永久輝せあが花組2番手として随所で活躍(『二人だけの戦場』ライブ配信)

今日は花組梅田芸術劇場メインホール公演 『二人だけの戦場』 のライブ配信を観ました。

この作品は29年前に雪組の一路真輝さんと花總まりさん主演でバウホール公演で上演されたものの再演です。
初日にれいちゃん(柚香光)がご挨拶で話していましたが、再演の希望も多かったようです。

正塚晴彦先生の作・演出で、架空の連邦国家の中で起こる自治州の一つの独立運動と民族間の軋轢、民族の違う男女の恋の障壁などけっこうシリアスで重めのテーマのお話でした。
ですが、所々にクスッと笑える場面も差しはさまれていて、ゆったりと観られるストーリーでした。

お話はれいちゃん演じる青年将校のシンクレアが上官殺しの罪で裁判にかけられるところから始まり、ところどころ法廷場面を差しはさみながら経緯が語られる形でお話が進んでいきます。

そして、ラストは物語の冒頭から15年が経った時点なんですが、「そうなるのね~、よかった~!」と思える、あったかい涙が流れるようなラストで、それが本当によかったです。

そして、なんといってもこの公演(2023年4月29日初日)から2番手男役になったひとこちゃん(永久輝せあ)に注目です。

ひとこちゃんが演じるクリフォードはシンクレアの親友で、めちゃくちゃいい奴で、この作品で一番おいしい役だったと思います。

二番手の永久輝せあの活躍

この公演は花組2番手男役だったマイティー(水美舞斗)が4月28日付けで専科へ組替えして、ひとこちゃん(永久輝せあ)が2番手男役になって初めての公演です。
れいちゃんと同期でずっと花組で一緒にやってきて人気実力ともに十分の二番手だったマイティーの後を務めるのはひとこちゃんにとっても容易ではなかったかもしれません。

しかし、もちろんのことですが、二番手の永久輝せあは二番手として十分すぎるほどの活躍を見せてくれました。

永久輝せあ、二番手の役を二番手としてきっちり演じていました

れいちゃん演じるシンクレアとひとこちゃん演じるクリフォードは士官学校の同期生で親友です。宝塚の二番手としては典型的な役です。

士官学校を卒業した二人は独立運動が盛んでテロも頻発している自治州の一つに配属されますが、シンクレアは同期の中でもトップの成績にもかかわらずその地への配属を自ら志願したほど理想に燃えている青年です。

優秀だけど世間知らずで、青臭い理想に燃えている生真面なれいちゃんのシンクレアに対して、ひとこちゃんのクリフォードはどこか世間ずれしていてちょっと荒っぽいところもある役でした。
そんなクリフォード(永久輝せあ)がシンクレア(柚香光)のことが心配でたまらないという様子が伝わってきました。←ここ萌えました(笑)

残念ながら二人だけで絡む場面は3場面ほどで多くなかったのですが、その各場面での絡みが深くて二人の熱い友情に胸が熱くなります。
それだけでなく、二人が任地に配属されて上官の前で挨拶するコメディタッチな場面でも、”うまくかみ合わない様子が息ぴったり”で笑いを誘っていました。

NOW ON STAGEでの話によると、お稽古でまずワークショップ的な感じで部活の部長と副部長に扮して部の運営をどうするかを話し合う二人というのをやったそうです。
その時お互いを「ひとみ」「れいちゃん」と呼び合って、部活について真剣に話し合ったりとすごく楽しいお稽古をしたとのことでした。
それが冒頭の二人のやり取りにも活かされていたということでしょうね。

それにしてもクリフォードは友達思いの本当にいい奴で、最後にはめちゃくちゃいい働きをします。

ストーリーの中心はシンクレアとまどかちゃん(星風まどか)演じるライラとの恋物語ですが、男同士の友情も大事な要素です。
れいちゃんとひとこちゃんの二人はトップと二番手としてこの部分をきちんと演じて見せてくれました。

法廷場面での永久輝せあ

冒頭をはじめところどころで法廷の場面があります。

そこではひとこちゃんのクリフォードは上官殺しで訴えられたシンクレアを弁護する弁護人を担っています。
検察官役のとわくん(峰果とわ)と丁々発止のやり取りを繰り広げます。

緊迫感ある長台詞の場面が何度もあります。
ひとこちゃんの役者としての技量を見せつけられました。

とにかく友を守りたい一心で必死に弁護する様子がいいです。
もともとスタイルもいいひとこちゃんにはネイビーの軍服もすごく似合っています。この場面のひとこちゃんには惚れ惚れします。
眉間のしわもカッコいいです(笑)

フィナーレとカーテンコール

この作品も短いフィナーレが付いています。
椅子を使ったロマのお祭りのような場面が素敵でした。

群舞でひとこちゃんが真ん中で踊る場面がありました。
ここで私は、あ〜、ひとこちゃん、二番手だ…と目頭が熱くなりました。

と、そこで一瞬

この公演から花組に戻ってきた同期のあかちゃん(綺城ひか理)とアイコンタクトするのが見られました。
「いいもの見た」感がありました〜(笑)

そしてカーテンコールでは、

れいちゃん(柚香光)がご挨拶の中で今日収録していたBlu-rayの宣伝をした場面で

『ちょっと待って~、今の永久輝さんの眉間のしわもっかい見たい』とか『今の星風さんの笑顔もっかい見たい』とか何度でもお楽しみいただけます」

と小芝居をやってくれましたww

その「永久輝さんの眉間のしわ」のところでひとこちゃんが笑いながらも眉間のしわを寄せていました。
ここはお約束の場面ではありますが、きっちりれいちゃんとのコンビネーションができていました(笑)

 

さあ、ひとこちゃん(永久輝せあ)が二番手に就いて、いよいよ花組も「次」を感じる体制となりました(ちょっと寂しい…)
れいちゃん(柚香光)とひとこちゃんが作品の中と外でそれぞれどんな関係性を見せてくれるのか楽しみです!!

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング