芹香斗亜、泣き笑いで和希そらを送り出しました(『プロミセス、プロミセス』大千秋楽)

今日12月9日は宙組全国ツアー『バロンの末裔』『アクアヴィーテ!!』が沖縄で千秋楽を迎えました。
そして、その2日前の12月7日に宙組のもう一組の芹香斗亜主演『プロミセス、プロミセス』が大千秋楽を迎えました。

その『プロミセス、プロミセス』が宙組生としての最後の出演となる和希そらは、全国ツアーの千秋楽の翌日の12月10日付で雪組へ組替えとなります。

そらくん(和希そら)は全国ツアーには出演していませんが、その全国ツアーの千秋楽までは宙組の一員だというのは粋な計らいだな〜というふうに思います。

宙組 東京建物 Brillia HALL公演 『プロミセス、プロミセス』千秋楽

残念ながら著作権上の理由により、ライブ配信、ブルーレイ発売、並びにタカラヅカ・スカイ・ステージでの全編放送はなく、唯一公演ライブCDの発売のみ予定されているこの公演。
なのでシアター・ドラマシティでの初日と、この東京建物 Brillia HALLの千秋楽の映像は貴重です。

千秋楽ならではのアドリブ

カーテンコールで副組長の松風輝さんが「どれが台詞でどれがアドリブか分からないぐらい」と言ってましたが、キキちゃん(芹香斗亜)演じるチャックは膨大な台詞の量以外にも数々のアドリブがあったようです。

毎回のそのアドリブを観劇された方のTwitterで見るのも楽しかったです。

大地真央さんが観劇された回はキキちゃんが「そこに愛はあるんか?」って大地真央さんのCMの台詞を言ったり(笑)

千秋楽ではまゆぽん(輝月ゆうま)演じるドレファス先生が
「決して言わないさよならは」
って言って、
チャック「おおっ、NEVER SAY GOODBYですか〜?」
ドレファス先生「よく知っとるな〜」
チャック「先生ったらもう〜」

というやり取りがあって、客席も大拍手!
次の宙組大劇場公演にかけた千秋楽ならではのアドリブでした。

泣き笑いのカーテンコール

カーテンコールでは出演者皆んな笑顔ながら、キキちゃんはじめ多くの顔に涙の跡があって、それを見て微笑ましく思いました。

副組長のまっぷーさん(松風輝)がご挨拶で時々笑わせてくれるので、キキちゃんも泣きそうな顔から何度も笑い顔になっていて。

まっぷーさんは専科から出演のまゆぽんを紹介する時に
大きな体と優しい心でこの作品を包み込んでくださいました専科の方を紹介させていただきます」
とすごくかしこまった言い方をするので、客席からも大きな笑いが起こりました。
そして、この公演を最後に雪組へ組替えするそらくん(和希そら)を紹介しました。

組替えの和希そらのご挨拶

「宙組の和希そらでございます」

とそらくん。

「組替えを発表してから、『宙組の和希そら』というゴロのいいご挨拶が好きだったというお声を意外にもたくさんいただいた」

と話すそらくん(笑)
本当に宙組にぴったりの芸名だったのにね〜、残念だな〜

「宙組で過ごした時間の中で出会った方々からいただいたいろいろな感情、学んだ全てのことを全身に染み込ませて、雪組へ参りましても精進し続けることを…」

と、ここで指切りげんまんの仕草をしながら

「約束します。プロミセス、プロミセス」

って言うので、それまで神妙な表情でそらくんを見つめていたキキちゃんも思わず吹き出しちゃいました。
涙を拭きながら大笑いしてました。

なんとも粋なそらくんのご挨拶に、ちょっとしんみりしかけた雰囲気もまた笑いの渦に…
そらくんほんとグッジョブです!

