礼真琴・舞空瞳のラブロマンス要素が不足だったかも…『ロックオペラ モーツァルト』

先日スカイステージで放送された星組『ロックオペラ モーツァルト』を見ました。
なかなか放送されないので待ち望んでいました。

それがようやく今月やっと放送されました。

プレお披露目の礼真琴と舞空瞳のラブロマンスがもっと見たかった

『ロックオペラ モーツァルト』はフレンチミュージカル

『ロミオとジュリエット』『1789』『太陽王』など最近宝塚でも多く取り上げられているフレンチミュージカルですが、この『ロックオペラ モーツァルト』もフレンチミュージカルです。
『1789』『太陽王』などと同じくドーヴ・アチア作曲です。

フレンチミュージカルの特色といえば「芝居と歌と踊りの分業」で、キャストは「歌手」「ダンサー」「役者」に分かれているのが特徴です。

そして、「スペクタクル・ミュージカル」と言われるように、アクロバティックなダンスシーンが盛り込まれて、一曲終わるごとに拍手が鳴り止まないコンサートのような構成になっているようです。

その演目を歌・ダンス・芝居すべてをキャストが担う宝塚でやろうとするとやはり難しいものがあるんだろうな〜と思いました。

とは言え、小池修一郎先生潤色の『ロミオとジュリエット』『1789』は宝塚の演目らしくストーリー重視にして、パフォーマンスとのバランスも考えられていて、とても成功していると思います。

礼真琴と舞空瞳のプレお披露目でしたが…

ところが、今回の『ロックオペラ モーツァルト』は、私にはパフォーマンスもストーリーも盛り込み過ぎだったかもしれません。

この公演は星組新トップコンビ、礼真琴と舞空瞳のプレお披露目公演でした。
それだけに二人のラブラブなところがもっと見たかったな〜と思ってしまいました。

確かに二人は夫婦役で、恋愛場面もあるのですが、最初の方はこっちゃん(礼真琴)演じるヴォルフガングは姉のアロイジアの方にご執心で、それが結構長くてなんかがっかりしました。

元々ヴォルフガングとコンスタンツェってすれ違い夫婦で、コンスタンツェは悪女のイメージが強いですよね。
それを宝塚のトップコンビの物語にしようとすれば、かなり脚色が必要だと思うのですが、特にそういった仕掛けもなく最後に取ってつけたように二人の愛情の場面に結びつけていたのが気になりました。

キャストそれぞれのスキルは高かったです

ストーリー的には気になるところが多かったのですが、キャスト一人一人のスキルは高く、見ごたえのある場面はたくさんありました。

礼真琴はすごくカッコよかった♡

なんと言ってもこっちゃんの歌唱力とダンス力が堪能できるパフォーマンスは一見の価値があります。

歌い方や舞台上を走り回るパフォーマンスもロックシンガーのようでキマってました!

ヴォルフガングの役作りもよかったです。笑い方など映画の『アマデウス』のヴォルフガングを思わせました。

東宝の『モーツァルト!』に似通った衣装もこっちゃんに似合っていて、髪型やメイクもロックっぽくてすごくカッコよかったです。

舞空瞳も頑張ってました

お歌はもうちょっと頑張れ〜と思いましたが、ダンスはさすがでした。

こっちゃんのソロの後ろで一人で踊るなこちゃん(舞空瞳)のダンスはほんとうに素晴らしかった!

コンスタンツェ自身は純粋で悪びれたところは無いのに、周りから見たら悪女に見えてしまう感じもよく表れていました。

小桜ほのかのヒロイン感

そして、アロイジアの小桜ほのかちゃん、

歌唱力がすごくてソロの場面は耳福でした。
なこちゃんとWヒロインという感じでしたね〜

コンスタンツェと和解するところは取ってつけたように感じましたが、それは二人のせいじゃなくて脚本のせいですね。

その他キャスト

歌と言えばオランジュ皇妃役の白妙なつさんとマダム・カヴァリエリ役の夢妃杏瑠さん、ソロの曲はさすがの歌唱力で、聴き応え十分でした。
星組も歌の上手い人が揃っているな〜と思いました。

あとはローゼンベルグ役のしどりゅー(紫藤りゅう)とジュースマイヤ役のしんくん(極美慎)の存在がすごくよかった。
清涼剤のようで、二人の登場シーンはお話が暗くなっていってもホッとできました〜

凪七瑠海の活躍

そして、最後にかちゃ(凪七瑠海)のサリエリ。
冒頭にストーリーテラー的に登場したので、ずっとそういう感じなのかなと思ったら途中そうじゃなかったのがちょっと残念でしたが、終盤のサリエリの葛藤の心情表現はとてもよかったです。

映画『アマデウス』のヴォルフガングとサリエリの関係のようでしたね。
かちゃの存在がかなりこの作品の質を上げていたように感じました。

最後に(再演への期待)

私はこの公演は新しいトップコンビのお披露目としては作品的にどうだったかな〜と思ってしまいました。
もうちょっとストーリー的に納得できるものならもっとよかったと思いました。
そこが残念でした。

ただ、作品としての話題性はありましたし、ことなこコンビの二人のスキルを見せるにはよかったのかもしれません。

今作の潤色・演出は石田昌也先生でした。
石田先生の作品は好きなものも多いです。
しかし、たまに「う〜ん」と思ってしまうものがあります。

で、今回はう〜んの方でした(笑)

モーツァルトものというと、どうしても小池先生潤色・演出の東宝ミュージカル『モーツァルト!』と比べてしまいます。
あの作品は私が最も好きなミュージカルの一つなので、あれを期待してしまっていました。

小池先生ならこの作品ももっと違ったものになったんじゃないかな〜とつい思ってしまいます。
あるいは最近活躍している若手の先生ならどうだったかなぁ
もし再演があるとしたら、他の演出家の先生でも観てみたいな〜と思いました。

   

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