望海風斗の宝塚への愛、雪組生への愛、真彩希帆への愛

ライブ配信で雪組 東京宝塚劇場公演 千秋楽 『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~『シルクロード~盗賊と宝石~』を見ました。

お芝居もショーもだいもん(望海風斗)の男役集大成という感じで、見どころ満載でした。

『f f f』での役はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという実在の人物ですが、だいもんがベートーヴェンにしか見えませんでした。

不幸の連続にも負けず最後『歓喜の歌』を完成させたベートーヴェンと、このコロナ禍という困難な状況の中公演を成功させただいもんと重なって、すごく退団公演らしい作品だったな〜と思いました。

望海風斗の愛があふれるメッセージの数々

お芝居の最後、「人生は幸せだった〜!」という叫びがだいもんの心の叫びだと思えました。
幸せな宝塚人生だったんだね。

退団者ご挨拶に見る望海風斗の愛

だいもんのご挨拶の言葉で印象に残ったのは、
「私は嘘が苦手です。カッコつけるのが苦手です。それでも18年も男役として生きてこれたのは嘘を本当にしたかったから。本物の夢をお届けしたかったから」
という言葉でした。

それがだいもんが宝塚を愛する理由だし、愛する宝塚でやりたかったことなんだな〜と。
男役という嘘を本物の夢として届けてくれるのが宝塚だなと、あらためて感じました。

そして、かけがえのない仲間たちと大好きな舞台を作り、無事に千秋楽を迎えられたことに対する感謝の気持ちも語ってくれました。

あ〜、本当に雪組の皆が大好きなんだな〜と思いました。

それから相手役のきいちゃんには、
「さなぎが蝶になるように大きく羽ばたいてくれてありがとう」
と『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の中の歌詞の一節を借りてメッセージを贈りました。
それを聞いたきいちゃんが思わず涙して顔を花束にうずめていたのが映りました。
素敵な愛情表現だと感激しました。

最後はファンへの感謝の気持ちを述べ、
「皆さん、生まれ変わってもまた宝塚で出会いましょう!」
と呼びかけていたのが、だいもんらしくて心にぐっと残りました。

カーテンコールでの他の退団者とのやり取り

退団者8人が一列に並んでもう一度一人ずつひとこと話していったのですが、一人ずつに対するだいもんのコメントはタカラヅカニュースではカットされていました。
そこがすごくよかったので残念です。
少しずつご紹介したいと思います。

朝澄希

まれくんに対しては「なんて清らかな笑顔なの!?」と称賛し、A日程にしか出ていないので大劇場では千秋楽はサヨナラショーしか舞台に立てなかったのが、東京ではお芝居・ショーも千秋楽に一緒に舞台に立てたのがよかったと喜んでいました。

そのだいもんを見てあたたかいな〜と、そう言われたまれくんもどんなに嬉しかったかとうるっときました。

ゆめ真音

ケンジに対しては、「いつもあたたかい目で見てくれてありがとう」と感謝の言葉を述べていました。

真地佑果

まちくんに対しては、「たくさんの笑いと元気をありがとう」と言い、こらえてた涙が流れ落ちてしまったまちくんの顔を見て「あ〜あ〜」とちょっとオロオロするだいもんが優しくて優しくて…

煌羽レオ

カリくんについては、「カリが楽しかったという黒燕尾の姿を一生忘れないでください」とファンの皆さんに言ってました。

それと「きりっとしてるのに割とw優しくて可愛いところがあるそのギャップにやられておりました」と言い、客席の笑いも取っていました。

笙乃 茅桜

ひーちゃんについては、小さな炎として踊っている姿が今日は特に熱を感じてすごかったと話し、お客さんに「すごかったですよね?」と同意を求めていました。

「小さな炎ではありません。大きな炎です!ありがとうございました」とひーちゃんが以前にコメントで小さな炎ではなく大きな炎になりたいと書いていたことにかけて言っていたのにだいもんの優しさを感じました。

彩凪翔

凪様については「優しいけど面白い」と(笑)

ショーでのアドリブについても「東京公演ではほぼほぼ翔ちゃんが考えていて、毎回直前まで練習していた」と暴露してくれました。

今日は噛んでしまったと反省する凪様に「それも味ということで」とフォローする優しいだいもんでした。

その後は「最後に何か言うことがあればお願いいたします」と振って、それでタカラヅカニュースで流れた「これからもずっと世界で一番愛してんで!」につながったのでした。

凪様はこれからもこの「愛してんで」を持ちネタにして、歩み続けて行くらしいです(笑)
楽しみです。

真彩希帆

何かあるとすぐ助けてくれて頼もしかったと、「ありがとうございました」とお互い頭を下げ合っていました。

望海風斗

そして、最後のだいもんの番で
「人生は幸せだった〜!」
と『f f f』のルートヴィヒの最後の台詞で締めくくりました。

石割桜について

これもタカラヅカニュースではカットされていましたが、『壬生義士伝』で登場する盛岡の石割桜について今満開になっているらしいという話になり、カメラに向かって「岩手県の皆さん、石割桜、満開ですか〜?」と呼びかけていました。

