月組全国ツアー公演と鳳月杏東上公演『ELPIDIO』はこんな公演(稽古場レポート)

昨日は花組の来年の別箱公演が発表になりました。

トップコンビの方は約30年前に雪組でバウホール公演として上演された正塚晴彦先生の『二人だけの戦場』です。

そしてもう一つはほのかちゃん(聖乃あすか)主演で、2007年の植田景子先生の作品『舞姫』-MAIHIME-です。

どちらも一本もので再演ものというのはちょっと珍しいですね。

そしてこちらも正塚作品の再演の月組全国ツアーは明日18日に梅田芸術劇場メインホールで初日を迎えます。

もう一つの鳳月杏主演の『ELPIDIO』は21日にKAAT神奈川芸術劇場で初日の幕が上がります。

今週のタカラヅカニュースでは月組の2つの公演について稽古場レポートが放送されました。

月組全国ツアー公演稽古場レポート

全国ツアー公演はお芝居の『ブラック・ジャック 危険な賭け』とショーの『FULL SWING!』の2回に分けて稽古場レポートが放送されました。

MCはそれぞれスカイ・レーポーターズの二人が別々に担当しましたが、出演者は2回ともるねくん(夢奈瑠音)とみうみん(美海そら)でした。

『ブラック・ジャック 危険な賭け』

お芝居の方の稽古場レポートは月組スカイ・レポーターズのぐっさん(春海ゆう)をMCに進められました。

『ブラック・ジャック 危険な賭け』は1994年に花組安寿ミラさん主演で大劇場公演として上演されたものの再演です。
私は何年か前にスカイ・ステージで観ただけですが、安寿ミラさんのブラック・ジャックがすごくかっこよかったのを覚えています。

今回ポスターのれいこちゃん(月城かなと)ブラック・ジャックもすっごくカッコよくて、れいこちゃんもブラック・ジャック似合うな〜と思って見ていました。

あと、真矢みきさんが演じたケインと愛華みれさんが演じたジョイもすごく印象に残るいい役だったので、ケイン役のおだちん(風間柚乃)とジョイ役のぱるくん(礼華はる)のお芝居も楽しみです。

レポーター:夢奈瑠音

るねくん(夢奈瑠音)は初演で紫吹淳さんが演じていたレポーター役で、幕開きに一番最初にセリフを発するそうです。

セリフの量が多いのに加えて、ナンバー中に言葉をうまく当てはめて喋らないといけないのがけっこう大変なんだとか。

同期のぐっさん(春海ゆう)から「あんなに早口でまくし立てる夢奈瑠音はあんまり見ない」と言われてました(笑)
るねくんにとって新境地だそうです(笑)

るねくんはレポーター役以外にもコロスとしても多くの場面で出ているということです。

そういえば初演の紫吹淳さんも同じようにコロスとして出ていたと記憶しているので、レポーターとしての場面はそんなに多くないんでしょうね。

コロス以外にもいろんな役で出ているそうで、それぞれの役に切り替えて入り込むことを楽しみたいと言っていたので、るねくんがどこでどんな役で登場しているのか見つけるのも楽しいかもしれません。

ピノコ:美海そら

今回はほとんどが宝塚版のオリジナルキャラクターな中で、ブラック・ジャックともう一人ピノコだけが原作の登場人物です。

この演目が発表になった時に一番に思ったのはピノコは誰がやるんだろう?ということでしたがw、みうみん(美海そら)でしたね〜
なかなかイメージ通りです。

このお話の中では日本でブラック・ジャック先生の帰りを待っているという設定で、ピノコがどういう存在なのかあまり描かれないということなので、この場で基本設定をみうみんが話してくれました。

双子の姉の体の中で18年間育っていた女の子をブラック・ジャック先生が取り出して一人の人間として作り出してくれたということです。

それ以来ブラック・ジャック先生の奥さん兼助手として、先生から頼りにされる存在だと話してくれました。

ここでは話しませんでしたが、脳や内臓や手足がバラバラの状態で姉の体のこぶの中に収まっていたので、それを足りない皮膚などは人工皮膚を使ったりして一人の人間の形に組み立てたんでしたよね。
原作で読みましたがけっこうな絵でした。

話がずれましたが、この作品ではピノコの出番はあまり多くないようなので、みうみんも他にもコロスだったりいろんな役で出てるそうです。

『FULL SWING!』

ショーの方の稽古場レポートは新しくスカイ・レポーターズになったせんちゃん(麗泉里)がMCとして登場し、こちらもるねくん(夢奈瑠音)とみうみん(美海そら)がゲストとして出演していました。

