2022年7月から始まった『夢の音楽会』の番組ですが、前回のひとこちゃん(永久輝せあ)で5組一周しました。
ということで今回から二巡目となります。
続けてくれるんだ、嬉しい!
宙組の3番手となったもえこ(瑠風輝)が登場しました。
そしてもえこのゲストは、元星組トップスターの湖月わたるさんです。
これまでと同じ霞町音楽堂で憧れの湖月わたるさんを迎え入れたもえこは嬉しさに顔を紅潮させていました。
湖月わたる・瑠風輝のトーク
お互いの印象
瑠風輝→湖月わたる
まずはもえこ(瑠風輝)から湖月さんに
「わたるさんとお呼びしてもよろしいでしょうか?」
と尋ね
「もちろんです。私はもえこちゃんと呼ばせていただきます」
と言ってもらって満面の笑顔となったもえこでした。
もえこがわたるさんをゲストに選んだ理由の一つは、周りから似ていると言ってもらうことがあるということでした。
体格などタイプはちょっと違いますが、確かに長身ですし、顔は似ている部分がけっこうある気がします。
そしてもう一つはわたるさんの退団公演を観劇して受験を決意し、その時入った受験スクールがわたるさんの出身の受験スクールだったという何とも深いご縁があったからということでした。
もえこにとって包容力あふれるわたるさんの男役像が理想の男役だそうです。
湖月わたる→瑠風輝
わたるさんも前から宙組に雰囲気が似ている子がいるという話を聞いていたそうで、宙組を観劇する時にはもえこをチェックして頑張ってるな~と思っていたそうです。
もえこがもっと下級生だった頃に、当時組長だったすっしぃさん(寿つかさ)から「わたるさんに会ってもらいたい子がいるんです」と楽屋で紹介されたんだとか。
その時のキラキラした姿と舞台でのさわやかなオーラが印象的で、それ以来ずっと客席から見守っていましたと話すわたるさんに、恐縮しながらもすっごく嬉しそうなもえこはすっかり下級生の顔になっていました。
湖月わたるからのアドバイス
男役としての包容力
わたるさんが下級生の頃から数々のトップさんを見てきたうえで男役としてのテーマとしてきたのが“包容力”だそうです。
その当時に萬あきらさんから「背中からエネルギーを出す」ということを教えてもらったんだそう。
それと鳳蘭さんには「娘役と抱き合う時は相手役の顔を客席に向けるように」とアドバイスされたことも教えてくれました。
お客様は相手役の気持ちになって男役に恋する訳だから、娘役の幸せな顔が見えることでお客様も幸せになれるということだそうです。
相手を美しく見せることが気持ちの大きさや余裕につながり、相手役を愛してあげることが包容力につながるという話にすごく納得です。
わたるさんから「愛に勝る包容力なし」という名言も出て、もえこも聞きながら感動していました。
ダンスに重要なこと
宝塚時代から名ダンサーと言われてきたわたるさんに、もえこからダンスする時に意識していることを尋ねました。
わたるさんは年齢を重ねた今、とくに重要なことだなと思うのが下半身の強化だそう。
自分は背が高い分人より浮いてしまうので、下半身を他人より鍛えておかないといけないと意識しているんだそうです。
東京オリンピックで空手の型を見た時に、足の裏から上半身に伝わるエネルギーに感動して、これはダンスにも通じるなと思ったとか。
それ以来ウォーミングアップの時に意識しているという話にもえこも感心して、
「私も舞台上でもそれを意識してやってみます!」
って言ってました。
湖月わたる・瑠風輝のデュエット
今回もえこがデュエットに選んだ曲は星組公演『王家に捧ぐ歌』より「エジプトは領地を広げている~世界に求む」のメドレーと『愛するには短すぎる』より「恋は元々アンフェア」でした。
「エジプトは領地を広げている~世界に求む」メドレー(『王家に捧ぐ歌』より)
『王家に捧ぐ歌』はわたるさんの大劇場お披露目公演であり、2015年の宙組での再演時にもえこも出演した二人にとって思い入れのある作品です。
わたるさんは2003年の初演時のエピソードも披露してくれました。
「エジプトは領地を広げている」を歌う時に、羽山紀代美先生の振付で銀橋を走りながら渡らないといけなくて、被り物が風圧で取れそうになったり、耳が塞がれていて音が聞こえなかったということがあったそう(笑)
それで、舞台稽古後にもう少し小ぶりの物に変わったそうです。
でもその歌いながら銀橋を走るというのがラダメスの自信に満ち溢れた青年というのを表していて、大好きな場面だったそう。
「世界に求む」はわたるさんは今でも歌う機会があるそうで、テーマが今の世の中にも通じるのが悲しいことではあるけれど、「平和への想いを一人の人間として大切に歌う」ことを心がけているそうです。
今回のデュエットでははじめてハモリをつけてもらったということで、新鮮に聴くことができました。
二人の力強い歌声がとても合っていて耳が心地よかったです。
メロディーも歌詞も本当によくて、やっぱり名曲です♪
「恋は元々アンフェア」(『愛するには短すぎる』より)
もう一曲はわたるさんの退団公演、ということはもえこがはじめて客席で観劇した公演の『愛するには短すぎる』の中の曲「恋は元々アンフェア」です。
初演では2番手の安蘭けいさんとの掛け合いのあるとても楽しいシーンで歌われる曲です。
まさに今雪組で全国ツアーで公演中の作品で、私も先日観劇してきましたが、この場面は私も以前から大好きでした。
曲自体はかなり難しいんですが、途中掛け合いのセリフも入り、振付もすっごく楽しくてわくわくする場面でした。
この番組でも「アンフェア~♪」のところの二人のハモリが気持ちよくて、最後の方は振りもつけて歌っていたのが楽しかったです。
最後のポーズまでしっかりついてました♪
それにしても、もえこは自分が宝塚を目指すきっかけになった作品の曲を憧れの人とデュエットできるなんて本当に幸せなことですよね~
本当に夢の音楽会です
番組の終盤で
「わたるさんの目線の先に自分がいることが不思議過ぎて、夢の音楽会とはこのことだなと本当に思いました」
なんてもえこが言ってました。
これまでの出演者みんなに言えることですが、自分が宝塚を目指すきっかけになった憧れの人が目の前にいて自分を見つめてくれる、そして一緒に大好きな曲を歌うことができるなんて本当に夢のような番組ですよね。
わたるさんにとっても自分が出ていた公演を客席で観ていた少女がタカラジェンヌとなってデュエットする日がくるなんて、感動的なことですよね~
「感じることを思いっきり表現して、とことん掘り下げて、ダイナミックに体を動かして、もえこちゃんの男役はこれだ!というものを見つけて、舞台でキラッキラ輝くのを楽しみにしています」
とエールを送るわたるさんでした。
わたるさんからいただいた言葉をこれからの自分の男役に活かして頑張っていきたいと意気込むもえこでした。
そんなキラキラした二人を見られて本当に楽しい番組でした。
『夢の音楽会』、これからもずっと続いていってほしい番組です!
読んで頂き、ありがとうございました。
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