芹香斗亜の千秋楽ご挨拶

「今はこの公演を無事完走できた安堵の気持ちと、終わってほしくないな〜という寂しい気持ちがせめぎ合って、心がちょっと忙しくなっております」

と笑顔ながら寂しい顔ものぞいているキキちゃんの千秋楽ご挨拶。

「この作品に挑戦できたことは本当に大きな財産となりました」

と話していましたが、連日の評判を目にすると、本当にこの作品はキキちゃんの代表作の一つになったんだろうなという気がします。

そして、専科から出演のまゆぽんについて感謝の気持ちを述べたあとキキちゃんからもそらくんの組替えの話題が出ました。

「私が宙組に来た時は、“宙組の孫”みたいな感じで皆んなに可愛がられてた彼女が、今やこんなにも色気たっぷりの部長を演じ、何を任せても期待以上のものを見せてくれる本当に頼もしい存在となりました」

って。
キキちゃんが宙組に来た2018年1月は、そらくんはもう研8から研9になる頃でしたが、まだまだ可愛い感じで、『WEST SIDE STORY』でキキちゃんのベルナルドの恋人アニータ役やってましたね〜

「同じ志を持つ仲間ともう舞台を一緒に立てないのは本当に寂しいのですが…、寂しいのですが私も皆様と共に雪組で彼女が活躍する姿を見ていきたいと思います

と泣き笑いの顔で話すキキちゃん。
でもその後

「人生思うようにいかないことがたくさんあります!」

ってしみじみ言うので思わず隣のそらくんも客席も笑っちゃった。

「でもこうやって一緒に笑い合って支え合いながら舞台を作ってくれる皆んな、そして私たちと同じようにこの舞台を楽しんでくださる皆様がいるから、私は前に進んで行けます」

「皆様と共に過ごせたこの時間が本当に、本当に幸せでした!」

と涙を流しながらも晴れやかな笑顔で語るキキちゃんがなんとも神々しく見えました。

きっと台詞の量も歌の量も普段以上に多くて大変だったこの公演をやり切ったという感慨深さと、長く一緒に舞台を作ってきたそらくんとこれで最後になるという気持ちと、いろんなものがこみ上げて出てきた涙だったのかな〜と思いました。

組替え経験者の芹香斗亜ならではの言葉

ご挨拶の後は恒例の「カモ〜ン!」で曲が鳴り、皆んなでセットの階段を上がりキキちゃんがドアを開けてチャックの部屋の中へ。
まゆぽんがそらくんをソファに座らせている間に、キキちゃんは奥のドアから別の部屋に入って花束を取ってきました!
その花束を渡されて感激するそらくん。

めちゃくちゃ素敵なサプライズでした〜

次のカーテンコールでは花束を持ったそらくんに向かって
「宝塚は一つと言いますが、なかなか大変なこともこれからあるだろうし、住む所が違うとたくさん勝手も違うし、あの大変なんですよ、いろいろ〜」

って組替えを2度も経験しているキキちゃんならではのアドバイス。
そらくんも「先輩〜」って(笑)

「けど観に来てくださるお客様は、ファンの皆様は和希そらがどこに立っていても、あなたを観に来てくださるから。お客様が宝塚を一つにしてくださっていると言っても過言ではない、そう思っております」

と本当に素敵な素敵な言葉♡

「でも宙組もどうぞよろしくお願いします」

とちゃっかり宙組の宣伝は忘れないキキちゃんでした(笑)

「まゆぽんが出る舞台もどうぞよろしくお願いします」

とちゃんとまゆぽんのことも宣伝してくれましたね。

最後まで温かいカーテンコールでした

その後は

「は〜、なんか本当に終わってしまうのがすごい寂しいんですけど」

ってものすご〜く寂しそうなんだけど

「今この時を生きてどんどん前に進んで行かなきゃいけない、そうも思ったりします」

とキキちゃんらしく笑いに持っていくのがさすがです。

最後のカーテンコールでは

「終わってしまうのが寂しいので、ここから3,4時間ほど喋ろうかな?」って(笑)
「一人ずつ20分くらい喋ったら」

と笑いに持っていってくれるキキちゃん。
関西人に笑いは必須です(笑)
その後は再びそらくんに向き合って「どうですか?」

そらくんは「客席から『NEVER SAY GOODBY』を観る日を誰よりも楽しみにしております」って。

それにはキキちゃんも客席も大喜びでした。

「皆様、12月です。楽しいクリスマス、そして良いお年をですかね?はい、良いお年をお迎えください。本日は本当にありがとうございました」

とほんわかとあったかい空気の中カーテンコールが終わりました。

生では観劇できませんでしたが、このカーテンコールをタカラヅカニュースで観られただけでもハッピーな気持ちになれました。
涙も笑いもありつつ本当にあったか〜くそらくんを送り出しましたね。

こういう空気を作ることができるキキちゃんは真ん中に立つ準備は万端ですね!

  

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