彩風咲奈の宝塚人生を二幕でも一緒に生きて(『ALL BY MYSELF』第2幕)

今日は雪組『ベルサイユのばら』のポスターが公開になりました。
ピンク一色で、予想の斜め上を行くポスターでびっくりしました。

これまでフェルゼンの咲ちゃん(彩風咲奈)とアントワネットのあやちゃん(夢白あや)のみ発表されていた配役も、オスカルがあーさ(朝美絢)だというところまで発表になりました。

アンドレが誰なのかはまだです。
小出しにしてきますね〜(笑)

 

さて、先日観てきた彩風咲奈ドラマティック・リサイタル 『ALL BY MYSELF』の感想の続きです。
今回は第2幕からの感想です。

第1幕の感想「彩風咲奈の宝塚人生を一緒に生きてきました(『ALL BY MYSELF』第1幕)」

雪組 彩風咲奈ドラマティック・リサイタル 『ALL BY MYSELF』観劇そのニ

各MEMORIESの印象に残ったところ(ニ幕)

一幕は咲ちゃん(彩風咲奈)の初舞台から二番手時代の作品を辿っていきましたが、二幕はトップになってからの作品から始まりました。
二幕の冒頭は映像でカイル(華世京)によるブルーム(彩風咲奈)へのインタビューの様子が流れました。

その映像で最後にカイルがアップで映った時の指差しポーズがそのまま『CITY HUNTER』 の冴羽獠の絵に繋がったのが鳥肌ものでした。
『おお〜!』とテンションが上がりましたよ。
さすが野口幸作先生、映像の使い方が上手です。

GREEN MEMORIES(トップ時代の作品)

GREEN MEMORIESのGREENは雪組の組カラーなんでしょうが、咲ちゃん達の衣装もグリーンのスーツでした。

冴羽獠の絵が映し出された幕が上がるとそこにはグリーンのスーツを着ためちゃくちゃカッコいい咲ちゃんがいました!
ここで客席も大興奮という雰囲気に。

『CITY HUNTER』の「Get Wild」を歌う咲ちゃんのカッコいいこと!

そこから『Lilacの夢路』『Fire Fever!』『愛するには短すぎる』『Sensational!』と続きました。
やはりトップになってからの作品は、客席もみんなよく知っているからかすごく盛り上がりますね。

『愛するには短すぎる』の「恋は元々アンフェア」はしゅわっち(諏訪さき)があーさ(朝美絢)のやっていたアンソニーのパートを担当していましたが、これにもちょっと感動。
NOW ON STAGEでもメンバーがエモーショナルで泣きそうになるって話してました。

『ジュエル・ド・パリ!!』からデュエットダンスの「愛の宝石」が再現されましたが、咲ちゃんの相手役を107期の白綺華ちゃんがやったのも、歌を愛すみれちゃんがソロで歌ったのも素敵でした。

この章の最後はかせきょー(華世京)をはじめ若手達が『FROZEN HOLIDAY』を再現。
映像もダンスもすごく可愛かったです。

BROWN MEMORIES(『BONNIE & CLYDE』)

大道具係のウィリー(天月翼)が「ブルームは車の運転が上手かった」と話して始まったのが『BONNIE & CLYDE』のコーナー。
BROWN MEMORIESのBROWNは咲ちゃん演じるクライドが着ているスーツの色なんですね。

御園座公演『BONNIE & CLYDE』のフィナーレで登場したあの車を咲ちゃんが運転して出てきて、客席大盛りあがり。

そこから『BONNIE & CLYDE』の曲をメドレーで4曲やってくれましたが、大好きな『BONNIE & CLYDE』の世界をまた見られてハッピーでした。
最後の曲の道路の映像が素敵だったな〜

STRIPE MEMORIES(日替わりコーナー)

ブルームがこれまでやったことがなくてカイルが見たかった作品という設定の日替わりコーナー。

私が観た回は 『ガイズ&ドールズ』の「Luck Be A Lady」でした。
それが思っていたのと全く違う「Luck Be A Lady」(笑)

歌はそのままなんですが、衣装が思っていたのと違ったんです。
『ガイズ&ドールズ』といえばスーツにハットで出てくるもんだと思いきや、なんと全員スカジャンにデニムにスニーカー姿!

野口先生の『ガイズ&ドールズ』のイメージって…!?

そういえば野口先生が『HiGH&LOW』の時にスカジャンを着ていたのを覚えていますが、きっとスカジャンが大好きなんでしょう(笑)
NOW ON STAGEで「現代風な衣装でちょい悪男達が」なんて話していたので、どんな衣装なのかと思っていたら、そうきたか〜という感じでした(笑)
サイコロ振る振りなどはめちゃくちゃカッコよかったですけれどね。

SILVER MEMORIES(米津玄師「カナリヤ」)

咲ちゃんが好きな米津玄師さんの「カナリヤ」の場面もとてもいい場面でした。

咲ちゃんとかせきょーと他に4人の男役、合計6人でSeishiroさんの振付で裸足で踊るのが素敵でした。

衣装も素敵で、咲ちゃんとかせきょーが着ていたシルバーのシースルーのロングコートがすごくよかったです。
2人が同じ衣装で、歌も2人で歌っていたのもエモーショナルだったな〜

RED MEMORIES(ラテンメドレー)