ここもすごくだいもんらしくて素敵だったので、カットされたのがとっても残念。

真彩希帆との夫婦漫才

これもカットされてましたが、次に幕が上がってだいもんときいちゃん2人だけで立っていました。

お芝居の最後にせり下がって行ったあと、普段だとお互いペコリとお辞儀してすぐ離れて行くのに、千秋楽のその日はお互い抱き合って「グワ〜(涙)」ってなっちゃったそう。

それを奈落の底で咲ちゃん(彩風咲奈)に見守ってもらっていたと教えてくれました。

その話できいちゃんは「やっぱり舞台は生き物だなと」って言っちゃって、だいもんに「えっ?生き物?なまものじゃない?」と言われ、しばらく2人で「生き物?なまもの?」と言い合ってたのがもう夫婦漫才のようでした。

熟成されたトップコンビならではのやり取りでした。

客席との一体感イベント

毎公演初日や千秋楽には必ず何かしら客席と一体になれることを考えてやってくれていただいもん。

この千秋楽では、東京宝塚劇場が20周年ということで、だいもんが「東京宝塚劇場!」と言った後、皆んなでピースサインをして「20〜!」というのをやりました。

だいもん自身はこれしか思いつかなかったけど、一応組子の皆にも何かいい案がないかと訊いてました。

でもだれからも提案が無かったようで、それになっちゃいました。

いつものに比べるとちょっとひねりが無かったように思いますが、東京宝塚劇場への愛ということでよかったんではないでしょうか〜(笑)

これで最後のイベントとなりました。これが最後というのにも寂しい気持ちが沸き起こってきちゃいました。

次期トップコンビへのエール

幕が上がった時に舞台に一人立っていただいもんが、袖にいる咲ちゃんとひらめちゃん(朝月希和)を呼びました。

そして、「今までありがとうございました。これからは自分の道を突き進んでいってください」「雪組の皆と楽しい時間を過ごしてください」と言った後、
「私がその一員になれないのが本当に悔しい」とめちゃくちゃ悔しそうに言ったのにぐっときちゃいました。

だいもんはまだ雪組生でいたいんだよね〜と、その言葉に寂しさがまたこみ上げました。
そして、だいもんの雪組への愛をすごく感じました。

最後は「心の底から応援しています。頑張ってね」と次期トップコンビの2人へ心からのエールを贈りました。

相手役真彩希帆への愛

一番最後は緞帳の前にだいもん・きいちゃんの2人で現れました。

どんどん素敵な娘役さんに成長していく姿を見せてくれたときいちゃんに語るだいもんと、相手役として隣にいられるのは最後だから言わせてくださいと「大好きです」と言ったきいちゃん。

とっても素敵な関係性で素敵なトップコンビです。

だいもんが今日一日とっても幸せだったと話してる横でどんどん泣き顔になったきいちゃんが「寂しくなっちゃった」と泣き出して、それを見てオロオロするだいもん。

その後もお互い感謝の言葉を言い合って、「ありがとう、私も大好きです」とだいもんに言われて「ええ〜ん」ときいちゃんは大泣きしちゃいました。

そんな2人の姿が最後に見られてこっちも幸せでした。

本当に愛に溢れたトップスターと相手役でした。

ライブ配信 雪組 東京宝塚劇場公演 千秋楽

実はトップコンビの退団公演の千秋楽を観たのは初めてでした。
こんなにトップさんの退団公演のカーテンコールは長いんですね〜

タカラヅカニュースやスカイステージでの放送はだいぶカットされているのが分かりました。

そして、カットされている部分もすごく素敵なシーンがいっぱいで、全部見られたのは本当にラッキーでした。

タカラヅカニュースで流れなかった場面にも、だいもんの宝塚や他の退団者やきいちゃんやお客様に対する愛がいっぱい詰まっていました。

これもライブ配信というものが始まって、気軽に千秋楽の映像を観られるようになったおかげです。

今回の配信では、これまで公演が終わった途端に切れていた配信が終わらず、しばらく客席の様子を見せてくれました。
おかげで劇場内に流れるだいもんの歌う『さよなら皆様』を聞くことができました。
また、画面が切り替わった後も「たくさんの感動をありがとうございました!」の言葉とともに2人のサヨナラショーの画像が映っていたのにも感激しました。

今回の雪組大千秋楽の配信は、最後までファンに寄り添ってもらった気がします。
ありがとうございました。
感動のライブ配信でした。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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