すべてを乗り越えた星組『1789』大千秋楽の礼真琴ご挨拶(ライブ配信視聴)

6月2日に宝塚大劇場で始まった星組の『1789』ですが、初日の翌日から約2週間公演が中止になりました。
東京へ来てからも終盤で急遽中止になってトップスターの礼真琴の休演、代役での公演となるなど本当にいろんな試練に見舞われた公演でした。

それでも、連日の舞台は出演者達の熱さみなぎる舞台で、観客も熱い素晴らしい公演となっていました。
その星組『1789』も今日が大千秋楽。

私も最後にこっちゃん(礼真琴)が戻ってきた公演を目にしたいと思って、ライブ配信を観ました。

星組『1789』東京宝塚劇場公演千秋楽の模様

これまで劇場で観た3回の公演もどれも出演者たちの気迫がみなぎっていて熱い舞台だと感じましたが、今日の千秋楽の回はまたさらにみんなの思いがこもった熱いお芝居だったように思います。

冒頭のボースの場面でソレーヌ役のほのかちゃん(小桜ほのか)がずっと目に涙を浮かべていたのがすごく印象的でした。
オランプのなこちゃん(舞空瞳)もこれまで涙を浮かべていなかった場面でも感極まった様子だったのがすごいなと思って見ていました。

またライブ配信のいいところは劇場ではなかなか見られないそれぞれの表情も追っかけて見せてくれるところですね。
生で観劇した時は背中側で顔が見えなかった場面でも、しっかりアップで見せてくれるので、ここでこんな表情をしていたんだ〜とよくわかったのがよかったです。
ところどころカメラが迷子になっちゃっていたのはご愛嬌ですかね(笑)

そして、一番いいところはタカラヅカニュースではカットされてしまうカーテンコールのすべてが見られるところですね。

瀬央ゆりあ、専科異動のご挨拶

パレードが終わって緞帳前に組長のちぐさん(美稀千種)が登場し、今後の組の予定を紹介した後、明日8月28日付で専科へ異動するせおっち(瀬央ゆりあ)を紹介しました。

そしてせおっちのご挨拶。
これが最後となる「星組の瀬央ゆりあでございます」という自己紹介に客席の拍手も熱かったです。

「15年間慣れ親しんだ星組から離れるのは不安も寂しさもあるけれど、新しい扉を開く可能性に未熟ながらも挑戦したい」

と言う笑顔のせおっちが頼もしいです。
そして

「どんな時も身を粉にして星組を引っ張り、舞台に立つ喜びと楽しさを教えてくれた」存在だとこっちゃん(礼真琴)のことを言っていたのも印象的でした。
ここでこっちゃんのことを言ってくれたのは本当に嬉しいです。
せおっちのご挨拶の後、ちぐさんが泣きそうになりながら

「せおっちは星組のムードメーカーで、彼女の存在に星組生みんなが何度も助けられました」

なんて言うので、その顔を見たせおっちもみるみる泣き顔になってました。
でも泣くすんでのところで

「でもこれが最後じゃないよね、なおちゃん!」

とちぐさんが笑いに持っていったので

「またご一緒できる日を楽しみにしております」

とせおっちも笑顔に戻ってました。
その笑顔に客席も笑いに包まれて、和やかな空気になったのがさすがちぐさんですし、さすがせおっちでした。

礼真琴の千秋楽ご挨拶

退団者3人の大階段を降りての退団ご挨拶の後、トップスターのこっちゃんが千秋楽のご挨拶をしました。

まずは8月15日から公演中止になり、その後も休演して代役公演になったことに対してのお詫びの言葉を述べました。

「主演という立場でありながら舞台に穴を開けてしまったことが悔しく情けないです」

と悔しそうに話すこっちゃん。
でもその間組長副組長をはじめ星組のみんな、そしてロナンを演じたありちゃん(暁千星)はじめ代役メンバーに支えられて『1789』の舞台を繋げることができたと感謝の気持ちも述べました。

この後も「自分が舞台に立った時にお客様が1ミリの不安も心配もなく心から楽しんでいただける星組を作っていきます」と強い口調できっぱりと言ったのが実に頼もしかったです。

その後、退団者の3名について輝かしいラストステージなのに険しい道を歩ませてしまったと話しながら涙声になっていくこっちゃん。
その3名の最後の姿を見届けることができたのは幸せだったと言いながら目から涙がつーっと流れ落ちました。

