花組生・水美舞斗の大劇場ラストデイ、柚香光の千秋楽ご挨拶(『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』宝塚大劇場千秋楽)

元日から始まった花組宝塚大劇場公演が昨日1月30日に幕を閉じました。
4名の退団者と、この公演が花組生としての最後となるマイティー(水美舞斗)がいるので、途中で中止になってしまったのは本当に気の毒でした。
もちろん中止期間中に観劇予定だった皆さんも…

とは言え、休演者も無事に復帰できて、全員で千秋楽の日を迎えられたことは本当によかったです。

昨日はライブ配信で観た方も多く、たくさんのレポートがTwitterなどであがっていました。
私は残念ながらライブ配信も観られなかったので、皆さんのレポートを読ませていただきつつ、今日のタカラヅカニュースを楽しみにしていました。

花組 宝塚大劇場公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT』千秋楽の様子

ダイジェスト映像を観て

『うたかたの恋』

『うたかたの恋』ではれいちゃん(柚香光)のルドルフが何度もアップになって、短い映像でもれいちゃんの繊細なお芝居に引き込まれました。

マイヤーリンクでのルドルフ(柚香光)とマリー(星風まどか)のかくれんぼのシーンは毎回違っていて、その日のアドリブを観た方がレポートしてくださるのが楽しみになっていました。

千秋楽のこの回は、テーブルの下に隠れていたマリーが「難しかった?」と言いながら出て来たら、「もう一回戦するかい?」とルドルフ。
このパターンははじめてだったようで客席から笑いが起こっていました。

まどかちゃんマリー、一瞬戸惑ったように見えましたがすぐに「じゃあ次はあなたが隠れて」と臨機応変に対応してたのがさすがです。
これには客席からさらに大きな笑いが起きていました(笑)

テーブルに顔を伏せてかくれんぼの鬼になっていたマリーの顔を上げさせて「やめた」と優しく言うルドルフにキュンキュンでした。

この場面の後に悲劇が待っているかと思うと切なくなりますが、それでもこれだけ笑いを誘うほっこりできる場面となっているんですね~
私が観る回はどんな風かなと観劇の日が待ち遠しいです。

『ENCHANTEMENT』

ショーでは千秋楽のアドリブがけっこうありました。

「オリエンタル」の場面でほのかちゃん(聖乃あすか)やひとこちゃん(永久輝せあ)が銀橋を渡りながら「千秋楽」と言ってました。

そして、マイティー(水美舞斗)は同じ場面で銀橋の真ん中で「花組フォーエバー!」と叫んで、これにはグッときてしまいました。

もう一つマイティー(水美舞斗)は「みんな愛してる~」というアドリブも言ってて、ここでも胸が熱く…
花男として宝塚大劇場の舞台に立つのが最後だと思うとね~

ただ残念だったのは、黒燕尾の群舞でれいちゃんが内ポケットからピンクの花を取り出してマイティーの胸ポケットに挿すというサプライズをしたそうなんですが、それが全然映っていなかったことです。

退団者はここでコサージュを胸につけていますが、マイティーは退団者ではないのでもちろんつけてはいません。

でも花組最後の宝塚大劇場だということで、れいちゃんの粋な計らいだったんでしょう。

にっこりしたれいちゃんや驚いたマイティーの顔、その後大事そうに胸ポケットを押さえながら踊るマイティーなど見たかったです(泣)

水美舞斗の組替えのご挨拶

退団者の退団のご挨拶の前に緞帳前で、マイティー(水美舞斗)の組替えについてのご挨拶がありました。

「花組の水美舞斗でございます」

に客席から盛大な拍手が。
東京公演の後自らのディナーショーを終えてから専科へ異動するマイティー。

「14年間花組で多くのことを学び育てていただきましたので、組を離れることはとても寂しく不安な気持ちもございますが」

とここで笑顔になって

私の大切な大切な愛する同期柚香光率いるこの花組のメンバーでできる最高の舞台をお客様にお届けできますよう、東京公演も花組生の一員として尽力してまいりたいと思います」

「引き続きどうぞ応援のほどよろしくお願いいたします」

と力強くご挨拶したマイティーでした。

「大切な大切な愛する同期」と「大切な」を2回繰り返したのが、マイティーのれいちゃんへの愛の大きさを感じて胸が熱くなりました。

柚香光の千秋楽ご挨拶

れいちゃん(柚香光)の千秋楽のご挨拶は、この公演が途中休演となったこと、そして再開してお客様に会えた時の喜びについてから始まりました。

「私たちは舞台袖で出番を待っている間、己に『よしっ!』と気合を入れていますが、お客様の眼差しに触れた瞬間に私たちの体は一気に活性化して、自分でも驚くほどに身も心も研ぎ澄まされていくのがわかります

となんとも素敵な表現で話しました。
その後も「お客様にお目にかかれる喜び」について何度も言葉にするれいちゃんでした。
最後は

「寒さが凍てつく日もございますが、花組はいつも熱く、一人一人が皆様の想いを体いっぱいで受け止めて舞台に上がらせていただいております」

「東京公演も全員で一丸となってより良い舞台を目指して精進してまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」

と最初のご挨拶を締めました。
れいちゃんらしいエッジの効いた表現の温かくて素晴らしい千秋楽のご挨拶でした。

退団者からの一言コーナー

千秋楽恒例の退団者からの一言コーナー。

今回はまずれいちゃんが一人ずついいところなどについて語ってからだったようです。
実際に観た方たちのレポートによるとすごくいいことや面白いことを言っていたそうなのですが、そこがほとんどカットされていたのが残念です。

花翔ひかり(105期)

