桜木みなとのおじさん役に魅せられました(『アナスタシア』ライブ配信) 

宙組『アナスタシア』の東京宝塚劇場千秋楽をライブ配信で観ました。

東京公演のチケットを買ってたにもかかわらず、緊急事態宣言に伴う公演時間の変更で泣く泣くチケットを手放したので、大千秋楽にしてやっとのことで観ることができました!

一言で言って素晴らしかったですし、面白かった〜

どの登場人物も魅力的だったのですが、その中でも最近ご贔屓になりつつあるずんちゃん(桜木みなと)演じるヴラドに注目して観ていました。

宙組『アナスタシア』は桜木みなとに注目です

桜木みなとは老け役のヴラド・ポポフ

ブロードウェイミュージカルということで、宝塚のオリジナル作品と違って役の数が少ないのは仕方ありません。

そのせいで、路線男役のずんちゃんが老け役のヴラドを演じることになったんだろうと思いますが、これがかえってよかったと思います。

ゆりかちゃん(真風涼帆)演じるディミトリやまどかちゃん(星風まどか)演じるアーニャとずっと一緒に行動して、敵役グレブの2番手キキちゃん(芹香斗亜)より美味しい役だったように思いました。

アニメ映画版では恰幅のいいビジュアルでしたし、宝塚版より先に上演された外部版では大澄賢也さん・石川禅さんといったベテランの俳優さんがキャスティングされていたので、ずんちゃんがこの役を演ると知った時にはどうなるんだろう?とちょっと心配でした。

ご本人もかなり不安があったようですが、演出の稲葉太地先生からずんちゃんのヴラドを演じてくれたらいいからって言ってもらって迷いが無くなったと言ってました。

実際舞台上でヴラドを演じているずんちゃんを観たら、とっても魅力的でハツラツとしていて素敵な役でした。

白髪混じりで髭面に眼鏡で、ずんちゃんの美しいお顔は隠れちゃってるのですが、それでもクルクル変わる表情が眼鏡の奥からもよくわかり、動きも仕草も可愛らしいずんちゃんなりのヴラドでした。

声の高さは今までの役と比べると高めで、年配の役というと低めの声にしがちだと思うのですが、その高めの声がヴラドのお調子者だけれど温かい性格が上手く表れていたな〜と思いました。

ヴラドという役はかっこよくはないし、ゆりかちゃんのディミトリと一緒にいることでディミトリがよりかっこよく見えるという役割もあるのだろうなと思いましたが、ずんちゃんにとってこの役はもうけ役だったな〜というのが私の感想です。

なんせ可愛らしさが魅力的で、ヴラドが舞台上に出てる間はずっとヴラドを目で追ってました。

和希そらとのカップルに胸ときめく♡

マリア皇太后の側近であるリリー役を男役のそらくん(和希そら)が演じていて、リリーとヴラドはかつての恋人同士という設定。

ディミトリ達がパリにやってきてアーニャをアナスタシアとしてマリア皇太后に会わせるために、ヴラドはリリーに再会します。

この再会場面がまたすごくよかったです。

二人は別れてしまったけれどお互いまだ恋心はあるので、リリーはヴラドに言い寄られるとつい心を許してしまう。
そういうやり取りがすっごく可愛かった。

強引にダンスに誘われて踊ったり、キスされたりのあと、今度はリリーの方から積極的になってキスしたりと、見ていてキュンキュンしました〜

ずんちゃんとそらくんの二人は『壮麗亭』では男同士の友情を演じてコンビ感がよかったのですが、今回のカップル感もまたいいな〜と思わされました。

ご本人達はお稽古場では最初かなり照れくさかったそうです。

その前の『壮麗亭』で、スレイマンとイブラヒムとして剣を交えたりしていたのに、今度は男女の役でそれも元恋人役でキスしたりするのは恥ずかしかったと言ってました(笑)

フィナーレはいつものキラキラの桜木みなと

本編ではずっと白髪に髭面と眼鏡姿、衣装も地味な物が多かったですが、フィナーレの一発目にせり上がって来たずんちゃんはキラキラのグリーンのお衣装で、まるで別人でした。

ずんちゃん本人も初めて観劇するお客さんにこの人は誰?何の役だった人?って思ってもらいたいって言ってました。

確かに宝塚をよく知らない人が観たら、きっとヴラド役の人だって分からないでしょうね〜

お芝居物のフィナーレの最初に一人でせり上がって来て銀橋を渡りながら主題歌を歌ういわゆる“歌唱指導”っていうあれは、2番手の男役さんがやることも多いですが、今回3番手のずんちゃんに回ってきました。

本編でずんちゃんに老け役をやらせてしまった稲葉先生の愛情でしょうか

あのキラキラのずんちゃんの場面は至福の時間でした(笑)

銀橋を渡り終わって最後花道へ引っ込む前のウインクがカッコよすぎてクラクラしましたよ〜

本編のかなり最後の方までヴラドで出てたので、かなりの早替りだったんじゃないかと思いますが、あれをやらせてもらえてよかったですね、ずんちゃん。

桜木みなとはもっともっと輝きを増してくれるはずです

先日スカイステージで放送されたのを録画してた2017年のバウホール主演の『パーシャルタイムトラベル』を観ました。
期待以上に面白くて、ジャンという役がずんちゃんにピッタリの役で、なんでもっと早くに観なかったんだと後悔するほどでした。

カッコいいというよりは可愛い役で、それまで観ていたずんちゃんの役とはだいぶ違っていたのですが、これがなんとも魅力的な役でした。

今回のヴラドはキャラも見た目も全然違うのですが、可愛らしさという点では似た役だったな〜

これまで黒い役や敵役も演じてきて、役の幅も広がったと思います。

これからももっといろんなタイプの役を演じてほしいと思いつつ、ジャンやヴラドのようなずんちゃんの明るさが引き立つ可愛いらしい役をまた見たいです。

それにしても、今回のヴラドという老け役を演じたことはとてもいい経験になったことでしょうね。

この経験を活かして、さらに幅のある男役として輝いてくれると信じています。

あ、でも次は是非めちゃくちゃカッコいい役を…
ぜひ、お願いします

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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