光月るうが最後のゲストで桃子の部屋(あさひ)は笑いと涙

私が大好きな月組スカイ・ナビゲーターズの二人の『桃子の部屋(あさひ)』は今回が最終回だそうです(涙)

これまでちなつちゃん(鳳月杏)の俊藤さん、おだちん(風間柚乃)のニックがゲストに呼ばれて、大いに楽しませてもらいました。
もう1回ぐらいぜひ誰かをゲストに呼んでやってもらいたいと思っていたので、3回目があって本当によかったです。

それもゲストが今回の公演で退団してしまう組長のるうさん(光月るう)だなんて最高です!

藤原良房が語る『応天の門』の裏側

るうさん(光月るう)が、これまでのゲストと同様にまずはお芝居の『応天の門』の役の藤原良房になりきって

「基経にはまだ藤原を譲らん。藤原良房でございます」

と厳しい表情で自己紹介。
テロップもちゃんと「藤原良房」となっていて、その後「光月るう」に変わって、

「改めまして月組の光月るうです」

と少しやわらかいお顔になって名乗ったるうさんでした。
お稽古着のお着物に普通の髪型、舞台メイクではない素化粧なのに、なんと舞台上と同じような髭をつけているという力の入れよう!
るうさんさすがです。

それに合わせてMCの桃子さん(桃歌雪)は女官が持つうちわのような物(あれって名前は何と言うのでしょう?)を持ち、ぼくちゃん(朝陽つばさ)はダンボール製の手作りの笏(しゃく)を持って、すっかり『応天の門』の世界になってます(笑)

『応天の門』の本読みでの爆笑裏話

まず最初に明かされたのが集合日に行われた『応天の門』の本読みでの裏話。

良房が跡継ぎの基経に向かって「これからもわしの耳目となって働くのだぞ」と言うセリフで、るうさんたらその”耳目”を「みみめ」と読んでしまったそう!

その瞬間演出の田渕大輔先生からすかさず
「じもくです!」
と訂正されてしまったというエピソードでした(笑)

るうさんはじめ多くの退団者が発表された直後できっと月組生みんな寂しい気持ちになっている中、こうやってやらかしてくれるるうさん、最高です。
それ以来みんながネタにしてくれてるとか。

ぼくちゃんと桃子さんはこの話は絶対にここで言おうと決めていたんだそう(笑)

私も先日観劇してきたんですが、タカラヅカニュースでこのコーナーを見てからだったので、るうさん良房がこのセリフを言った途端うっかり吹き出しそうになってしまいました。
ものすごくシリアスなシーンなのにね~(汗)

でもるうさんのそんなところが組子から頼りにされるだけでなく愛されるところなんだろうな~と思います。

光月るう組長は子役がやりたかった!

今回も組子からの質問を元にトークが進んでいきました。

その中で出た話題でるうさんが袖とかで道真の幼少期の阿呼の「すごい?阿呼すごい?」というセリフを練習しているというのがありました。

実はるうさんは袖にれいこちゃん(月城かなと)がいたらわざわざ寄って行ってこっそりそのセリフを言って聞かせてるそうですが、それをいつの間にか組子に見られていたみたいです。

るうさんはこれまでずっと子役をやりたいと主張し続けきたそうですが、残念ながら一度もかなわなかった(笑)
ということで自ら子役のセリフを練習してるようですね。

桃子さんからのリクエストで顔に自分でモザイクかけながら実演してくれましたが、けっこういい線いってるんじゃないかと思いました(笑)

でも実際に舞台で本家本元の一乃凜ちゃんの阿呼のそのセリフを聞いたら、るうさんの100倍可愛かったな~
やっぱりるうさんのガサガサの声では子役は無理かな(笑)

でもこれもまた楽しいエピソードでした。

組長として、男役としての光月るう

組子とキャンプに行きたい

「月組生全員でお出かけできるならどこへ行きたいですか?」という質問でるうさんが答えたのが”キャンプ“でした。

自分たちでテントを張って、夜はみんなでキャンプファイヤーしながらフォークダンスも踊りたいって。

グループ分けは仲の良い子たちだけで集まらないようにバラバラにするとか、まとまったグループだけでなく全員でワイワイと好き勝手に喋り合いたいとか、組長ならではの希望があるようです。

テントを張りたいというのも、普段見られない組子一人一人の性格やありのままの姿を見たいというのがあるみたいです。

やっぱり組長として組子のことをしっかり見たいという気持ちがあるんですね~
組長になって約4年半ですが、頼もしい組長になったな~と感慨深い気持ちになりました。

男役のリフトの極意

最後に髭をはずして男役光月るうとして「一番男役をしていると感じる瞬間」を訊かれた時のこと。
ショーの『Deep Sea』でるうさんを含めたくさんの男役が娘役と組んでリフトをしているのですが、リフトについての極意を話してくれました。

るうさんは下級生の頃からリフトが好きだったそうで、小柄がゆえに力づくではないサポートの仕方に憧れていたそう。

小柄でも危なっかしいと思われたくない、娘役さんを素敵に魅せてあげたい、その場面で一番素敵なカップルでありたいといった思いがあったとるうさんが話していたら、横で聞いていたあさぴ(朝陽つばさ)が泣いてしまいました。

「ぼくちゃんが泣きました~」と二人から笑われていましたが、すごく素敵な光景だなと思いました。

こんな間近でうんと上級生のるうさんから男役としての深い思いを聞けたこと、そしてそのるうさんがもうすぐいなくなってしまうこと。
きっとそんなことを思って思わず涙が出てきてしまったのではないでしょうかね~

リフトは心が固まってしまうとうまくいかない、男役はどんな状態でもちゃんと受け止めるからというスタンスでいると娘役も行きやすくなる、お互いが心を寄せあえるといいという極意を教えてくれました。

組長さんになると稽古場情報で公演について話すことはあっても、こんな風に男役について語る機会はなかなかないので、こうやって話を聞けたのは本当によかったです。

その他の質問にも組子のことを考えながらの回答をしていくるうさん。

まだ新人公演に出ていた頃から見ているるうさんが4月には研22になり、そして退団していくことを思うと親心のような目で見てしまいます。

先日観劇した際お芝居でもショーでもものすごく活躍していて、最後の姿を目に焼き付けてきました。
4月30日の千秋楽まで組長として男役として悔いなく舞台を務めあげられますよう応援しています。

  

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