和希そら、異例の『心中、恋の大和路』追加公演で異例のカーテンコールご挨拶

雪組和希そら主演の『心中、恋の大和路』はシアター・ドラマシティ公演が7月26日~28日、日本青年館ホール公演が8月3日~9日11時開演の公演まで中止になってしまいました。
しかしながら、異例の追加公演が8月10日に2回実施され、その2回を含む3公演が青年館で上演されました。

実質千秋楽となった追加公演のソワレの模様がタカラヅカニュースで放送されました。

和希そらのカーテンコールご挨拶

ダイジェスト映像は最後の場面も含めて、出演者全員の演技の一端を観ることができました。
雪山のシーンのかちゃ(凪七瑠海)の「この世にただひとつ」の熱唱はグッと胸に迫りました。

元からチケットは取れていなかったんですが、あらためて劇場で生で観たかったな〜と思いました。

カーテンコールの様子はTwitterなどで観劇された方のレポートを読んで知ってはいましたが、映像で観ることでそらくん(和希そら)の思いがより伝わってきました。

2度目のカーテンコールでご挨拶が

この作品は世界観を壊さないようにカーテンコールで言葉を発さないのが通例です。

1度目のカーテンコールでは通例通り忠兵衛のそらくんと梅川のあやちゃん(夢白あや)が二人で静かにお辞儀して雪山へ向かって歩き出すところで幕が降りましたが、2度目は出演者全員がずらっと並んでいました。

そして、まず副組長の千風カレンさんがご挨拶し、公演が中止になったことによってお客様にたくさんのご迷惑とご心配をおかけしたことについて「申し訳ない」とお詫びの言葉がありました。
それから

「自身初の東京公演での主演を務め上げました和希そらが皆様にご挨拶申し上げます」

とそらくんを紹介しました。
そらくんは最初に

「ご観劇を楽しみにしてくださっていた皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを大変心苦しく思っております」

と話しました。
カレンさん(千風カレン)が「申し訳ございませんでした」と言ったのに対して、そらくんは「心苦しく思っている」という表現をしたのがとてもいいな〜と思いました。

公演中止に関して「申し訳ございません」とか「お詫びいたします」と言われる度に、誰も悪くないので謝らないでって思ってしまっていたので、そらくんの「心苦しく思っている」という言葉になんか少しホッとするところがありました。
そらくんの言葉もお詫びの言葉には違いないのですが、なんとなくニュアンス的にちょっとホッとしたんです。

それから追加公演を無事に終えられたのは裏側で支えてくれたスタッフの皆さん、思いを寄せてくれたファンの皆さん、足を運んでくれたお客様のおかげと感謝の言葉を述べました。

「専科の汝鳥伶さん、悠真倫さん、凪七瑠海さんのお力添えをいただいて、雪組のメンバーと悩み苦しみながらも楽しんで大切に作ったこの作品を一人でも多くのお客様にお届けできて本当によかったです」

と柔らかな表情で話していたのが

「もう何度か経験しているこの悔しい思い」

と少し険しい表情になったそらくんを見て胸が痛くなりました。
今回は『夢千鳥』のリベンジだねと思っていたのに今回またこんなことになってしまったのが本当に気の毒で…
その言葉に続けて

「でも、だからこそ感じることのできるより深い感謝の思い、そして幸せな思い、この全てがこれから舞台人としても人としても、もっともっと大きく深くそして魅力的に成長させてくれると強く信じております」

「この胸いっぱいの思いを、感謝の思いを舞台でお返しできるように、恩返しできるように、これからより一層心から誠心誠意舞台を務めてまいりたいと思います」

と決意に満ちた表情で話したそらくんが本当に頼もしかったです。

最後は客席を見渡しながら

「どうか皆様にたくさんの幸せが訪れますように、心からお祈り申し上げております」

「本日は本当にありがとうございました」

とご挨拶を終えて出演者の列に戻るそらくん。
そらくんのご挨拶の間、ずっと後ろのあやちゃんが映っていましたが、そらくんの言葉一つ一つにうなずいたり涙ぐんだりしながら見守りつつ聞いていたのが印象的でした。

そしてそらくんが列に戻った時に映った出演者全員の顔もそらくんと同じように熱い思いのこもった表情をしていて、それを見てさらに胸にグッときました。

この公演はそらくんだけでなく出演者全員にとって、伝統の作品ということだけでなくこのような状況下で追加公演できたという意味でも忘れられない公演になっただろうな〜と思います。

それにしてもそらくんのご挨拶は立派でした。
一言一言に熱い思いが込められていて、その思いが余すところなく伝わってくる素敵な言葉で彩られたご挨拶でした。

宙組の下級生時代、皆んなの弟的存在であんなに可愛らしかったそらくんが、今ではこんなに立派な男役に、舞台人になったんだな〜と感慨深く聞いていました。

最後は緞帳前で

3度目は1度目と同じくそらくんとあやちゃんの二人でお辞儀するのみのカーテンコールで、ここで映像は終わってしまいました。

ですが、観劇された方たちのレポートでは、その後緞帳前にそらくんが出てきてもう一度ご挨拶してくれたそうです。

その時に今回の異例のカーテンコールについて

「“愛の塊”の谷正純先生の『みんな、好きなだけ顔見せとけ』という配慮によってこのようなカーテンコールになった」

というような話をしたそうです。
この時はじめてそらくんも客席も緊張が解けて笑いも起こったそう。
その後は

「今日は一粒万倍日とのことで、皆様に幸せが何倍にもなって返ってくることでしょう」

というような話をしてから

「これからも宝塚歌劇をよろしくお願いいたします」

と言って袖にいそいそと戻って行ったということです。

いつもタカラヅカニュースでは緞帳前のご挨拶はカットされてしまうので、今回もそこが流れなかったのは仕方がないですが、そんなことを話してくれたなんてね〜
終始真面目でキリッとした顔で話していたそらくんの表情が緩んだところも見たかったです。

ディレイ配信は8月28日19時から

この公演は本来なら7月28日のシアター・ドラマシティでの千秋楽がライブ配信される予定でした。
それが中止になってしまったのでもう観られないのかなと諦めていましたら、なんと今回の追加公演を収録して後日ディレイ配信をしてくれるということで、本当に嬉しい限りです。

ディレイ配信は8月28日の19時からです。
日曜日の晩なので、多くの人が観られるのではないでしょうか。
私もぜひ観たいと思っています。
楽しみです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング