瀬央ゆりあが大好きな紅ゆずるさんとあの名曲をデュエット(『夢の音楽会』)

今日は月組東京宝塚劇場公演の千秋楽でした。
月城かなと・海乃美月コンビが宝塚を卒業してしまいましたね〜

今日のライブ配信は観られなかったんですが、明日のタカラヅカニュースで早速千秋楽の模様を放送してくれるそうなので楽しみにしたいと思います。

今日は先週初回放送があった『夢の音楽会』を見た感想です。

憧れのOGをゲストに招いてデュエットとトークをする番組『夢の音楽会』、これまでは各組の2番手・3番手の男役がホストとなっていましたが、今回は専科の瀬央ゆりあがホストでした。

専科生も登場したということは、これからもいろんなタカラジェンヌがホストとなる可能性が出てきて、この番組が大好きな私としては楽しみが増えました。

そして、今回ゲストが紅ゆずるさんだということで、番組の発表があった時から放送を心待ちにしていました。

瀬央ゆりあが紅ゆずるをゲストに『夢の音楽会』

これまでゲストのOGはホストより20期以上離れている先輩もいるなど、ちなつちゃん(鳳月杏)の回の大空ゆうひさんを除いては一緒に舞台に立ったことのないファン時代に憧れていた上級生の人ばかりでした。

ちなみにこれまでのホストとゲストは

第1回目
ホスト:雪組 和希そら(96期)、ゲスト:安蘭けい(77期)

第2回目
ホスト:星組 暁千星(98期)、ゲスト:柚希礼音(85期)

第3回目
ホスト:月組 風間柚乃(100期)、ゲスト:彩乃かなみ(83期)

第4回目
ホスト:宙組 桜木みなと(95期)、ゲスト:姿月あさと(73期)

第5回目
ホスト:花組 永久輝せあ(97期)、ゲスト:春野寿美礼(77期)

第6回目
ホスト:宙組 瑠風輝(98期)、ゲスト:湖月わたる(75期)

第7回目
ホスト:月組 鳳月杏(92期)、ゲスト:大空ゆうひ(78期)

第8回目
ホスト:雪組 朝美絢(95期)、ゲスト:杜けあき(65期)

今回せおっち(瀬央ゆりあ)がゲストに選んだのは、88期の紅ゆずるさん。
7年先輩ですが、同じ星組で一緒に長く舞台に立っていた人というのはこれまでにないパターンです。

それだけにこれまでの回とはかなり違った雰囲気となりました。

紅ゆずる・瀬央ゆりあのトーク

お互いについて

まずせおっちが紅ゆずるさんをゲストに選んだのは、一緒に舞台に立ったことはあったけれど一つの曲をデュエットする機会がこれまでなかったので、ぜひ紅ゆずるさんと歌いたいですとお願いしたということでした。

それを聞いて「何人かに忙しいと断られて最終的に自分になったのかなって思った」なんて自虐ネタを言う紅さん。
もう最初から2人のトークは漫才みたいです(笑)

せおっちは2014年の『眠らない男・ナポレオン』の新人公演で初めて紅さんの役のマルモンをやったんですが、自分の役を新人公演でやった下級生の中で一番本番を見るのに緊張したという話をしていました。

今ではすごく仲のいい上級生下級生だけれど、当時はかなり厳しく言うことも多かったとか。

どうしても殻にこもってしまうせおっちを無理矢理殻から引き出してくれたそうで、
「さゆみさん(紅ゆずる)がいらっしゃらなかったら私はここにいないと思う」
と話すせおっちに

「せおっちは打たれ強いから言ったことに対して答えたいって思ってくれる。信頼関係があるから言えるというところがあった
と当時を思い出しながら話す紅さん。

その他にも2017年の『オーム・シャンティ・オーム』で初めて濃く絡む役をやった時の話も出て、とても興味深く聞きました。

人見知りで緊張しいなせおっちを紅さんがほぐしてくれたんだそうで、
「私を変えたのはあなた!」
と紅さんに言ったせおっちに
「そこはちゃんとカメラ目線で言ってほしい」
とダメ出しをする紅さんがさすがすぎて大笑いしてしまいました。

新しい人たちと共演することについてのアドバイス

この番組ではゲストにアドバイスを求めるところがあります。

せおっちが紅さんに求めたアドバイスは、専科になっていろんな組の人たちと初めて一緒に舞台に立つことに対して、宝塚を卒業して外部でお仕事している紅さんはどんな風にしているかということでした。