やはりもし千秋楽に出演できなかったら退団者たちを見送ることができなくて、それはすごく心残りになっただろうなと思います。
責任感の強いこっちゃんだからこそ、そのことは大きいことだったんだなとこっちゃんの涙を見てあらためて思いました。
最後は休演している2名のことにも触れ、

「星組全員でこの先も突き進んでまいりますので、今後もよろしくお願いいたします」

という言葉でご挨拶を締めました。

礼真琴の瀬央ゆりあへの思い

こっちゃんは明日から専科へ異動になるせおっちについても語りました。
顔を見ると泣きそうになるから「顔は見ません」って(笑)

「なおちゃん(瀬央ゆりあ)とは音楽学校に合格してから17年ずっと一緒にいて、家族以上というのをどう表現したらいいかと考えた結果、“もはや自分”ということになりました」

ですって(笑)

「私であって、あなたである」

だそうです。
それだけ一緒にいるのが当たり前だということだそうです。それはすごい!(笑)
次のタカラヅカスペシャル、その後もまた共演できることを楽しみにしていると。

「これまで瀬央さんからいただいたたくさんの支えと思いを…」

と言いながら泣き声になっていくこっちゃんにせおっちもみるみる泣き顔になって、そこで

「プロだから泣かない」

と言い出してまた涙が引っ込んで笑いにもっていくこっちゃんがさすが過ぎて。
ことせおの2人のこの絆が本当に尊くて、見ていて泣き笑いになった瞬間でした。

もう星組の「ことせお」は最後になってしまったんですね〜
寂しいですけど、本当にすぐにまた共演するのを見たいです。
劇団の上の方、よろしくお願いします。

星組パッション!

千秋楽恒例の“星組パッション!”ももちろんやりました!
その前にこっちゃんからなこちゃん(舞空瞳)の誕生日の紹介がありました。
作品中にどこかでお誕生日アドリブがあるかなと思っていたけどなかったので、ここでこっちゃんから紹介されてよかったです。
なこちゃんもビックリしながら大喜びして、

「礼さんと誕生日に舞台に立てるのが何よりも嬉しいです」

と泣き出しちゃいました。
それに対してこっちゃんも「心配かけてごめんね」と。
ことなこもこの2人の姿も実にエモいです!

そして、“星組パッション!”ですが、今回は退団者の3人と組替えのせおっちが音頭をとることになりました。
こっちゃんの急な無茶振りだったようです。

音咲いつき「熱いぜ!」
全員「星組〜!」
有沙瞳「燃えろ!」
全員「星組〜!」
天路そら「進め!」
全員「星組〜!」
瀬央ゆりあ「星組〜!」
全員「パッション!!」

といつもとは違う“星組パッション!”で大いに盛り上がってカーテンコールが終わりました。
最後まで星組の熱さがみなぎるカーテンコールでした。

礼真琴、緞帳前で自分の言葉でポリープを否定

今回も緞帳前にこっちゃんが登場してくれて、自分の思いを語りました。

まずは舞台に立てることがどれだけ幸せで、どれだけの人々に支えられて宝塚歌劇が成り立っているか考える時間だったと話しました。

そして自分からは発信する機会があまりないのでたくさんの情報や憶測が飛び交い、心配をかけ厳しい意見があることも分かっているということでした。
そんな中で何を信じて何を思うのかはそれぞれの自由だと思いますと。

「自由とは他人を傷つけない限り何をしてもいい」とロナンが言っていると言うこっちゃんに客席は大喜びでした。
私は宝塚にいられることが何よりの幸せなので、自分のしっかりとした意志でここに戻ってまいりました

と、これはおそらく例の報道を意識しての言葉ですね。
そして極めつけは

「私は生まれてから今に至るまでポリープができたことはございません!」

って!
真っ向から例の憶測の報道を否定したこっちゃん、めちゃくちゃカッコいいです♡

こうやってファンを安心させてくれるところ、本当に男前で素敵です。
またまた惚れ直してしまいました。
最後は次の星組の公演の博多座公演と天飛華音主演のバウ公演を宣伝して、

「応援のほどよろしくお願い申し上げます」

と言って緞帳前を後にしたこっちゃんでした。

千秋楽の模様は明後日のタカラヅカニュースで見られると思いますが、この緞帳前の様子はカットされるでしょうから、ライブ配信で見られて本当によかったです。
こっちゃんのいろんな思い、本音を聞くことができたライブ配信でした。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング