天華えま、「涙」あり「星組パッション!」ありの『Stella Voice』千秋楽

4月1日に開幕したぴーちゃん(天華えま)を筆頭に星組の若手メンバー17人によるバウワークショップ『Stella Voice』が9日に千秋楽の幕を閉じました。

その前日の8日にはライブ配信も行われました。

初日から出演メンバー全員のレベルの高さや構成の素晴らしさが話題になっていて、できればライブ配信を観たかったのですが残念ながら観られず…
今日のタカラヅカニュースで少しでも観られたのがよかったです。

メンバーは98期のぴーちゃん以下は100期から107期までの超若手揃いです。

この公演ではそのメンバー全員が自分で選曲した思い入れのある曲を一人で歌う場面があるのが特徴的です。
そのソロの曲がみんな素晴らしく上手で、星組の若手組子のレベルの高さを披露するいい機会になったようです。

もちろんソロ曲以外にもデュエットや群舞もあり、日替わりメンバーでの楽しいMCコーナーもありと、作・演出の愛ある構成もよかったです。

そして、主演のぴーちゃんはこのメンバーの中でも一際存在感があって、歌・ダンス・お芝居とも安心して観ていられる実力の高さを感じます。

初日の映像で流れた『ME AND MY GIRL』の「街灯によりかかって」が素晴らしくて、それとぴーちゃんが中心となったコンテンポラリーダンスの場面もゾクゾクするほどすごかったです。
ロミジュリの”死”を思わせました。

そうかと思うとMCコーナーではしっかり笑わせてくれて…(笑)

ぴーちゃんとあとの二人は毎回メンバーが入れ替わりだったそうですが、千秋楽の回は鳳真斗愛くんと紘希柚葉くんで、3人の楽しそうな様子にもっと観ていたいな~と思わされました。
このMCコーナーでも若い組子たちをお客さんに知ってもらうことができたのではないでしょうか。

そして、メンバー全員に舞台度胸を付けさせるいい機会になったでしょうね。

天華えまの笑いあり、涙ありの千秋楽ご挨拶

天華えまの涙にこちらもウルウル

カーテンコールのご挨拶、ぴーちゃん(天華えま)は楽屋に入る前に桜を見て季節の移り変わりを感じたという話から始めました。
そしてまだ寒い頃にお稽古が始まって、はじめて『Stella Voice』の主題歌を聞いた時にその素敵なメロディーに感動し、この公演を素敵なものにしなければと決意を固めたと。

そのお稽古では中村一徳先生、歌唱指導の先生、振付の先生のご尽力によって血が通った公演になっていくんだなと感じたそうです。

「お稽古場から感動と幸せに溢れていて、本番になったら私はどうなってしまうんだろうと思っていたんですが、幸せは限度なく…あふれてきて…」

と目をうるませながら話すぴーちゃんを見ているこちらまでウルウルしてきちゃいました。

「公演が始まってからもスタッフの皆さんやオーケストラの皆さん、そして連日足を運んでくれるお客様、ライブ配信を観てくださったお客様への温かい心に心からの感謝を伝えたい」

という話をしながらどんどん感情が高ぶってきた様子のぴーちゃん。

「ちょっとすみません…いっぱいいっぱいで」

と言いながらも

「こんなに皆様に幸せをいただき過ぎて、何をお返ししたらいいのか」
「感動を幸せが溢れすぎていて、人生で一番幸せです!」

と言った後は並んでいるメンバーを両手で指しながら

「こんな未熟な私で頼りなかっただろうに、大好きなメンバーが支えてくれたので今日まで走り切ることが…」

と言ってる先から涙がこみ上げてきた様子で

「泣くつもりなかったのに…」

って泣いてしまうぴーちゃんがあまりに愛おしい(涙)
それから一人も欠けることなく千秋楽を迎えられたことへの安堵と改めて自分が舞台が本当に好きなんだと感じたということを話しました。
その後はお兄さんの顔になって、

