あがちん(縣千)はじめ若手男役が大活躍(『ODYSSEY』観劇感想)

雪組梅田芸術劇場メインホール公演『ODYSSEY』を観劇してきました。

月組の『グレート・ギャツビー』が再び公演中止の発表もありました。
私も今回の遠征で大劇場でも観劇予定でしたが、そちらは観劇が叶いませんでした。

とは言え、多くの関係者の皆さんの努力のおかげで『ODYSSEY』は無事に幕が上がりました。観劇できたことにあらためて感謝です。

咲ちゃん(彩風咲奈)がカーテンコールのご挨拶で
「今日も悲しいニュース、苦しいニュースがありましたが、皆さんの心にこの『ODYSSEY』が届きますように。皆様の明日への希望や勇気につながりますように」
というようなことを話してくれました。

自分たちだけはなんとしても公演しなければというプレッシャーもきっとあるでしょう。
そんな思いもあるからか、本当に出演者全員が熱く熱くパフォーマンスしていて、とっても見どころの多い熱い舞台でした。

そして、私が観劇した日から専科の美穂圭子さんも乗船されました。

咲ちゃんから「おかえりなさい!」と言われていましたが、本来なら全公演出演するはずが再出港のスケジュールの関係で星組公演が終わってからの出演となりました。

思っていた以上に出番が多く、一幕も二幕も冒頭から登場で、その他の場面でも素晴らしい歌唱力と大物感で圧倒されました。

それにしても、その美穂圭子さんの代わりを全場面務めていた105期生の音彩唯ちゃんはすごいな~と逆に感心しちゃいました。
ねいろちゃん(音彩唯)の方も観てみたかったです。

ところで、本来の1月の東京国際フォーラムでの公演の時には自らが主演のバウホール公演で出演しなかったはずのあがちん(縣千)が今回たくさんの場面で大活躍していました。

縣千、『ODYSSEY』で大活躍!

プロローグ

プロローグの主題歌で、メインの組子たちがそれぞれソロで歌う場面がありますが、そこの歌詞が面白いです。

芸名や愛称やキャッチフレーズが入っているんです。
あーさ(朝美絢)は「オマエにマジ」が入ってたり…(笑)

あがちん(縣千)は「アガって行こうぜ」とか「ガタガタ、ギャタギャタ」というフレーズが入っていて、NOW ON STAGEでも話していましたが、野口幸作先生から筋肉キャラで言われているそうで、ずっと力こぶを誇示したり。

あがちんのキャラにぴったりでした~

ニューヨークの場面

ニューヨークの高級クラブの場面で、海賊ブルームの咲ちゃん(彩風咲奈)をクラブに入れまいと阻止するドアマンの役をあがちんがやっていました。

ブルームから剣で脅されても力こぶを見せつけて追い返すなど、ここでもマッチョキャラ(笑)

海賊の恰好ではドレスコードに合わないということらしく、そこでブルームはクラブに入ろうとするお客を脅してコートや帽子、ステッキなどを奪うという海賊らしいけっこう酷いことをします(笑)

身なりを整えた上に袋にどっさり入った賄賂をドアマンに渡して結局クラブに入っちゃうブルーム。

あんなにブルームとやり合ってたのに賄賂をもらうなりちゃっかり許しちゃうドアマンが「おいおい」って感じでお茶目でした。

こういう役あがちんにピッタリですし、本当に可愛いな~と思って見ていました。

カルメン

一幕の終盤はそれまでとは違ってシリアスな場面が続きますが、その中で『カルメン』の場面があります。

咲ちゃんのブルームはドン・ホセとなって、カルメン役をあがちんが演じます。

かなり大柄なカルメンではありますが(笑)、妖艶で赤いドレスがよく似合っていて、自由を愛し束縛を嫌う奔放なあがちんならではのカルメンでした。

最後はドン・ホセに刺されて死んでしまいますが、倒れている後ろ姿の背中が美しくて見とれちゃいました。

ジェラール・フィリップ

二幕で、フランスのジェームス・ディーンと呼ばれた俳優ジェラール・フィリップをオマージュした場面があります。

藤井大介先生の『Apasionado!!』のルドルフ・ヴァレンチノの場面に似てるな~と思って観ていました。

そこであがちんはルミエールという役名で語り部的な役割を担います。

舞台上で咲ちゃんが演じるジェラール・フィリップが出演作の映画の中の人物を演じる横で、ずっと出ずっぱりでジェラール・フィリップのことを歌ったり語ったり。

この場面があがちんの一番の見どころかなと思いました。

語り部としての役割もすごく難しいものがあるなと思うし、おまけに歌がかなり難曲でした。

元々歌はちょっと苦手かなと思うあがちんですが、この難しい曲を頑張って歌っていました。

少し音程が安定しないところもありましたが、以前と比べると歌もすごく上達したと思わせてくれました。

この場面は咲ちゃんの演技にも魅せられていましたが、ずっとあがちんすごいな~、頑張れ~と思いながら観ていました。

縣千以外にも若手が大活躍

眞ノ宮るい

元々この公演にはそらくん(和希そら)の他にも退団したあやなちゃん(綾凰華)と『心中、恋の大和路」組のしゅわっち(諏訪さき)が出演するはずでした。

あやなちゃんの出番のほとんどは今回出演しているはいちゃん(眞ノ宮るい)が担当しているそうで、本当に大活躍でした。

華世京

そして、驚いたのが106期のかせきょー(華世京)の大活躍。

あがちんとはいちゃんと3人での並びの場面も多く、ひまりちゃん(野々花ひまり)とはいちゃんと3人だったり、ひまりちゃんと二人で歌う場面も多かったです。

そして、あがちん、はいちゃんと同じように咲ちゃんの相手役もしてました!

元々かせきょーは出演者でしたが、きっと今回大幅に出演場面が増えたんだろうなと思います。

しゅわっちの代わりのところもあるんではないかな~

とにかく大抜擢という感じでした。

あがちん、はいちゃん、かせきょーといった若手が新しくなった『ODYSSEY」を支えているんだろうなという印象が大きかったです。

もちろん咲ちゃん、ひらめちゃん(朝月希和)、あーさ(朝美絢)のトリデンテがこの作品のメインなのは当たり前ですが。

その他若手男役

他にも私が最近注目している聖海由侑くんがソロできれいな歌声を披露していたり、雪組100期の一人かりあん(星加梨杏)が各所で目立っていたりと、各場面で目が足りない状態でした。

そして、稽古場レポートなどでも見どころとして語られていた雪祭男子(SFB)の場面は雪組若手男役がよりどりみどりな楽しい場面でした。

もちろん若手娘役も活躍していましたし、これからの雪組がいろいろ楽しみになる見どころ満載な公演でした。

このご時世いつどの公演が突然中止になるかわかりませんが、本当に8月7日の千秋楽まで完走できますように、多くのファンの皆さんが観劇できますように祈るばかりです。

  

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