんとキキちゃんの囁きは見逃してしまいました、残念(汗)

デュエットダンスでの真風涼帆・潤花・芹香斗亜のゴールデントリオ

男役群舞の後はトップコンビのデュエットダンスですが、ゆりかちゃんとじゅんはなちゃんの二人が踊っている後ろでキキちゃんがソロで歌います。

すごく素敵な場面でした。
曲のメロディも歌詞もとっても素敵で、キキちゃんの歌声も素晴らしい。

3人が並んでいるところを見て、また『トライアングル・インフェルノ(幾何学模様)』という言葉が頭に浮かびました。
本当に素敵なゴールデントリオでした。

芹香斗亜はいつトップになっても大丈夫

今回のショーは宙組新トップコンビの大劇場お披露目作品なので、もちろんトップコンビの見せ場が多いのです。
しかし、私はキキちゃんの活躍の方が目についてしまいました。

華がありますし、とにかく芸達者です。

そして、歌が格段に上達したなと思いました。

きれいな声なのはわかっていることですが、あらためて歌い方に癖がなく素直な歌い方なのもいいと思いました。

今回は女役の姿も見せてくれましたが、男役としての充実っぷりが素晴らしい。

お芝居、ショー両方観て、キキちゃん(芹香斗亜)はトップを務める準備は十二分に整っていると確信しました。

宙組でキキちゃんがトップになるのが待ち遠しいです。
とは言うものの、それはゆりかちゃんの退団を意味するので寂しいです(泣)
まだしばらく、このゆりかちゃん・じゅんはなちゃん・キキちゃんのゴールデントリオを見ていたいと思いますが…
欲張りすぎでしょうか。

さて、キキちゃんは次はブロードウェイ・ミュージカル『プロミセス・プロミセス』に主演です。
海外ミュージカルに主演なんて、劇団もキキちゃんを推しているということですよね、期待しています。

芹香斗亜主演『プロミセス・プロミセス』は、11月13日〜18日にシアター・ドラマシティで、11月30日〜12月7日に東京建物BrilliaHallで上演予定です。

  

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