朝美絢のちょっと迷走気味?大爆笑の千秋楽カーテンコール(『海辺のストルーエンセ』千秋楽)

朝美絢主演の『海辺のストルーエンセ』が3月2日にシアター・ドラマシティで閉幕しました。
2月3日にKAAT神奈川芸術劇場で初日の幕が開いてから約1ヶ月、とうとう終わってしまったな~と少し寂しい感じです。

タカラヅカニュースで千秋楽の模様を見ることができました。
カーテンコールが相当面白かったそうで観劇された方のレポートを読むだけで爆笑してましたので、実際に映像を見られるのを楽しみにしておりました。

雪組『海辺のストルーエンセ』 シアター・ドラマシティ公演 千秋楽

ライブ配信で観たのがKAAT神奈川芸術劇場公演中の2月11日でもうけっこう前のことですが、ダイジェスト映像を見て感動がよみがえってきました。
あらためていい作品だったな~と思って見ました。

あーさ(朝美絢)が演じたヨハン・ストルーエンセは良くも悪くも魅力的な人物で、この作品は間違いなくあーさの代表作となるだろうなと思います。

ライブ配信を観た時の感想はこちらです。

見たかった朝美絢のいろいろが見られました!(『海辺のストルーエンセ』ライブ配信)

見たかったあーさのいろいろが見られた作品でもあるし、作・演出の指田珠子先生の才能を再認識する作品でもありました。

私がすごいなと思ったのが、衣装について。
この作品の衣装は加藤真美先生が担当されています。

それぞれの役が着ている中世ヨーロッパの衣装に金箔で汚されたような加工がしてあるのですが、それはおそらく人間の「欲望」を意味しているんだろうなと思いました。

まだピュアな時のストルーエンセの衣装には付いていなくて、貴族の人たちには付いている。
王宮へ入り込んでどんどんのし上がっていくにつれてストルーエンセの衣装の金箔が増えていくのに気が付きました。

カロリーネ(音彩唯)のドレスにも最初は付いていなくて、ストルーエンセと不倫するようになってから金箔が付くんですよね。

一方クリスチャン(縣千)の衣装には最後まで付かないのが、クリスチャンのピュアさを表していて、そういうところの表現がすごいな~と感心しました。

最初から迷走気味な朝美絢のご挨拶

カーテンコールではまず組長のにわさん(奏乃はると)のご挨拶の後、紹介されてあーさ(朝美絢)が千秋楽のご挨拶をしました。
誰一人欠けることなく千秋楽の日を迎えられたことへの感謝の言葉を述べ、この作品について

「底知れぬ海のように深く、波のように大きなうねりを持つとても奥行のある奥深い作品」

だと言い表しました。
そして

「ヨハンとして生きた日々、心をフル稼働させてみんなとお芝居した日々は本当に幸せで、終わってしまうのがとても寂しい…です!」

と言った後

「が、しかし」

と力を込めて

「何者かになるというヨハンの熱意を…忘れずに」
「これはこれ…」

と言ったところから首をかしげてちょっと迷走し始めたあーさ(笑)
このあたりから客席や周りの出演者たちが笑い始めてました。

「これはここで終結いたしまして、また次の作品で何者かになるべく…次に進みたいと思います」

と頑張って言い切りました。
その後

「本日をもちましてストルーエンセ愛の個人病院…は…閉業でございます!

「皆様、これからはですね、独り立ちしていただきまして心も体も健康にご自身で保っていただきまして、また元気な姿でお会い出来たらいいなと思っておりますので、はい」

と言って2回ため息をつき

「です!」

と無理やり締めました。
文字で書くとスラスラと言ったようですが、一生懸命考えながら言葉をひねり出してる感じがなんともおかしくて可愛くて、周りも大笑いしながら聞いていました(笑)

「川辺のストルーエンセ」(?)

観劇された方によると2回目のカーテンコールは丸々カットされていたようです。
2回目には

「正直言って私が放心状態でストルーエンセの診療を必要としている。でも皆さんに独り立ちしてくださいって言ってしまったので、私も独り立ちしたい

というようなことを言ったそうです。
その後、次の公演では雪組生全員と初舞台の109期生と専科の美穂圭子さんと、さらにパワーアップした舞台をお届けしたいということも言ったとか。
いいこと言っていたみたいなので、カットは残念でした。

3回目のカーテンコールでは、それまでかけていなかったメガネをかけていて、

「KAAT公演途中から突如登場した“メガネーエンセ”です」

と言いながら決め顔してくれました。
あがちんが「メガネーエンセ」と繰り返してたのがおかしくて…
私が観たライブ配信の時も”メガネーエンセ”先生は登場してました。

話題の”メガネーエンセ”先生が見られて嬉しかったです。
それから

「治療が必要だなと思いましたら、海辺を見ていただいて」
なんて言い出すあーさストルーエンセ先生(笑)
朝早く起きて朝焼けで海が燃えているのを見たら元気百倍になるということです。

それで、「海が近くにない方は…」と言った後ふと思いついて

「私たちは宝塚に武庫川というものがございます。川辺で…川辺のストルーエンセ

なんて言い出すのでもう周りは「身近過ぎる」と大笑い。
にわさんとありちゃん(愛すみれ)は笑い過ぎて二人で支え合ってないといけないほどでした。
その後も

「やっぱり人物を見たいという方はBlu-ray・DVDがございますので、そちらでおかわり診療を何度でもしていただけますので、そちらの方もお忘れなく!」

としっかり宣伝もしちゃうあーさ。

「川辺や海辺だけで満足なさらないでください」

とダメ出しもしていました(笑)
そうやって笑いの渦に巻き込んだ後は

「世の中大変なこともいっぱいあると思いますが、この幸せな気持ちを忘れずに」

といいことを言い始めました。

「幸せな気持ちって忘れようと思ったらすぐに忘れてしまうんですよ。でもそこをなんか自分をこう奮い立たせる、何かモチベーションのようなものに(この作品が)なっていたらいいなと思います」

とちゃんと精神科医らしくいいことも言って

「はい、それでは最後の治療が終了いたしました。本日は本当にありがとうございました」

と締めると、天井から金の紙吹雪が降ってきました。
これにはあーさも出演者たちもびっくりして大喜び。

大はしゃぎして紙吹雪を客席に飛ばす振りをしながら、幕が降りる直前には両手で投げキッスをしてくれたあーさでした。

「お前にマジやねん!」

もう一度幕が上がったら、あーさは手に赤いハート型の紙吹雪を持っていて

「ハートがありました!」

と見せてくれました。
紙吹雪はスタッフさんたちの素敵なサプライズだったようです。
そして、その後はあーさからお客さんへのプレゼントも。
あーさが

「せーの!」

と言って、他のキャストが

「ストルーエンセ先生、いま何時~?」
と関西弁のイントネーションで叫び、あーさがサッとメガネを外しながら

「お前にマジやねん!!」

とちょっとおかしな関西弁イントネーションでやってくれました♡
実は大阪人のありちゃんと京都人のあがちんからイントネーションについてダメ出しがあったそうですが、そこはカットされていました。

でもカーテンコールであーさの「お前にマジ」が見られるなんて♡
最後まで愛にあふれた爆笑続きの千秋楽のカーテンコールでした。
あ~、楽しくて幸せな気持ちになりました!

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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