水美舞斗・瀬央ゆりあのTHE MAKING OF『HiGH&LOW THE 戦国』

水美舞斗・瀬央ゆりあ出演の『HiGH&LOW THE 戦国』が1月29日から2月25日の期間で新宿のTHEATER MILANO-Zaで上演中です。

宝塚から専科の水美舞斗瀬央ゆりあが外部出演するということで発表された時は大いに話題になりましたが、上演中の今も毎日SNSで二人に関する感想がたくさん見られます。
LDHファンの方たちの中にも二人にハマってらっしゃる方がいるのがなんとも嬉しいです。

初日が明けた時にエンタメ関連のネットニュースでゲネプロや囲み会見の動画を見ることができましたが、スカイ・ステージでもメイキング番組を放送してくれました。
これがとても見応えありました。

THE MAKING OF『HiGH&LOW THE 戦国』

1時間のこの番組、まずは12月4日にLDHの稽古場で行われた顔合わせの様子から始まりました。
これがまず新鮮。
外部の舞台ではよく見る光景ですが、宝塚では集合日の様子を見ることがほとんどありませんし、これまで見たことのある集合日の様子とはだいぶ雰囲気が違います。

顔合わせの後、マイティー(水美舞斗)とせおっち(瀬央ゆりあ)がはじめましての共演者やスタッフたちと緊張ぎみに挨拶を交わすところや、スカイ・ステージのカメラを見つけて
手を振りながら寄って来るところも見られました。

顔合わせの際の自己紹介でマイティーがうっかり「宝塚歌劇団、花組の」と言っちゃったんですが、それを二人で笑いながら話していたのもスカステのカメラを前にしてちょっと緊張がほぐれた感じがよくわかりました。
その後も本読みや立ち稽古、楽曲のレコーディング、殺陣の稽古の様子が一人ずつのインタビューをはさみながら流れました。

囲み会見やゲネプロの映像も少しだけ流れましたが、こちらはエンタステージなどネットニュースのYouTubeの方がたっぷり見られました。

囲み会見(エンタステージ)

 

ゲネプロ(エンタステージ)

 

演出家からのダメ出し

稽古場の映像ではマイティー(水美舞斗)やせおっち(瀬央ゆりあ)が演出の平沼紀久さんからダメ出しを受けている様子もありました。

宝塚でもタカラヅカニュースなどで稽古場の映像は流れます。
コロナ禍で全体の稽古場映像は流れなくなっていましたが、月組の『DEATH TAKES A HOLIDAY』で、大劇場公演でも花組の『アルカンシェル』からようやく復活しました。

それでも演出家の先生からダメ出しを受ける様子や殺陣を付けてもらう様子は見られませんよね。
なので、とても新鮮に感じながら見ました。

マイティーと姫川弦流役の藤原樹さんとの絡みの場面で、平沼さんからマイティーに「(男役なら)娘役相手ならどんな風に(バックハグを)やる?」と訊かれてマイティーが3パターンほど提案するシーンもありました。

弦流を突き放す場面でも、平沼さんが実演して見せてくれてからマイティーの演技がすごく良くなったところも。

また「溢れてきた感情を今までやってきた男役の強さで押し殺す」というアドバイスを受けたシーンもありました。

せおっちは「(芝居を)型でやってしまっている」「上辺の喜怒哀楽に対するリアクションだと上っ面だけになってしまう」という平沼さんのアドバイスを真剣に聞いていました。

「そこは泣いちゃダメ。泣く芝居をすると女性っぽさが出てきてしまう」と言われてせおっちのお芝居がガラッと変わったのもすごいな〜と思いました。

芝居の仕方を真剣に悩んで役を作っていってる過程を少しですが見られたのは楽しかったです。

水美舞斗・瀬央ゆりあそれぞれのインタビュー

水美舞斗

マイティーが演じる湧水という役は人に依存している弱い男なので、自分が演じていて女性に見えてしまわないかと悩んだそうです。

宝塚の男役としてはどんな役でもどこかしらカッコいい部分を見せたいというところがあるから、湧水の役作りでは苦しんだそう。

でも平沼さんから「湧水は自分の弱さを認められる強さがある」と言われて湧水という役を理解できたそうで、難しいながらも男性キャストの中でもちゃんと男性に見えるよう作っていきたいと話していました。

瀬央ゆりあ

せおっちのインタビューで印象に残ったのは

「これまで宝塚で身につけてきた男役の見せ方といったものが、男性と芝居する上で邪魔になってしまった」
「一回ゼロベースに壊さないと前に進めない、破壊と構築」

といった言葉。
平沼さんから「男役というものを全部捨てて感情で作り上げて、その上でどうしても女性っぽく見える動きを男役という技でカバーしていきましょう」というアドバイスを受けたそう。

それが稽古場の映像でも表れていましたが、宝塚の男役という部分が邪魔になる面と、それを役立てる面両方あって、宝塚の男役が二人キャストに選ばれた理由はそこなんだろうなと感じました。

 

そして二人ともお互いの存在が心強くて、お互い相談しながら一緒にやれるのがありがたいと話していたのも印象に残りました。
「この舞台を経験した上で宝塚に戻った時に、また違った自分を見せられるように高みを目指していきたい」と意気込みも語っていました。

二人の爆笑トークも

番組の最後には2人のトークのコーナーもありました。
これがまた漫才のようでめちゃくちゃ楽しかったです。

初舞台以来15年ぶりに共演するそうですが、話し出すと息ぴったりで、さすが同期だな〜というのを感じました。

とくに面白かったのが今回の舞台メイクの話。
つけまつ毛も付けずドウランも塗らないで宝塚のメイクに比べてあっさりしているので、どんな風に見えているんだろうねと話していたそうで。

そこでマイティーが「目がシジミになっていないか心配」と言った上で「でもなおちゃん(瀬央ゆりあ)は元がハマグリサイズ(の目)だから」って言い出して。

せおっちは「(ハマグリサイズなんて)初めて言われたんですけど」と大笑い。
「シジミ・アサリ・ハマグリということですか?私ハマグリ?ごめんなさい、自覚なかったです」

と言うのに今度はマイティーも大笑い。

「なおちゃんはハマグリだから3階のお客様にもきれいな瞳が行き届いていると思う。私はシジミだから頑張って…」

と言いつつ目を見開くマイティー(笑)

「どこがシジミか教えてもらっていいですか?」

と言うせおっちに

「じゃあアサリくらいかな〜」

と返しながら

「なんかお吸い物飲みたくなったね〜」

と笑い合う2人を見ていて爆笑してしまいました。
カードに書かれたお題にそってトークをしていたんですが、「なおちゃんありがとう」と「みなちゃんありがとう」というカードもあって、お互いに感謝の気持ちを話したのにほっこり。

「私たちがんばった」と「負けてないぞ〜」というカードでも絶妙なやり取りが見られて、本当にお宝映像になりました。

 

外部の舞台ということで、宝塚の公演ではなかなか見られない貴重な映像もあり、とても見ごたえのある番組でした。
今回スカイ・ステージでこのような番組を作ってくれたことに感謝です。
放送は今後

2024年02月 21日(15:00)、24日(23:00)、27日(8:00)
2024年03月 2日(13:00)、11日(23:00)、22日(9:00)、27日(21:00)

ということです♪

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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