柚香光の集大成、そして将来を感じさせるコンサートでした(『BE SHINING!!』ライブ配信感想)

12月2日の柚香光 スペシャルコンサート『BE SHINING!!』昭和女子大学人見記念講堂公演のライブ配信を観ました。

柚香光 スペシャルコンサート『BE SHINING!!』ライブ配信

一幕の見どころ

一幕はまずれいちゃん(柚香光)は下級生の頃『Le Paradis!!』で演じた妖精フィーに扮して登場し、自ら振付したダンスを踊ったり、下級生の頃から今まで出演した作品の歌を当時の映像と共に歌って踊ったりと過去を振り返る構成でした。

それ以外には、9月に発売されたSpecial Blu-ray BOXの中で歌っているL’Arc~en~Cielの「READY STEADY GO」を歌いながらスタンドマイクパフォーマンスをやったり。

そして、れいまどコンビの『エリザベート』コーナーもありました。

柚香光振付のダンス

冒頭にセットの上段にポップアップで飛び出したれいちゃん、アーティストのコンサートのようでカッコよかった〜
ポスターのビジュアルの妖精フィーの姿で登場し、そのまま自分で振付したダンスを踊りました。

NOW ON STAGEではじめての振付で苦労した話もしていましたが、とても素敵なダンスでした。
れいちゃんのダンスの才能が発揮されていました。

退団してからもれいちゃんのダンスはずっと観たいな〜と思います。

れいまどの『エリザベート』が実現

れいちゃんは2014年に花組で、まどかちゃん(星風まどか)は2016年に宙組で、2人とも新人公演で『エリザベート』に出演しています。
それだけにこの2人の本公演でのトートとシシィが熱望されていたんですが結局実現せず。

ですので、「私が踊る時」と「最後のダンス」の2曲だけですが、このコンサートで2人の『エリザベート』が実現されたのが素晴らしい。
「最後のダンス」では男役たちの黒天使がいたのもよかったです。

この時の2人の衣装も素敵で、夢のような時間でした。
でもこれを観てまた余計に本公演での2人の『エリザベート』が観たかったな〜と思ってしまいました。

二幕の見どころ

二幕は『EXCITER!!』の「チェンジボックス」の場面から始まって、過去の花組作品のメドレーはショー作品でした。
日替りゲストのコーナーもありました。

昭和コーナーあり、ミュージカルコーナーあり、令和のJポップコーナーありとこれまた盛りだくさんでした。

『EXCITER!!』の「チェンジボックス」

『EXCITER!!』は再演のたびにこの「チェンジボックス」の場面がバージョンアップされてきましたが、今回も新しいストーリーとなっていました。

れいちゃん(柚香光)はミスター・フィーという掃除夫に扮して、まどかちゃん扮するアイドルのレディマドンナにサインをもらいに行くという設定がなんとも可愛らしい。
何度振られてもあきらめないけど、結局サインはもらえず。

まどかちゃんと社長の息子のほのかちゃん(聖乃あすか)が「アルカンシェル」って次回大劇場公演の名前を言いながらはけて行ったのがツボでした(笑)

チェンジボックスに入った後のれいちゃんがめっちゃくちゃカッコよくて、入る前の可愛いミスターフィーとのギャップにやられました。

花組で藤井大介先生のショーといえばやっぱり『EXCITER!!』です。
れいちゃんは過去4回このショーに出ていて、5回目の今回またあらたな「チェンジボックス」が見られて楽しかったです。

日替わりゲストコーナー

毎回違うゲストがれいちゃんとトークしてやりたいことをやるという日替りコーナーは、ライブ配信の回はほのかちゃん(聖乃あすか)がゲストでした。
初日がまどかちゃんでしたので、この回はやっぱりほのかちゃんかなと思ってたら予想通りでした。

ほのかちゃんは研4の時にれいちゃんともう一人の上級生とハワイに行った時の話をしました。

ハワイで記念にと買ったサングラスを海で波にさらわれてしまったほのかちゃん。
必死に探しても見つからず諦めかけたところで監視員のように仁王立ちだったれいちゃんがキラッと光るサングラスを見つけ、さっとつかんでくれたそう。
その話を二人の再現付きで話してくれました。

その後は、11時半の回のゲストコーナーで『花より男子』のF4の話が出て台詞の再現をやったということで、その時いなかったほのかちゃんにも花沢類の決め台詞をやってほしいとれいちゃんからリクエスト。

「5分だけ俺を抱きしめてくれないかな」っていう台詞をほのかちゃんが言って、せっかくだから柚香さんもとなってれいちゃんが道明寺司の決め台詞!

