昨日は花組大劇場公演の集合日だったようで、退団者とお芝居の『鴛鴦歌合戦』配役発表がありました。
退団者に航琉ひびき(93期)、和海しょう(94期)、春妃うらら(97期)、静乃めぐみ(107期)の名前があってびっくりしました。
キョンさん(航琉ひびき)は現在花組の副組長ですので、もっと長くいてくれると思っていました。
しぃちゃん(和海しょう)もうららちゃん(春妃うらら)も花組を支えるベテラン組子なので、辞めてしまうのはもったいないです。
静乃めぐみちゃんは集合日の5月23日付での退団です。
健康上の理由があったんでしょうか?まだまだこれからの娘役さんだったのに…
さて、集合日ということでお芝居『鴛鴦歌合戦』の配役も発表されました。
この配役を見て原作の映画を観てみました。
当時主役の片岡千恵蔵さんの急病もあってなんと2週間で撮影したそうですが、オペレッタ映画としてとてもできのいい作品でした。
映画の登場人物と今回発表された配役を比べて検証してみました。
花組大劇場公演『鴛鴦歌合戦』の配役発表
原作映画にも登場した登場人物
長屋チーム
浅井礼三郎:柚香光
このお話の主人公。
堅苦しい宮勤めを嫌って、長屋で気楽な浪人暮らしをしています。
お春やおとみ、いいなずけの藤尾から思いを寄せられているけど、曖昧な態度をとっていました。
お春:星風まどか
長屋で浅井礼三郎(柚香光)の隣に住んでいて、父親を手伝って傘張りの内職をしながら貧しい暮らしをしています。
浅井礼三郎に思いを寄せながら顔を合わせると喧嘩ばかりしているんです。
志村狂斎:和海しょう
お春の父親。
大の骨董好きで、道具屋六兵衛の店に行っては偽物をつかまされています。
殿様チーム
峰沢丹波守:永久輝せあ
お城の若い殿様で大の骨董好き。
六兵衛の店で志村狂斎と知り合いになり、長屋の狂斎の家に行った時にお春(星風まどか)に一目惚れし、金の力で妾にしようとします。
この作品ではれいちゃん(柚香光)の敵役的な役です。
遠山満右衛門:綺城ひか理
峰沢丹波守の家来。
浅井礼三郎(柚香光)のいいなずけ藤尾(美羽愛)の父親で、礼三郎と藤尾との縁談を強引に進めようとします。
家来たち
松田松助:舞月なぎさ、杉浦:和礼彩、檜山:龍季澪、武林:翼杏寿、柳川:涼香希南、椿:南音あきら、桜田:涼葉まれ
自己紹介ソングがあって、面白かったです。
おとみチーム
おとみ:星空美咲
裕福な商人香川屋の一人娘で、礼三郎(柚香光)にぞっこん。
お春(星風まどか)の恋敵で、娘2の役ですね。
三吉:希波らいと
おとみの付き人で、いつもおとみ(星空美咲)と一緒にいます。
映画では出番が多くて、けっこうおいしい役でした。
香川屋宗七:羽立光来
おとみ(星空美咲)の父親。
浅井礼三郎の長屋の隣に別荘を構えています。
おとみの取り巻き達
乾物屋:泉まいら、炭屋:愛乃一真、魚屋:太凰旬、酒屋:海叶あさひ、小間物屋:天城れいん、米屋:夏希真斗
おとみのことが好きで、とりまき全員でおとみ(星空美咲)を見かけるたびに付いて来る存在です。
その他
道具屋六兵衛:航琉ひびき
偽物の骨董品を志村狂斎(和海しょう)や峰沢丹波守(永久輝せあ)に売りつけています。
トラブルの発端となる人物。
藤尾:美羽愛
浅井礼三郎(柚香光)のいいなずけ。
礼三郎のことを思い過ぎて恋煩いになってしまう。
医者:峰果とわ
寝込んでしまった藤尾を診察して、恋煩いだと診断します。
以上、映画の役はどれもそれぞれ個性が際立った登場人物でした。
峰沢丹波守役のディック・ミネさんとおとみ役の服部富子さんはテイチクレコードの歌手で歌が素晴らしかったです。
そして志村狂斎役の志村喬さんも歌が上手くて当時も話題になったそうです。
退団するしぃちゃん(和海しょう)も歌うまさんなので、この役はぴったりですね。
映画には出ていない登場人物
配役表には映画には登場しない登場人物もたくさんいます。
原作映画が69分と短いので、約1時間半のお芝居にするにはエピソードを追加する必要がありますよね。
最初の作品解説に”お家騒動”という文言もあったと記憶しているので、ひとこちゃん(永久輝せあ)演じる峰沢丹波守のお城の中の騒動も描かれるのかなと思います。
お城の中の人たち?
秀千代:聖乃あすか
蓮京院:京三紗
天風院:美風舞良
蘇芳:紫門ゆりや
麗姫:春妃うらら
浅葱:紅羽真希
織部:高峰潤
乳母:鈴美梛なつ紀
小姓:美空真瑠
ほのかちゃん(聖乃あすか)の秀千代は名前から想像するに峰沢丹波守の弟なのかなと。
他の人たちも名前からお城の中の人物だと想像できます。
原作の映画でも役名はそれぞれの芸名から取られているのですが、京三紗さんの蓮京院とか美風舞良さんの天風院、春妃うららちゃんの麗姫など、同じように芸名から取られているのが面白いです。
【追記】
桔梗:糸月雪羽
浜菊:咲乃深音
『スカナビTALK』での話によると、この二人はお城の腰元だそうです。
劇中劇?
熊谷直実:峰果とわ
平敦盛:帆純まひろ
玉織姫:朝葉ことの
映画で峰沢丹波守が自分が手に入れた骨董品の「青葉の笛」を自慢しながら歌う場面がありました。
「青葉の笛」は平敦盛が秘蔵していたと伝えられる笛です。
「青葉の笛」のことを説明するシーンがあるので、宝塚版ではそこで能の『敦盛』といった劇中劇が展開されるのではないでしょうか。
瓦版屋たち
瓦版屋虎三:一之瀬航季
瓦版屋鶴吉:侑輝大弥
瓦版屋のこの二人はきっとストーリーテラー的な役割をするんでしょうね。
他にもツグミ、ヒバリ、エナガ、メジロ、スズメ、メグロといった鳥の名前の役があったり、映画には登場しない役名がいくつかあります。
原作映画のストーリーにどのようなエピソードが追加されるのか楽しみです。
そのうち人物相関図もアップされると思うので、それである程度どのようなお話になるのか想像できるでしょうね。
人物相関図が待ち遠しいです。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。