月城かなとの宝塚大劇場千秋楽のご挨拶(月組『応天の門』『Deep Sea』千秋楽)

3月6日は月組宝塚大劇場公演の千秋楽でした。
平日で残念ながらライブ配信を見られなかったので、皆さんのレポートで少しだけ様子を知り、タカラヅカニュースを楽しみにしていました。

『応天の門』も『Deep Sea』も初日の映像では流れなかったところも多く流れ、退団者の出ている場面も見せてもらえました。
とくにショーでは退団者のピックアップ場面がしっかり映って胸が熱くなりました。

月組宝塚大劇場公演千秋楽の様子

退団者の大階段を降りてのご挨拶の前に、緞帳前に副組長のさちかさん(白雪さち花)が出てきて一瞬おや?と思いましたが、そうでした、組長のるうさん(光月るう)も退団者の一人でした。

そのるうさんへの同期からのお花渡しには、前回の公演で退団した夏月都さんが来たのを見てグッときちゃいました。

るうさんのご挨拶で88期生最後の一人ということだけでなく、90周年の大運動会に月組生として出場した最後の一人でもあるという話をしていて、『わ~、本当だ~』と思いました。
瀬奈じゅんさんがトップの時代にというかその前から月組生だった人たちが段々といなくなっていくのはやっぱり寂しいです。

月城かなとの千秋楽のご挨拶

れいこちゃん(月城かなと)の千秋楽のご挨拶。

「今いるこのメンバーで最高の舞台を作ろうと悩み集中した一ヶ月間、本当にかけがえのない時間でございました」

という言葉から始まりました。
るうさんやからんさん(千海華蘭)はじめ、多くの上級生が退団してしまうからこその言葉かな~と思いました。
そして全公演完走できたのは皆様の声援のおかげと感謝の気持ちを述べました。

「東京公演に向けて、またみんなで心を一つにして、みとさん(梨花ますみ)のお力を借りながら頑張ってまいりたいと思います。皆様、本日まで本当にありがとうございました」

と最初のご挨拶を締めました。

退団者一言コーナー

ここで恒例の退団者からの一言コーナー。
退団者の人数が7名と多いからか、れいこちゃんを中心にギュッと近づいて並んでいるのが印象的でした。

コロナ禍になってからこれまではもっと離れて立っていたので、こんなに近くにくっついて並んでいるのを見るのはすご~く久しぶりな気がします。

蘭世惠翔

ゆうきちゃん(蘭世惠翔)は元男役だけに話す声も割と低めです。
ちょっと男前に話し始め(笑)

「全日程公演できたので、本当にお客様は神様ですし、舞台の神様はいるなって思ったので、この調子で東京公演も完走できるように…頑張り…ましょう?」

と段々と迷走し始め、最後はなぜか他の退団者とれいこちゃんに助けを求めるような顔で「頑張りましょう?」と言ってしまいました(笑)

それにれいこちゃんや退団者たちも「頑張りましょう!」って。

花時舞香

まいかちゃん(花時舞香)はみるみるうちに泣き顔になって

「今日一日いつも通り公演しようと思って平常心でいたんですけど、『フォーエバータカラヅカ』を歌ったら涙があふれちゃって」

と涙声で

「本当に幸せなひと時でした。皆さんとこうして時間を共有することができて本当に幸せです。ありがとうございました」

と語りました。

結愛かれん

ゆいちゃん(結愛かれん)は

「この公演中もずっとなんかまだ中日なんじゃないかと思うぐらい実感がなくて、今もまだ実感はないんですけれども、本当に周りの方々にすごく助けられて…」

まで言ったところで突然

「涙が出ちゃうかも」

とうるうるしてきちゃって。
その後は

「もう月組の皆さんが大好き過ぎて、なんか本当に本当にありがとうございますという気持ちがとても大きいです」

とみんなに訴えかけるように話すゆいちゃんが可愛いです。

清華蘭

あちゃ(清華蘭)は前の二人と比べるとちょっと冷静にw、でもうるうるした感じで

「想像してたよりも本当に温かくて、この光景や、こんな近くでトップスターさんを見られるのも数が限られてるんだなと思うと寂しいんですけど」

なんてれいこちゃんの方を見ながら言うので、笑いが起きました。
確かに相当トップスターさんに近いです(笑)