それにしても、このコーナーは毎回のゲストメンバーが考えてくることが相当面白くて、観劇された皆さんのレポートがほんと楽しみです。
まとめて全部見せてもらいたいくらいです。

「プレイバック」

NOW ON STAGEであかされてましたが、藤井大介先生にとってれいちゃんは山口百恵さんのイメージなんだそうです。
他の誰からも共感されないということですが(笑)
藤井大介先生のショーではれいちゃんは女役をやることが多いですが、それは山口百恵さんのイメージだからでしょうか。

ここでももちろん女装でw、肌を露出したセクシーな衣装で登場するれいちゃん。

カツラは初日は黒のボブでしたが、この回は赤のショートヘアーでした。
あともう一つ金髪のカツラもあるそう。

思ったよりあっという間に終わってしまったのがちょっと残念。
ものすごい美女でしたので、もっと見ていたかったです。

客席降りは全部で5回

このコンサートで客席降りは全部で5回もありました。

一幕は2回、最初の主題歌をみんなで歌うところと、最後の『TOP HAT』で幕が下りる前。
二幕は『EXCITER!!』と『Cool Beast!!』、そして最後に主題歌で客席降りしました。

その度にれいちゃんはカメラに向かって投げキスしたりウインクしたりとライブ中継・ライブ配信のお客さんにもサービスしてくれました。
コロナが5類になってから本公演でも客席降りが復活していますが、ここまでたくさんの客席降りがあるのは久しぶりです。

コンサートならではですね〜
やはり劇場で生で観たかったです。

カーテンコール

カーテンコールのれいちゃん、まずは客席へ拍手と歓声へのお礼を言ってから、舞台センターに付いてあるカメラに向かって手を振りながら画面のこっちで見ている私たちにも話しかけてくれました。

なかなかこの位置にカメラがあることってないのでどんな風に見えているのかわからないと言いながら、「画面を通して皆様にお会いできるのが幸せでした」って。

その後カメラの説明までしてくれました(笑)
舞台最前センターのカメラは遠隔操作で動かされているそうで、舞台上を動いてカメラが付いてくるのを実演して見せてくれたり。

あとはカメラがどこにあるのかも説明してくれました。
れいちゃんの言葉に合わせてスタッフさんがカメラの切り替えもしてくれて、スタッフさんとの連携も素晴らしい。
きっと準備をしてくれていたのでしょう。ありがとうございますw

最後は東京の公演が残り一回になったということで、あっという間だったけれどとても幸せな時間だったと。
「あと一回心を込めて大切に務めてまいります」
という言葉でご挨拶を締めて、客席の手拍子と歓声の中袖に引っ込みましたが、最後まで斜めになって客席に手を振ってくれたれいちゃんでした。

このコンサートはれいちゃん(柚香光)の過去の作品を振り返る場面がたくさん。

舞台上で歌い踊るキャストの後ろでその作品の映像が流れていたのが懐かしくて嬉しかったです。

『ポーの一族』や『CONGA!!』などでは明日海りおさんや蘭寿とむさんといった当時のトップさんの姿も映りました。
映像とその前で歌う口がピッタリと合っているのも素敵な演出だなと感心。

れいちゃんのタカラジェンヌとしての集大成になっていました。
また、宝塚以外の歌謡曲やJポップもあり、楽しいMCもあってコンサートらしい演出も。

これほどのショースターのれいちゃんなのに、コンサートがはじめてとはもったいないです。
退団後はたくさんコンサートやライブをやってくれるといいな〜って思います。
その時には自身で振付もありですね。

れいちゃんの将来の姿も想像させてくれるコンサートだったなと思いました。

それともう一つ思ったのが、花組のメンバーの仲の良さ。

パレードでは下級生から1人ずつ順番にセンターのれいちゃんに抱きついたりおんぶしたりされたり、それぞれ思い思いに絡んでいくのですが、みんなれいちゃんが大好きでたまらないという感じがあふれてて、見ていると嬉しくなります。
全員が生き生きと本当に楽しそうにパフォーマンスしています。
やっぱりこれがタカラジェンヌなんだな〜って思って観ていました。

睡眠時間を削ってまで心身を壊してまでお稽古するのは本末転倒ですが、タカラジェンヌが幸せに楽しく舞台に立ってキラキラの笑顔を見せてくれるのは観たいです。

  

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