紅さんは、最初はどうしても共演者と仲良くしたい、仲良くなれなかったらどうしようなんて悩んでしまうこともあったとか。
でも共演者と仲良くすることが第一ではなく、お仕事を成立させることが一番の目的だから、そこにこだわらなくなったという話でした。

仲良くなれたらいいなという感じに考えて、気が合う人は合うんだからと心配しすぎないようにすればいいよというアドバイスにせおっちも納得していました。

専科生になって最初は外部の『HiGH&LOW THE 戦国』への出演、そして次は花組生と一緒に巴里祭に出演と、これまで全く関わったことのない人たちと共演することになるせおっち。
きっと不安もあるでしょうが、紅さんのアドバイスを聞いてほっとしたように見えました。

でもせおっちならきっと誰とでも仲良くできると思いますし、大丈夫ですよ。
って思います。
せおっち頑張って!

紅ゆずる・瀬央ゆりあのデュエット

「世界の王」(『ロミオとジュリエット』より)

『ロミオとジュリエット』といえば、星組で初演された時に紅さんはマーキューシオを演じ、次に大劇場で上演された時はティボルトとベンヴォーリオを役替わりで演じた作品。

その時に代役稽古でロミオもやったそうで、この「世界の王」は一人でロミオ・マーキューシオ・ベンヴォーリオの全部のパートを歌える曲だと言ってました。
確かにそうですね~

2021年に星組で再演された時は、せおっちは紅さんと同じティボルトとベンヴォーリオを役替わりで演じたということで、2人にとってものすごく縁のある作品です。

ということで、絶対にこの曲をさゆみさん(紅ゆずる)と歌いたいとリクエストしたそうです。

なんと再演が発表された時、紅さんはせおっちに絶対ティボルトとベンヴォーリオの二役が来ると思うよって言っていたそうです。

紅さんのこの曲の印象としては、最初はあまりに難しくて心が折れたそう(笑)
ブレスの場所もわからないし、一人で大暴走してしまったりしたとか。

それを小池修一郎先生に指摘されて自分が歌う以外の部分もすごくよく聴くようにしたんだそうです。
それ以外にもベースのリズム以外の細かいリズムが若者の心臓の鼓動を感じるという話にもなるほどと思わされ、曲の解釈についての話も聞けました。

2人のデュエットは顔を寄せ合って笑い合ったり仲の良さが伝わってきました。

この曲の曲調のせいもあると思いますが、ノリノリで楽しそうに歌う2人はやはりこれまでの回とはかなり違う雰囲気でした。

歌い終わって「瀬央と2人で『世界の王』を歌う日が来るなんて〜」と感激する紅さん。

「私たちが確実に世界の王でした」「敵はいなかった!」と2人で興奮気味に話す様子を見てこちらもテンションが上がりました。

「ひとかけらの勇気」(『THE SCARLET PIMPERNEL』より)

もう1曲のリクエストは「さゆみさんといえばこの曲」とせおっちが思う『THE SCARLET PIMPERNEL』の「ひとかけらの勇気」でした。

紅さんの唯一の新人公演主演作であり、星組トップスター大劇場お披露目公演でもある作品ですからね。
せおっちはせっかくだから一緒に歌っちゃおうと厚かましくもwリクエストしたんだそうです。

元々一人で歌う曲を2人で歌うから「二かけらの勇気」って2人一緒に言って、「なんでもかんでも私たちってお笑いに行っちゃうね」と笑う紅さん(笑)
本当にしょっちゅうまるで漫才の様になる2人のトークです。

それでも、この曲についての紅さんの解説はとても興味深いものでした。

曲をもらったらまず曲だけを何回も聴いて、「作曲者がどういう意図でこのメロディラインにしたかとか、なぜこの楽器を使ってこういう伴奏になっているのかということを細かく考えていくと、それが役作りにもつながる」とせおっちにアドバイスしていました。

その紅さんの解説を元に改めてこの「ひとかけらの勇気」を聴くといろんな発見があって楽しかったです。

番組の発表があった時からすごく楽しみにしていましたが、予想通りすごく楽しい番組となっていました。
2人の漫才のようなやり取りは楽しく、昔の話には感動して少しうるっとくる場面もあり、そして2人のデュエットは聴き応えがあって本当に楽しめました。

次の『夢の音楽会』はどのタカラジェンヌがどのOGをゲストに招いてくれるのか、とっても楽しみです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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