「しっかり心のシャッターを押して、タカラジェンヌであることを満喫したいと思います」

って最後は笑いながら。
あちゃはタカラヅカニュースに出演した時も時々面白いことを言ってました。こんな綺麗なお顔なのに面白い人ですよね~(笑)

朝霧真

ぎり(朝霧真)は

「いろいろこみ上げている気持ちを自分の中に思い出として脳内メモリーに今しまいました。この景色もカシャっと撮りました」

と前のあちゃのコメントを受けるコメントをしてました。

「今日一日幸せです。はい」

とれいこちゃんの顔を見ながら言ったので、れいこちゃんもぎりを見つめながら拍手してました。

千海華蘭

からんさん(千海華蘭)が、『応天の門』で演じている清和帝になりきって

「見事、見事、ここから見る景色は天上のごときよ~」

と言ったので、れいこちゃんに促されたるうさん(光月るう)も良房になりきって

「ほんに」

と言うところまでセットでやってくれました。
その後からんさんは

「初舞台の時に浴びたライトを思い出して、心地よいです。ありがとうございます」

と言ってました。
退団のご挨拶もまるで朗読劇のような完成された文章で、からんさんの芸達者ぶりを実感しました。

光月るう

るうさん(光月るう)は

「今までの6名の退団者の分も、私の21年もまとめまして、みんないろいろな時代がありましたが、楽しかったです!それに尽きます」

と組長らしく締めてくれました。
それまで一人ずつの言葉に小さく拍手をしていたれいこちゃん、るうさんの時はなんか寂しくて仕方ないといった感じの子犬のような目でるうさんを見つめていました。

「ということで、東京公演の最後まで走ってまいりますので、月城かなと率いる月組をどうぞよろしくお願い申し上げます」

と、るうさんが言ったところでは涙をこらえていたのか一瞬うつむいたれいこちゃんでした。

トップスターのれいこちゃんを組長として支えていたるうさんが退団してしまうのは、きっととても心細く寂しいことだと思います。
カーテンコールの最初から最後までずっと明るく笑顔でいたれいこちゃんですが、あのうつむいた一瞬にれいこちゃんの本当の気持ちを見た気がしました。

それからちょっとおどけた感じでるうさんに顔を寄せたのも、泣きそうになったのをごまかしたのかな~って。

その後は寂しさを吹き飛ばすようにまた明るい笑顔になって

「かけがえのないね、月組の皆さんを呼びましょう。はい、皆さ~ん」

と他の組子たちを呼び

「出てくるみんながすごく笑顔で、退団者の皆さんもすごく笑顔で、嬉しいです」

とニコニコ笑顔で言ったれいこちゃんでした。

月組大ジャンプ

初日には謎の面白ポーズをやるのが恒例になりつつある月組ですが、千秋楽はやっぱりコレ、”月組大ジャンプ”です!
ということで

「では最後にね、みんなで”月組大ジャンプ”で元気よく終わりましょう」

とれいこちゃんが言うと、みんないそいそと準備運動を始めます(笑)
この準備運動からルーティンになってますね~
その準備運動をする組子たちを見ながら

「皆さん衣装が重いですけど、頑張って飛んでね」

とれいこちゃん。
ここでお客さんたちもいそいそと立ち上がり始めました。

「『月組~』と私が申しましたら皆さんで『バンザイ』の『ザイ』に合わせて心を一つに飛んでいただければと思います」

と軽く説明をして

「せーの!月組~!」(れいこちゃん)
「バンザ~イ!」(全員)

と元気に”月組大ジャンプ”を終え

「本日まで温かいお気持ちを本当にありがとうございました!」

と笑顔でカーテンコールが終わりました。

組長のるうさんをはじめ多くの退団者がいるこの公演ですが、東京公演も無事に完走できますよう祈っています。
私も無事に観劇できますように!

  

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