らいすくん(花翔ひかり)はグルマンの場面で退団者4人とれいちゃんが一緒に踊るところが「本当に幸せです」と話しました。

それに対してれいちゃんも
「私もあそこの場面大好き~。みんながいいお顔してる~」
と語尾をすごく伸ばしながらしみじみ言ったので笑いが起こってました。

カットされた部分ではらいすくんが塗り絵が得意だという話をしてたそうです。

都姫ここ(104期)

ここちゃん(都姫ここ)は
「柚香さん率いる花組の皆様とこうやって舞台に立てて、大好きなお客様と同じ空間に存在できてることが本当に嬉しいです!」
とニコニコと可愛い笑顔で話しました。

それを可愛くてしょうがないというような顔で笑いながら見てたれいちゃん。

カットされたところでは同期とはしゃいでるここちゃんが可愛すぎて自分の中の”おじさん”が踊り出してくるって言ってたそうです。
“おじさん”って(笑)

春矢祐璃(99期)

はるやくん(春矢祐璃)はれいちゃんから「皆様に何かお伝えしたいことありますか?」と振られて
「この角度で見る柚香さんがカッコいいです」
なんてれいちゃんへの愛の告白をしたので客席大爆笑!
れいちゃんはなぜか笑顔のまま固まってました(笑)

それから
「私もよしっ!と気合を入れて東京公演の千秋楽まで頑張りたいと思います」
と先ほどのれいちゃんのご挨拶の言葉を受けて言ってました。

最初のカットされたところでは、はるやくんがいつもれいちゃんのお水の心配をしてくれたりとすごく優しいという話をしていたそうです。
そういういい話はできれば聞かせてほしかったです。

華雅りりか(94期)

りりこちゃん(華雅りりか)にはとくにエピソードは言わずに、
「思う存分皆様への愛を語ってください。いかがでしたか?宝塚人生を振り返って?」
とりりこちゃんに訊きました。

ですがりりこちゃんはそれには答えずに、はるやくんと同じように
「この角度から見る柚香さんが…」
と言い出したので、またまた客席大爆笑です。

「メッセージ力も強いのですが、このビジュアルと相まって私が今日一番感動してるんじゃないかと思うぐらいすごい」
ですって(笑)

その後はコロナ禍になって3年、れいちゃんがみんなを率いてくれてたことに感謝だと、れいちゃんの体の軸も強靭だけれど心の軸も強靭でそのしなやかさに救われていたと話しました。

最後は
「柚香さん率いる花組にいられて本当に幸せでした」
と締めました。

れいちゃんより一期上級生ですが、時々「れいちゃん」と言いつつもちゃんと「柚香さん」と呼んで立てているのが、さすが娘役の鏡だな~と思って聞いていました。

タカラヅカニュースで流れた部分だけでも退団者たちとのあったかい絆が感じられる素敵な時間でした。

ルドルフとマリーの命日と静電気

初日のご挨拶でもれいちゃんが言ってましたが、この千秋楽の日の1月30日はルドルフとマリーの命日です。
その巡り合わせにご縁を感じながら公演していたそうです。

そしたらこの日の最後の真っ白な衣装で板付く場面で、マリーのまどかちゃん(星風まどか)と手をつないだらビシ~ッと大きな電気が走ったそう。

「ただの静電気なんですけど」

と何度もことわりながらも、ルドルフさんとマリーさんが天国から観に来てくださったんじゃないかとまどかちゃんと話していたそうです。

「ただの静電気であろうともとらえ方は自由なので」

と照れ隠しなのかそんな風に言い訳しながら話すれいちゃんがなんとも可愛らしいです。

まどかちゃんと二人で顔を見合わせてうなずきながら話すのもすごく素敵でした♡

ただの静電気かもしれないですけどw、命日だからきっとお二人がお空から降りてきてくださったんだと思いますよ~

「このメンバーでの”花組ポーズ”」

さてここで

「皆様とまたお目にかかれる日を心から祈って、花組ポーズをさせていただきたいと思います」

というれいちゃんの言葉に客席大盛り上がりです。
準備が整ったところで

「このメンバーでの花組ポーズを目にしかと焼き付けていただければ幸いでございます」

とさらっと言って

「それではまいりま~す。花組~!」
「最高~!」

と”花組ポーズ”をやって

「皆様どうかお気を付けてお帰りください。本日まで本当にありがとうございました」
と締めて、カーテンコールは終わりました。

タカラヅカニュースではカットになりましたが、この後もまだカーテンコールが続いてれいちゃんは「もっと話したい」と言ったそうです。
そしてもちろん今回も最後に緞帳前にも出てきてくれたそうです。

言葉では水美舞斗の組替えについて触れなかったけれど

タカラヅカニュースで流れた部分ではマイティーの組替えについて全く触れなかったれいちゃん。

劇場やライブ配信で観た方のレポートでは、それ以外の部分でも一度も言葉にしなかったそうです。

でもさらっと言ったように聞こえた「このメンバーでの”花組ポーズ”」という言葉の裏には退団者の4人だけでなく、マイティーのことも含まれていたはずです。

そして、もちろんショーの黒燕尾の場面でピンクの花をマイティーの胸に挿したところにれいちゃんのマイティーへの想いが目一杯込められていますよね。

同期の中で一番年下の二人が音楽学校から同じ花組に配属されてずっと一緒に育ってきて、このれいまいコンビの絆はきっと同期の中でも一番強いんじゃないかと思います。

まだ東京公演があるとはいえ、離れてしまう寂しさはマイティーと同じくらいれいちゃんもあるでしょう。

もしかしたら言葉にしたら感情があふれ出してしまうと思ったのかな…?
まだ東京があるからと気持ちを引き締めていたのかもしれませんね。

東京公演の千秋楽では何かマイティーの組替えについての言葉があるかなと期待しています。
すごく寂しいことではありますが…

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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