「このフレッシュな若者たちの舞台人としての旅はまだまだ永遠に続きます。なのでこの子たちの成長をこれからも見守っていただけたら嬉しいなと思います」

とメンバーのことを話すぴーちゃんが本当に頼もしい。

「この子たちがもっともっと強く光輝けるステラになっていられるように」

とも言っていました。

突撃レポートでもぴーちゃんは自分のことだけでなく、出演する下級生たちのことを第一に考える発言をしていましたが、もうそんな風にすっかりお兄さんになったんだな~と感慨深い気持ちになりました。
少し前までは一生懸命上級生に付いていかなければという感じだったぴーちゃんが、いつの間にか10年目を超えていて、自分が下級生たちを引っ張っていかなければという意識に変わっていったんだな~と。

最後は

「皆様の愛をたっぷりと受け、この公演に出会えた奇跡に心から感謝しております。皆様のことを心から愛しております!本日は本当にありがとうございました!」

と千秋楽のご挨拶を締めました。

礼真琴のお墨付きの「星組パッション!」

次に幕が開いたら、前の日にこっちゃん(礼真琴)から「やってもいいよ」と言っていただいたそうで、「星組パッション!」をやることになりました。
いや~、これは本当に嬉しいです。

「自称”パッション隊長”が音頭を取らせていただきたいと思います」

と言った後

「琴さん、やりま~す!」

と東京にいるこっちゃんに向けて叫んでから

「ちょっと準備運動。これいつもなんです」

とおもむろに準備運動を始めたぴーちゃん。
ものすごく念入りにやっているぴーちゃんに合わせて周りのみんなもしっかりと準備運動。
いつもの「星組パッション!」ってこんなに準備運動をやってたんでしたっけ?

いつもこっちゃんばかり見ていたから気が付いていませんでしたが、次回からぴーちゃんや他の組子たちにも注目しなければ(笑)
そして、

「行きます!」

ぴーちゃん「熱いぞ!」
全員「星組~!」
ぴーちゃん「燃えろ!」
全員「星組~!」
ぴーちゃん「進め!」
全員「星組~!」
ぴーちゃん「星組~!」
全員「パッション!!」

と大盛り上がりの内に「星組パッション!」ができました。
見ているこっちまで笑顔になれるキラッキラのぴーちゃんの笑顔でした。

最後は大笑いで「愛してるよ!」

もう一度幕が上がって、何かをやろうとしているぴーちゃんはじめメンバーたち。
ぴーちゃんが「せーの!」と言ったのに、周りの子たちは何もやらず空振りになってしまいました(笑)

そこでぴーちゃん大笑い。

大きな口を開けてクルリと回って手をたたきながら隣のにじょはなちゃん(二條華)たちと笑い合ってます。

「せーの、ぽんで行くよ。行くよ、行くよ」と打ち合わせし直してからもう一度「せーの!」でみんなで指ハートをしながら
「愛してるぜ~」

と色気たっぷりにキザりながら言ってくれました。
その後もにじょはなちゃん、紅咲梨乃ちゃんと指ハートし合っていて、これにはもうキュンキュンしちゃいました♡

天華えまにはもっともっと頑張ってほしいです

この公演はバウワークショップということで、星組の実力ある若手組子たちをお披露目する目的があったとおもいますが、それだけでなく男役天華えまの実力も再認識することができました。

メンバー全員歌が上手くて、ダンスも魅せてくれましたが、やはりぴーちゃんが登場すると場がピリッと引き締まり、存在感に圧倒されます。

新人公演で3度も主演をしながら今回はじめてのバウ主演ですが、もっと早くに主演させてあげたかったです。

ライブ配信の時のMCコーナーでその回に登場した稀惺かずとくんと大希颯くんに向かって言った「君たちは輝かしい未来を歩いていくんだ」という言葉に、ぴーちゃんのこの後について心配になったという意見を目にしました。
演目が発表になった時もこの公演はこれからも頑張ってねという意味なのか、それとも餞別なのかと勘ぐる声が上がっていました。

確かに同期のありちゃん(暁千星)が月組からトップ候補生として組替えしてきて、おまけに下級生のしんくん(極美慎)には番手で抜かれてしまって、そしてずっと二個一で扱われていたあかちゃん(綺城ひか理)が花組へ戻ってしまいと、ぴーちゃんの環境は大きく変わっています。

でも今回の『Stella Voice』で、ぴーちゃんの実力、そしてまだまだ星組にとって必要な存在だということが示されたのではと思います。
これからもずっとぴーちゃんには星組で活躍していってほしいです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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