千海華蘭の蘭尚樹・彩音星凪へのアドバイスに納得『男役のすゝめ月組編』

タカラヅカニュースの『男役のすゝめ』のコーナーも宙組、星組、雪組に続いて今回の月組で4回目。

宙組は92期生の凛城きら、星組は91期生の天寿光希、雪組は92期生の真那春人で、月組編は92期生の千海華蘭です。
研17から研16のあたりの組のベテラン男役が講師役に選ばれているようです。

男役のすゝめ <月組編>

今回の講師役のからんさん(千海華蘭)は第7期、第8期と4年間スカイ・レポターズをやっていました。
その経験があるからか相手の話を引き出すのが上手いな〜と思います。

下級生二人の男役を目指したきっかけや、なりたい男役のイメージ、自分が変わるきっかけになった作品などについて訊いていきました。

相手の話をしっかり聞いたうえで、それについての感想を言うタイミングも絶妙だなと思ったし、二人にしたアドバイスもすごくなるほど〜と思わされて。
さすが研16のベテラン男役です。

<其の一>蘭尚樹

なおきくん(蘭尚樹)は100期生で、成績が一番なので前から注目していました。

絶対男役になりたいと意識した時の話をしてくれましたが、自分は合格がゴールではなくて男役がやりたくて受験するのだからと、最後の受験のときに髪の毛を切ってリーゼントにして受験したんだそう。
これでダメだったらもう仕方ないと覚悟を決めての最後の受験だったわけですね。

からんさんにもそんなドラマがあったとはというふうに言われていました。

なおきくんといえばかちゃ(凪七瑠海)がMCをやっている『Caféふぉるだ』に出演したときに明かしてくれたエピソードもドラマっぽかったです。

1回目の受験で残念ながら落ちてしまって、結果発表を見た後に号泣しながら歩いていたら、すぐ近くを蘭寿とむさんが車で通りかかって、車の中からなおきくんの様子を見て無言でうんうんとうなずいてくれたという話でした。

その眼差しにパワーをもらって来年もう一度頑張ろうと思ったと話していましたが、その次の受験がリーゼントにして臨んだという年だったのかもしれませんね。

なりたい男役のイメージは大きな魅力的な男役と話していましたが、『ダルレークの恋』でラジオンという役をやらせてもらったときに、下級生とお芝居をしいて「自分がすごく小さい」と思ってしまったからなんだそう。

からんさん(千海華蘭)は「どういうことがきっかけでその大きな男役になりたいと思ったのか自分が分かっていることがすごく大切、そこを探求して成長してほしい」となおきくん(蘭尚樹)に話していました。

他にも『夢現無双』の新人公演の佐々木小次郎や、『出島小宇宙戦争』の少年カゲヤスや『ピガール狂騒曲』の新聞売りの役をターニングポイントとしてあげていました。
どれもすごく印象に残っている役です。

とくに『ピガール狂騒曲』の新聞売りの少年役はからんさんから「歌に意識が行き過ぎていない?」と言われ、歌より役についての考察が大事だとセッションしてもらったことが成長のポイントになったという話に引き込まれました。

私も観劇した時になおきくんのあの役は印象に残っているので、そういういきさつがあったんだと知って、さらになおきくんに対する興味が強くなりました。

『Caféふぉるだ』の時も思いましたが、話す内容がしっかりしていて自分のことをちゃんと考え、男役についての考えもしっかりしているなという印象のなおきくん。
新人公演を卒業して、これから組の中での役割も大きくなってくると思います。
これから任される役にも注目していきたいと思います。

<其の二>彩音星凪

かのんくん(彩音星凪)は101期生です。
大きな目が印象的な男役さんです。

かのんくんが男役を目指したきっかけは、中学校の学校祭で男装コンテストがあって優勝したことから、昔見たことがあった宝塚を意識したことなんだそう。

花組全国ツアーの『ル・ポアゾン』のDVDを見て真似し、体育館の舞台でクラスメートの
前で披露したりしていたんだとか(笑)
からんさんからドラマにした方がいい話だと言われてました。

かのんくんの理想の男役像は包容力のある懐の深い男役だそうで、舞台は自分がどうしても出てしまうので、普段の私生活から地盤を作ることを気をつけているんだとか。

普段落ち着きがなくて何かあったらすぐにパニックになってしまうから、それを直したいと話すかのんくんが面白い。
なんとなくイメージわきます(笑)

からんさんからは「かのんの天真爛漫さや感性はかのんにしかないものだから、自分の魅力を知ったうえでそこに懐の深さが加わったらさらに唯一無二の男役になれると思う」と言ってもらっていました。

確かにかのんくんの明るさや天真爛漫な感じは魅力だと思います。
学年が上がっていくと、そこに落ち着きや懐の深さが加わっていってさらに魅力的な男役さんになれるんじゃないかな〜と期待の気持ちが大きくなりました。

千海華蘭から二人への男役のすゝめ

二人の話を聞きながら、その二人の魅力を見つけてそれをさらに伸ばすアドバイスをしているからんさん。

私が彼女を初めて知ったのは瀬奈じゅんさんがトップ時代の『夢の浮橋』で小君という役をしていたときです。
子役でとっても可愛らしい役でした。
研3の時ですね。

童顔で可愛らしいお顔なので、下級生の頃はそういう役が多かった様に思いますが、学年が上がるにつれて年配の役なども与えられるようになってきましたね。

新人公演ではじめてそういう年配の役が回って来た時の話をしてくれました。

最初は声色や所作ももっと年配に見えるようにといろいろやってみていたけど、本番前になって先生から一切考えなくていいと言われたそう。
それよりもその人が何をしたいのか何を考えているのかを考えるようにって。

そのまま本番に臨んで、自分がその人としてちゃんと腑に落ちていたらそういうように見えてくるということが分かったということでした。

自分の容姿や体格は変えられないけど、心の中の意識を変えてその人物になりきるとその人物に見えてくるというお話なんですね。
その話は男役だけでなく役者論としてすごく納得できました。

なおきくん(蘭尚樹)へのアドバイスでも、自分の生まれ持った骨格と顔を知った上で、自分にはどういうものがあるのか、どうしていきたいのかということを、その時々に自分なりに熟考することが大切だという話をしていました。

もう一つからんさんの話ですごく印象に残ったのが、

自分の中ではすごい変革が起きていて今までの自分とは全然違うと思っていても、外の目から見るとちょっと変わったね、ちょっと良くなったねぐらいのものだったりするという話。

それでも自分を変えられるのは自分しかいないから、自分がえいっと思って第一歩を踏み出さないと変わっていけないので、諦めないで、自分も変わっていくことを楽しみにしてやっていってくださいとアドバイスしていました。

普段はなかなか時間が無いし、学年差があると話をする機会もないので、こういう男役談義って貴重な機会だと話していました。

下級生の二人にとってもだし、からんさんにとっても改めて男役の奥の深さや魅力、楽しさについて考えるいい機会になったようです。

それを聞かせてもらってる私たちファンにもとってもいい機会でした。
下級生ならではの考えや、ベテランの上級生の考え方やアドバイスってこういう番組でしか聞けないものですからね。

これまでの組と同様、今回の月組編もとてもためになりました。
次は花組ですね〜

花組の上級生は誰でしょうか?
91期、92期はいないので、93期の航琉ひびきくんかな〜?

楽しみにしたいと思います。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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