夢白あや、なんと…すでに堂々とした新トップ娘役でした(雪組『BONNIE & CLYDE』)

今日3月1日は雪組御園座公演『BONNIE & CLYDE』の千秋楽でした。
2月6日の初日から1ヶ月弱、無事に完走できて本当によかったです。

私も千秋楽間近の先日、御園座まで初遠征してきました。
作品は評判通りすごくよかったです。

日本でも上演したことのあるブロードウェイミュージカルですが、いかにもブロードウェイミュージカルっぽいところもあり、宝塚的にアレンジされてるんだろうなと思えるところもあり。
大野拓史先生の潤色でとっても見応えのある小気味いい作品になっていました。

フランク・ワイルドホーンさんの楽曲はダンスナンバーも聴かせる曲もどれも素晴らしい。

冒頭に有名なボニーとクライドが車の中で蜂の巣にされるシーンがありましたが、それ以外はそこまで悲愴感はなく、ラストもこの後冒頭のシーンに繋がるんだろうなという余韻を持たせて終わるところもよかったです。

宝塚では荻田浩一先生の『凍てついた明日―ボニー&クライド―』がありますが、また違ったアプローチでした。

フィナーレでその『凍てついた明日』の曲「Blues Requiem」を咲ちゃん(彩風咲奈)が1曲丸々歌ったのにはグッときました。
咲ちゃんは研2の時に凰稀かなめさん主演の再演版に出演してたんですよね~

そして、咲ちゃんとあやちゃん(夢白あや)のデュエットダンスの時に今度は後ろでそらくん(和希そら)がソロで歌ったのも感慨深かったです。
そらくんは『夢の音楽会』という番組で初演でこの歌を歌った憧れの安蘭けいさんとデュエットしましたからね。

ブロードウェイらしいミュージカルに宝塚らしいフィナーレが付いて、さらに最後に咲ちゃんが真っ赤なオープンカーで登場するというおしゃれなパレードもついていて、最後まで楽しませてくれました。

夢白あやの新トップ娘役プレお披露目公演『BONNIE & CLYDE』観劇

この公演は新しく雪組トップ娘役になった夢白あやとの新トップコンビのプレお披露目公演です。

ポスター画像の二人の並びが非常に美しくてお似合いでしたが、作品中の二人も本当にお似合い。
身長差や二人の等身バランスがぴったりで相性が良いなと感じました。

ボニーは夢白あやにぴったりの役でした

あやちゃん(夢白あや)は宙組時代から早くに抜擢され、新人公演ヒロインやバウヒロインを何度も務めてきましたが、私が一番印象に残っているのは『FLYING SAPA』のイエレナ役でした。
自分の信念に従って行動する強い大人の女性の役でした。

あの時あやちゃんは研4だったと思いますが、そんな下級生だとは思えないほど強烈な印象を残す演技でした。

今回のボニー役はイエレナとは全く違うタイプですが、ボニーも自分というものを持った勝ち気な女の子で、あやちゃんにすごく合っていました。

女優と詩人になることを夢見て今いる世界から抜け出したいと思っている少女が、クライドという自分を違う世界へ連れて行ってくれそうな男性に出会って、一度は離れるけれど結局のめり込んでいく様にすごく説得力がある演技でした。

キャミソールにガーターベルトという下着姿で寝そべる姿も色っぽいけど全然下品ではなく、キュートで愛らしく魅せられるのもあやちゃんの強みですね。

「死ねばいいのに」というセリフや、クライドにひっぱたかれそうになって先にひっぱたくところも、ボニーの方からクライドにキスしにいくところも、全く違和感なく素敵でした。

そういえばキスシーンがやたら多いという意見をTwitterで見ましたが、ボニーとクライドのカップルもバック(和希そら)とブランチ(野々花ひまり)のカップルもごく自然にキスしているように見えたので、私はそれほど多いという印象は持ちませんでした。

あやちゃん(夢白あや)、歌もかなり頑張っていました

下級生の頃は歌がそんなに得意ではない印象でしたが、今回ソロで歌う場面も何度かあり、とてもパンチのある歌声で聴きごたえがありました。
高音はもうちょっと頑張れ~と思って聴いていましたが(笑)
でもきっと相当努力したんでしょうね~

ブランチ役のひまりちゃん(野々花ひまり)も最近とみに歌唱力が上がってきていて、ボニーとブランチのデュエットが2回ほどありましたが、すごくよかったです。
聴き惚れるところもありました。

もちろんクライドの咲ちゃんとのデュエットも何度もあって、二人の声の相性のよさを感じました。

さきあやコンビがどんなふうに成長するのか楽しみです

これまでほとんど組んだことがなかった咲ちゃんとあやちゃん。
がっつりお芝居したのは『CITY HUNTER』の 冴羽獠とアルマ王女くらいだってNOW ON STWGEで言ってました。

そんな二人が今回こんなに濃厚な絡みの作品をやった訳ですが、これまで組んでなかったとは思えないほど相性ばっちりでした。

93期と103期で10年の学年差があるのに、舞台では全く対等に見えるのがいいです。
舞台以外でも、NOW ON STWGEや突撃レポートなどを見ていても、あやちゃんが全然物怖じしない雰囲気なのがいいと思います。
それを咲ちゃんも頼もしく思っていそうなところがまたいいですね~

さききわ(彩風咲奈+朝月希和)コンビも大人の雰囲気でお似合いでしたが、さきあや(彩風咲奈+夢白あや)コンビもまた違った雰囲気で素敵なコンビニなっていくだろうなと期待値が上がっています。
宝塚の人事、ほんとに凄腕…

次の大劇場公演の『Lilacの夢路』のあらすじを読むと、あやちゃんの演じるエリーゼは勝気で利口な女性で、咲ちゃんのハインドリヒと最初は衝突しながら次第に惹かれ合っていくそうです。
またどんな二人の関係を見せてくれるのか楽しみです。

前トップ娘役朝月希和さんも大絶賛

私が観た回はどうやら前雪組トップ娘役のひらめちゃん(朝月希和さん)が観劇されていたそうです。
私は残念ながら気が付かなかったんですが、同じ回を観劇された方がTwitterで書かれていました。

そういえばパレードの時に、咲ちゃんが客席の前方に向かって笑顔で手を振ったりしていたので、誰かいるのかなと思ったんですが…
あれがひらめちゃんだったんですね~

そのひらめちゃんはインスタで観劇の感想を書いていました。

連続で望海風斗さんの『DREAM GIRLS』、あーさ(朝美絢)の『海辺のストルーエンセ』、そして『BONNIE & CLYDE』を観劇したようです。

とくに『BONNIE & CLYDE』については興奮気味に書いていて、あやちゃんについても大絶賛しているのが微笑ましいです。
これからも楽しい感想を聞かせてほしいです。

  

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