そういえばせんちゃんはこの稽古場レポートがスカイ・レポーターズとしての初仕事ですね〜

新しくなった場面

『FULL SWING!』は今年のはじめの月城かなと・海乃美月トップコンビのお披露目公演で『今夜、ロマンス劇場で』の併演だったショー作品です。

それを今回全国ツアーバージョンとして約半分の人数でやるので、当然変わってくる場面もあります。

全部は話せないようですがw、中詰めが曲や振り付けが変わって新しくなっているそうです。

るねくんも前回歌っていた場面に加えて新しい場面でも歌っているそうです。

新しい場面では緊張し、前と同じ場面では楽しくやれているそうで、緊張と楽しさが行ったり来たりだって言ってました。

また、若手男役の場面があらたに追加されているそうで、御織ゆみ乃先生のカッコいい振り付けがあるということで楽しみにしてくださいということでした。

大劇場公演のショーを別箱公演でやる時って出演メンバーが変わるので、前にやってた場面を今回どんなメンバーがやるのかなという楽しみもありますよね。
それと、どんな新しい場面が追加されているのかも楽しみです。

チケットが取れなかったので、ライブ配信で観たいな〜と思っています。
ライブ配信は千秋楽ではなく12月4日(日)に行われるということです。

月組 KAAT神奈川芸術劇場公演 『ELPIDIO』稽古場レポート

もう一つの鳳月杏主演 『ELPIDIO』の稽古場レポートはスカイ・ナビゲーターズの桃ちゃん(桃歌雪)がMCで、うーちゃん(英かおと)とみよっしー(柊木絢斗)の出演で放送されました。

『ELPIDIO』はこんな作品

『ELPIDIO』は謝珠栄先生のオリジナル作品で、20世紀初頭のマドリードを舞台としたお話だそうです。

主演のちなつちゃん(鳳月杏)演じるロレンシオが、瓜二つの顔を持つアルバレス侯爵の替え玉に無理やりさせられるというストーリー。
あらすじだけ読んでるとシリアスなお話かと思っていたら、うーちゃん曰くコメディだそうです。
そうなんですね〜

コメディ要素に加えて、当時のスペインの情勢も盛り込まれているそうで、女性の権利が認められていなかった時代に女性がスペインを変えて行くんだというところも描かれているんだとか。

出演メンバー

ブルーノ:英かおと

うーちゃん(英かおと)が演じるブルーノは酒好き・女好きなキャラクター。
ロレンシオがいつもいる酒場 カミーノに集っている男たちの一人だそうです。

カミーノで皆んなが自分の出身地の名産品を紹介するナンバーがあって、カタルーニャ出身のブルーノはピンチョスを紹介するそうです。

このカミーノという酒場に個性的なメンツがいろいろいて、そのメンバーはけっこう重要な役割を持っているみたいです。

ロメーロ大佐:柊木絢斗

ロレンシオがアルバレス侯爵の替え玉をやらされるというドタバタの場面で豪快に登場するのがみよっしー(柊木絢斗)演じるロメーロ大佐だそうです。

豪快が故に抜けているところもあり、そこに気づかないというなかなか面白い役のようです。

うーちゃん(英かおと)は最初ロメーロ大佐のことを「悪役登場か?」と思ったけど全然違ったそうで、見た目は悪役ぽくて中身はかなりコミカルな役なんでしょうね。

アマンダ、キターナ:桃歌雪

桃ちゃんはカミーノにいるメンバーのアマンダの他に、ロマのキターナという役でフラメンコを踊る場面があるそう。

謝珠栄先生から「娘役を捨てろ」と言われているそうです。
「きれいな踊りではなく、その踊りに何もかも込めろ」と言われたんだとか。

それがものすごく難しいそうです。

その場面はすごくカッコいいとうーちゃんたちから言われていたので、そこは桃ちゃんの見どころなんでしょうね。

謝先生は振付家でもあるので、そういった指導が振りにどう活かされてくるのか楽しみではあります。

今回はこの3人の役を中心に話されましたが、ロレンシオ(鳳月杏)とパトリシア(彩みちる)の絡みやフィナーレナンバーについても少し教えてくれました。
3人の話を聞いていて少しどんな作品なのか想像ができてきました。
こちらは11月26日にライブ配信が行われます。

稽古場レポートを見ていてぜひ観たいな〜という気持ちが大きくなりました。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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