ダンサーのアリス(有栖妃華)が出てきて「ブルームのラテンラバーが素敵」と話したところからラテンメドレーに入りました。

1つ目はなんと2009年の水夏希さんトップ時代の『RIO DE BRAVO!!』で、すごくテンションが上がりました。

そして次が2004年の『タカラヅカ絢爛』の「カリビアン・ナイト」でした。
これは咲ちゃんが大ファンだった彩輝直さんの月組のトップお披露目のショーです。

咲ちゃんの個人的願望で入れてもらったそうですが、愛すみれちゃんも瀬奈じゅんさんのファンということでこのショーが大好きなんだとか。
当時瀬奈じゅんさんは花組から特別出演してましたから。

NOW ON STAGEで「2人で楽屋や稽古場で絢爛ごっこしてた」とか「ファン目線でこだわった」とか熱く話していたのも面白いです。
瀬奈じゅんさんファンの私もこの場面ではとくに熱くなっちゃいました〜

この後に『Fire Fever!』という咲ちゃんトップのショーはありましたが、1つ目と2つ目は完全に咲ちゃんの趣味ですよね〜(笑)
客席で知らない人も多かったんじゃないかなと思っちゃいました。
私はすごく嬉しかったですが(笑)

WHITE MEMORIES(『ODYSSEY』)

カイルから「最も忘れられない作品は?」と訊かれてブルームが答えたのが『ODYSSEY』でした。
2022年のお正月にやるはずだった公演がコロナでできなくなり、その年の夏にメンバーを少し変えてリベンジできた公演ですからね。

ということで、『ODYSSEY』の中からいくつかの場面が再現されました。

元々出演するはずが出られなくなったしゅわっち(諏訪さき)が大商人の役で出てたのが胸熱でした。
NOW ON STAGEで本人も出られて嬉しかったって言ってました。

それから「金の奴隷」の場面も再現。
当時囚われた王妃の役で出ていたかせきょー(華世京)がちゃんと同じ役で咲ちゃんの相手役をしてました。

この場面の後のインタビューシーンで「いつの間にかブルームさんの相手役になってしまった気がしてました」なんて言ってました(笑)

はばまいちゃん(音彩唯)のティティスのソロ曲も素晴らしかったです。
私が『ODYSSEY』を観た回は美穂圭子さんがティティスをされていたので、はばまいちゃんのティティスの歌が聴けて嬉しかったな〜

客席一体型

まるでサヨナラショーの豪華版のように、彩風咲奈の宝塚人生を初舞台から現在まで辿っていく今回のリサイタル。
咲ちゃんファンはもちろん、宝塚ファンにとってとてもエモーショナルなリサイタルでした。

そして、それだけでなく客席一体型だったのも実に楽しかったです。

客席降りも何回かありましたし、グッズを使って一緒に踊れるというのも嬉しかったです。

客席降り

客席降りは、まず冒頭で咲ちゃんが客席の通路を通って登場したのにテンションが上がりました。

ポスターの衣装に真っ白なファーのコートを羽織っていましたが、あれって『不滅の棘』で咲ちゃんと同期の愛月ひかるさんが着ていたコートかな?
『不滅の棘』の初演で春野寿美礼さんも着ていましたし、その後で『SENA』というコンサートで瀬奈じゅんさんも着ていました。
同じものなんだとしたら感動的だな〜

そして、プロローグでキャスト全員から一輪ずつバラの花を受け取った咲ちゃんが、今度は客席に降りて4、5人のお客さんにそのバラの花を渡していました。
もらえた人が羨ましい…

咲ちゃん以外にもかせきょーやはいちゃん(眞ノ宮るい)も客席から登場した場面がありました。

そして極めつけは、ラテンメドレーのコーナーで主題歌の「ALL BY MYSELF」をフラッグを使って客席も一緒に踊る時に、咲ちゃん以外のキャストが客席に降りて通路で踊ってくれました。

コロナ禍の間できなかった客席降りがこうやってできることになったのは本当に嬉しいです。
めちゃくちゃ楽しかった!

グッズを使ってのダンス

その「ALL BY MYSELF」のフラッグを使っての振付は、事前にレクチャー動画も公開されていましたし、タカラヅカニュースでも振付講座が流れました。
それだけでなくちゃんと本番でも咲ちゃんがしっかりとレクチャーしてくれましたよ。

「ALL BY MYSELF」はエピローグでももう一回みんなで踊るコーナーがありました。

それ以外に一幕のBLUE MEMORIESの章で『ロミオとジュリエット』の「世界の王」を踊る時にも、マフラータオルを使って客席も一緒に踊りました。

咲ちゃんやキャストのみんなと一緒に舞台を作っている気持ちになれるのが本当に楽しかったです。

彩風咲奈の挨拶

別箱公演なので、初日や千秋楽じゃなくてもご挨拶があるのがやっぱりいいです。
ご挨拶の初っぱな

「皆様、本日はご観劇くださいましてありがとうございました」の「ご観劇」のところで盛大に噛んじゃった咲ちゃん(笑)

大きな笑いが起きてましたが、咲ちゃん可愛かったです。
その後

「楽しんでいただけましたか〜?」

と大きな声で客席に訊いたので大きな拍手が。

「皆様の温かいお気持ちと笑顔が私たちのパワーの源です。お返しできるように頑張ってまいります」

というようなことを言ってくれました。

「本日は本当にありがとうございました!」

の後、キャスト全員でフラッグを振ってくれたのも嬉しいです。

終演後は本当にハッピーな気分で、興奮状態で劇場を後にしました。
あ〜、ほんとに幸せな時間でした。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング