コロナの状況も落ち着いてきて、ようやく新人公演も安定して開催されるようになってきました。
2月の月組に続いて宙組の宝塚大劇場での新人公演も3月28日に無事に開催されました。
今回新人公演初主演を射止めたのは105期の大路りせくん。
105期ではこの前の月組の七城雅くんに次いで2人目の新人公演初主演です。
そしてヒロインも同じく105期の美星帆那ちゃんで、105期コンビでの新人公演となりました。
宙組『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』宝塚大劇場 新人公演
ダイジェスト映像を見て
大路りせ:ジェームズ・ボンド(本役 真風涼帆)
『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』の新人公演でのスモーキー役で強烈な印象を残したりりくん(大路りせ)。
今回大トップスター真風涼帆の退団公演での新人公演主演を任されました。
ピストルを使ったスーツでのプロローグは172cmの恵まれた体格を活かしていて、すごくカッコいいです。
ウインクは照れもあるのか、本役のゆりかちゃん(真風涼帆)のネットりしたウインクに比べるとあまりにもさりげなくて、ちょっと見逃してしまいそうでした(笑)
セリフの方は、堂々と話していてなかなかいいです。
でも立ち回りはまだ段取りに追われている感じでちょっともたついて見えました。
それから、デルフィーヌとの出会いの場面。
追手の警官から隠すためにデルフィーヌにキスをするところで一回くるっとデルフィーヌを回すのも頑張ってやってる感が出ちゃっていて(笑)
2番手役のル・シッフルを演じたキョロちゃん(亜音有星)の演技が堂々としていて慣れた感じなので、どうしても見比べてしまいました。
ゆりかちゃん(真風涼帆)から最後に学べる貴重な機会なので頑張ってほしいです。
東京の新人公演ではもっと自然にこなせるようになってると期待しています。頑張って!
美星帆那:デルフィーヌ(本役 潤花)
去年の『カルト・ワイン』でのフリオ(瑠風輝)の妹のモニカ役が印象的でした。
可憐な可愛らしい役が似合ってました。
今回のデルフィーヌはモニカとはまったく違う勝ち気な女性です。
ちょっとちっち(美星帆那)の持ち味とは違うような気がしました。
でもいろんなタイプの役を演じてこそ成長できますからね。
衣装は165cmのじゅんはなちゃん(潤花)に合わせて作られているので、158cmのちっちにはどうしても大き過ぎました。
カーテンコールで着ていたミニのワンピースはあまり気になりませんでしたが、その他の衣装はいかにも大きさが合ってないな~と思ってしまって…
まあ、これは仕方ないですね。
ただ、お化粧が似合ってなかったかな…は残念でした。
きっとじゅんはなちゃんのお化粧に似せていたんだと思います。
遠目で見ると時々じゅんはなちゃんに見えることがあったので。
でもアップになるとちっちの良さが出てないな~って。
デルフィーヌのキャラクターに合わせてこのお化粧にしたんでしょうが、ちっち本人の顔に合うようにもう少し研究した方がいいなという印象でした。
せっかく可愛らしい美形なんですからね。
東京では変えてくるでしょうか~?
期待していますよ。
大路りせの初々しいご挨拶
新人公演長の有愛きいちゃんから紹介され、りりくん(大路りせ)が緊張気味にご挨拶を始めました。
「役と向き合い、お稽古していく中で、たくさんの課題に幾度となく苦戦し、全てがはじめての挑戦です」
と言ってしまい
「全てがはじめての挑戦の日々でした」
と言い直しましたが、かなり緊張しているのが伝わってきます。
言い間違った時に後ろにいるちっち(美星帆那)が少し笑ったのが同期らしくて微笑ましい。
「そんな私に、一からたくさんのことを教えてくださいました上級生の方々、先生方のおかげで、本日を迎えることができました」
と一言一言区切りながら一生懸命に話すりりくんの初々しいこと。
その後は誰一人欠けることなくこの日が迎えられたことへの感謝と、本公演と東京の新人公演でも今できる全てを出して精進してまいりますと語りました。
そして
「温かく見守ってくださいましたお客様に感謝の気持ちを込めまして、本日は本当にありがとうございました!」
と晴れ晴れとした笑顔になって力を込めて言って最初のご挨拶を締めました。
2回目のカーテンコールでは
「明後日からの本公演も、全力で頑張ります!本日は本当にありがとうございました!」
と力いっぱい大きな声で言ってご挨拶が終わりました。
りりくんが話している間ずっと温かい目で見つめているちっちと、りりくんが列に戻る時にキョロちゃん(亜音有星)とうなずき合ったのが印象的。
一緒に新人公演を闘った同志という感じでいいな~と思いました。
今回1本ものの新人公演で、本公演より短くなっているとはいえ1時間50分と通常の新人公演よりも長く、大変だったと思います。
ダイジェスト映像ではコメディ要素の部分はあまり映ってなかったですが、今回の作品がコメディだという点でもきっとたくさんの苦労があったでしょうね。
4月に研5になる105期コンビの初々しさの方が印象に残ってしまった感じのこの新人公演ですが、東京ではもっと磨きをかけて成長した姿を見せてくれるのを期待しています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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