月城かなと、組替え報告・月組大ジャンプなしの千秋楽ご挨拶(『フリューゲル』『万華鏡百景色』東京宝塚劇場公演 配信)

今日は月組東京宝塚劇場公演の千秋楽でした。

この公演は初日の翌日から体調不良者が多数出て公演が3日間中止になっただけでなく、公演期間の終盤にも休演者が何人か出てしまって代役公演となるという困難もありました。
そして、今の宝塚の状況を考えると、公演を続ける月組生たちにとって辛い状況もあったと思います。

無事に今日という日を迎えられたのは本当によかったです。

月組東京宝塚劇場公演『フリューゲル』『万華鏡百景色』千秋楽の様子

公演が終わって退団者3名の退団ご挨拶の前に組長のみとさん(梨花ますみ)のご挨拶がありました。

公演中止期間があったことと代役公演となったことへのお詫びの言葉と、その間も応援していただいたことへの感謝の言葉がありましたが、今の宝塚の状況への言葉はとくにありませんでした。

月城かなとの千秋楽ご挨拶

れいこちゃん(月城かなと)のご挨拶は、無事に千秋楽を迎えられたこと、3名の退団者を無事に送り出すことができたことが本当によかったという言葉から。

そして1ヶ月間の公演を続けられることが当たり前のことではないんだとあらためて実感したとも話しました。

でもどんな時も月組の仲間たちが前向きに真摯に舞台へ取り組んでくれたと仲間への信頼の気持ちを口にし、「本当にありがとう」と月組生に向かって頭を下げたれいこちゃん。

それからスタッフの皆さん、何よりも楽しみに待っていてくださるお客様がいたから毎日幕を開けることができたという言葉が今のこの状況ではすごく刺さりました。

次のカーテンコールでは、34年前の11月にベルリンの壁が崩壊したということ、このタイミングで『フリューゲル』という作品に挑戦できたことへの感謝。
今の月組の力を信じてこの2つのオリジナル作品をさせていただいたことへの感謝の言葉も述べました。

そしてもう一度ファンへの感謝の言葉でご挨拶を締めました。

退団者からの一言の後には、労うように3人の肩をポンポンと叩いて、本当にこの日が迎えられてよかったと言うれいこちゃん。
そのれいこちゃんの様子に、やっぱり相当不安があったんだろうな〜と、退団者の3人を無事に送り出すことができたことに本当にほっとしたんだろうなと感じました。

『万華鏡百景色』の主題歌の歌詞についての話もありました。
栗田優香先生がそれぞれの人生を称える歌として作詞をしてくださったと。

その歌詞にちなんで、退団者3名、そして劇場に足を運んでくださったお客様、来られなかったお客様、画面の向こうで応援してくださったお客様の人生が幸せで溢れたものになるようお祈りしていますという言葉もありました。

組替えの報告と月組大ジャンプはありませんでした

例の組替えについて

そして、先だって発表になっていたおはねちゃん(きよら羽龍)の宙組への組替えの報告もありませんでした。

組替え自体が無くなったのかどうかはわかりませんが、すでに発表されている組替えについてはホームページ上ではまだそのまま以下のように記されています。

月組
きよら 羽龍・・・2024年2月1日付で宙組へ組替え
※異動後に最初に出演する公演は未定です。

宙組
天彩 峰里・・・2023年12月25日付で月組へ組替え
※2024年3月29日からの月組宝塚大劇場公演『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』から月組生として出演いたします。

予定通りであれば、このタイミングで触れないわけにはいかないように思われます。
ただ今のこの状況では、組替えの話はできないということなんでしょう。
さてこの件は、これからどうなるのでしょうか?

(千秋楽恒例の)月組大ジャンプもなし

4回目のカーテンコールでスタンディングオベーションになったんですが、今回は月組大ジャンプもありませんでした。

やはりこのような状況ではふさわしくないという判断でしょうね。
初めからやる予定はなかったんだろうと思いました。
常識的な判断だと思います。
私は正直、ホッとしました。

緞帳前のご挨拶

一旦終演アナウンスがなった後で、緞帳の前にれいこちゃん(月城かなと)が出てきてくれました。

「この公演は毎日続けることがとても大変だったんですけれど、月組のみんなが気丈に振る舞ってくれて、辛いこともたくさんあったと思うんですけど、前を向いてお客様が待っていてくださる限り舞台を届けたいといろんなことに耐えてくれました

というような話をしました。
公演中止や代役公演の話だけではないな〜と感じました。

「緞帳の向こうで聞いていると思うので、組子のみんなにもう一度大きな拍手をお願いします」

というれいこちゃんの言葉に客席から温かい拍手が。
れいこちゃんが緞帳の中に向かって「聞こえてますか〜?」と訊いたら「はい」というみんなの声が聞こえました。
それを聞いてれいこちゃんはほっとしたような笑顔になりました。
最後は

「この公演で感じた思いを胸に、次に全員が集まる時にさらにパワーアップした姿をお見せできるよう、それぞれの場所で頑張ってまいりたいと思います」

「本日まで本当にありがとうございました」

と言いながら手を振って、横歩きで袖に帰って行ったれいこちゃんでした。

  

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