スカイ・ステージの人気番組『特命☆すみれリサーチ』が＃１から順に再放送されています。
視聴者からの疑問や質問にあらゆる角度からリサーチするこの番組に当時月組生だった朝美絢と楓ゆきのが登場しました。
朝美絢が同期の楓ゆきのと特命☆すみれリサーチ「宝塚歌劇の羽子板を調査せよ！」に登場
『特命☆すみれリサーチ』、ここまでの再放送でとくに面白いな〜と思ったのが、月組生だったあーさ（朝美絢）とたんちゃん（楓ゆき）の95期ペアの回でした。
以前存在していたらしい宝塚歌劇のスターが描かれた羽子板を調査をしたものでした。
朝美絢・楓ゆきのコンビが最高
ほぼ毎回同じ組の同期コンビが力を合わせて調査にあたるのですが、この二人のこういう番組に慣れた感じがなんとも心地よかったです。
初回放送が2014年の1月と2月だったので、当時二人は研5ですね。
あーさは『Brilliant Dreams ＋NEXT』で見ても、バラエティの才能が伺われます。
たんちゃんはこの後、第8期スカイ・レポーターズも任されていました。MC力に長けているんでしょうね。
宝塚歌劇の羽子板を調査せよ！（前編）
調査依頼は視聴者からの「宝塚のスターが描かれた羽子板が昔あったと聞いたけれど、どんな物か見てみたいので探してください」というものでした。
二人は雛人形やおもちゃなどの問屋が集まる大阪の松屋町から調査をスタート。
昔デパートでそういうのを扱ったのではないかという情報を得て我れらが阪急百貨店へ向かいます。
梅田の阪急をバックにした二人、前年（2013年）のTBSのドラマ『半沢直樹』が阪急の建物を使ってロケしていたのを元に「倍返しだ！」という小芝居をあーさがやってくれました(笑)
たんちゃんに「違う〜」と怒られながらも半沢直樹の真似をしてさらに「十倍返しだ〜！」って。
あーさ、さすがです！
阪急百貨店の広報担当の方に見せてもらった資料で、実際に販売していた宝塚の羽子板の写真が見つかりました。
そこから次に向かったのは、姫路市にある兵庫県立歴史博物館。
そこに現物があるということが分かったそうです。
調査は順調に進んでいます。
回によってはなかなか思うように調査が進まない依頼がある中で、この回は上手くいってるパターンです。
ここではたんちゃんが改修工事中の姫路城に興奮するという小芝居が入りました。
この二人は何かしないと気がすまないのでしょう（笑）
そして、なんとこの博物館で小夜福子さんや葦原邦子さん、御劔敬子さんが描かれた羽子板が出てきました。
ほー、こういうものだったんですね。
実物を見せてもらってここで調査終了かと思ったのですが、そこからさらに調査は継続しました。
宝塚歌劇の羽子板を調査せよ！（後編）
後編では兵庫県立歴史博物館で教えてもらった情報を元に同じ姫路市にある日本玩具博物館での調査、そしてさらに宝塚歌劇羽子板がどこで作られていたのかを調べることに。
日本玩具博物館で借りてきた羽子板を二人で詳しく調べているとあーさが『大光作』という烙印を発見しました。
「あーさ見つけました〜」と得意げに言うあーさも可愛いし、悔しがって自分も見つけようと必死になるたんちゃんも可愛いです。
研5の二人、こんなに可愛かったんですね〜
そしてその『大光（だいこう）作』という烙印から検索して東京・浅草橋にある人形の株式会社吉徳さんへやって来ました。
なんと創業300年を超えた老舗です。
資料室長の小林すみ江さん（十世山田德兵衞のご長女）のお話によると『大光』というのは吉徳さんのブランドだそうです。
そして、宝塚歌劇羽子板はキクチさんという職人さんが一人で描かれていたとのことでした。
当時の資料や、会社のコレクションのすごく大きな羽子板や、小夜福子さんの直筆サイン入りのものまで見せてもらうことができました。
いやはや、完璧な調査じゃないでしょうか〜
大阪、姫路、浅草と羽子板を巡って飛び回りましたが、素晴らしいリサーチでした！
すごく見応えありました。
視聴者の「見てみたい」という調査依頼をここまで膨らませられたのは大成功です。
調査内容によっては中途半端に終わってしまう回もある中で、この羽子板の回は神回でしたね。
最後は「せっかく浅草に来たので、雷門行ってスカイツリー行ってすき焼きで締めて！」と盛り上がる二人。
やっぱり小芝居を忘れないサービス精神旺盛なふたりでした。
『特命☆すみれリサーチ』の復活を！（懇願）
『特命☆すみれリサーチ』は全72回放送
第1回は2011年7月初回放送で、出演は当時花組で研8の瀬戸かずやと梅咲衣舞でした。
それ以降も各組の男役と娘役がペアになっていろんな依頼について調査しています。
今回の再放送で、あらためてよくできていると感心しました。
私は初回放送はすべて視聴したはずですが、今回の再放送で新たな発見続出です。
今回ご紹介したあーさとたんちゃんの羽子板を探す調査は第31回と第32回でした。
そして先日、桜木みなとと涼華まやの「スター石鹸があったって本当？」（#47 2015年5月初回放送）が再放送されたところです。
あっという間にここまで来てしまいました。
スカイステージの番組表では調査は第71回まで続いたようです。
最後の調査は「宝塚歌劇のスタンプ」（2017年5月初回放送）で、出演は星南のぞみ、叶海世奈の雪組98期生コンビでした。
そして総集編の第72回（2017年6月初回放送）では、研14になった瀬戸かずやと梅咲衣舞の第1回コンビが再登板しています。
スカイステージさん、やることが行き届きすぎです！
2011年からおよそ6年に渡って72回も続いたのは素晴らしいです。
まだまだファンの疑問はあるはず
私がもっともよく覚えていたのは、当時宙組の89期の凪七瑠海と純矢ちとせの「花のみちから見えるハープを調査せよ！」（2012年12月初回放送）でした。
そして、先日放送された「緞帳はどうやって作るの？」（#45 2015年3月初回放送 橘幸と妃華ゆきの）では緞帳制作過程だけでなく運び込みの方法も調査してくれて、当時、私の長年の疑問が解決しました。
最終の調査回が終了して早4年。
たくさんのファンの方の疑問や質問が生まれているはずです。
手間のかかる番組ですが、また是非こういう番組を作ってほしいです。
今のコロナ禍ではタカラジェンヌが直接調査に行くのは無理でしょうが、コロナが収束したら是非また復活してもらいたいです。
いろんなタカラジェンヌを知るきっかけにもなりますし、
疑問・質問を通してさらに宝塚に対する関心が深まりますよね。
今回の再放送は、すでに折り返しを過ぎてしまいました。
95期が活躍中の再放送ですが、これから登場する下級生も楽しみです。
はぁ… 『特命☆すみれリサーチ』、やっぱり復活してほしいです。
読んで頂き、ありがとうございました。
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