本日、タカラヅカニュース総集編で、月組宝塚大劇場公演の初日の模様が放送されました。
宝塚大劇場公演の初日が翌日の総集編で放送されると、ようやく戻ってきたな〜という気になります。
『はいからさんが通る』の時は初日に生放送の中継があったので、土曜日の総集編ではやらなかったように記憶しています。
月組公演の初日が以前のように翌日の今日放送されたことで、また一つ日常が戻ってきたように感じました。
『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』宝塚大劇場公演初日
チョンパで始まる華やかなプロローグ、「WELCOME! WELCOME! タカラヅカ」と連呼する主題歌が明るくていいですね〜
初舞台生の口上
プロローグに続いて、5ヶ月遅れでようやく舞台に立てた106期初舞台生の口上。
緑の袴ではなくすみれ色の鮮やかな着物姿に日本髪のカツラで光月るう組長の後ろに並んで座っている姿はとても初々しいです。
るうさんが「さあ、この皆様のお心のこもったご声援を忘れずに、しっかり頑張ってくださいね」と後ろに向かって呼びかけ、初舞台生たちが「はい!」と元気に返事したのはすごく良いな〜と思いました。
そういうの初舞台生口上で見たこと無い気がするのですが、今までもあったのかな〜?
その後、全員で主題歌の『それが宝塚』を歌いながら銀橋を渡ってから下手の花道にはけていく初舞台生は、皆んな晴れやかな笑顔で舞台に立つ喜びに満ちた顔していました〜
お客様の手拍子の音も大きくて、祝福されてるんだな〜という気がしました。
「雪」「月」「花」の場面
「雪」
「雪」の場面ではヴィヴァルディ『四季』の『冬』をバックにこの公演で退団される専科の松本悠里さんが舞われました。
ここでのお相手は千海華蘭さんかな?
先日放送された稽古場レポートで、からんさん(千海華蘭)と春海ゆうくんと蘭尚樹くんが幻役として松本悠里さんと一緒に踊ったと話してました。
松本悠里さんのオーラはすごいですね〜
赤いお着物も素晴らしいです。
「月」
「月」の場面ではベートーヴェンの『月光』に合わせてたまきち(珠城りょう)を中心にバレエの『ボレロ』のように月組生皆んなで踊るのが圧巻。
背景の月が踊りが進むにつれてどんどん大きくなっていくのがすごいです。
途中流れ星も流れていてシンプルながら美しいセットでした。
「花」
「花」の場面では、れいこちゃん(月城かなと)扮する若衆が手鏡を見ながら自らの美しさに見とれている?
その後、れいこちゃんとおだちん(風間柚乃)が鏡のこっちと向こう側を演じていて、シンクロがすごそうでした。
ほんの少ししか放送されなかったので、これ全部観たいです。
植田紳爾先生のコメント
今回初めて坂東玉三郎さんが監修に入られたそうで、植田紳爾先生の作品の宝塚らしい日本物のショーとなっているようです。
植田紳爾先生がコメントにて見どころを語っておられます。
演出家 植田紳爾が語る
JAPAN TRADITIONAL REVUE 『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』の見どころ<前編>
宝塚歌劇とともに半世紀以上を歩み、その幅広い知識と卓越した感性で、和洋、芝居、レビューと分野を問わず名作を生み出し続ける演出家・植田紳爾。今回、宝塚歌劇100周年以来の大劇場での日本物レビュー作品を手掛ける。日本舞踊・上方舞に精通し、劇団では、日本舞踊の日頃の鍛錬、技能を披露する場として隔年で行われる『宝塚舞踊会』の構成・演出に長年携わるが、宝塚独自のジャンルである“洋楽による日本舞踊”にも、日本文化を世界に発信するカルチャーとして大きな期待を寄せる。宝塚歌劇の伝統的な “日本物レビュー”の継承に不断の努力を続ける植田に話を聞いた。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/welcometotakarazuka/special_003.html
『ピガール狂騒曲』宝塚大劇場公演初日の模様
原田諒先生作・演出の祝祭劇で、シェークスピアの『十二夜』を元にしてアレンジしたコメディミュージカル。
珠城りょう
たまきちは女装しているジャック/ ジャンヌを演じているということで、少しなよっとした感じでいつもより高めの声で台詞を言ってます。
途中出てきたもう一役のヴィクトールとは全く声の出し方も違っていて、二役の演じ分けがさすがでした。
エンタメ系のネットの記事で出ていた女性の格好の場面は流れませんでした、残念。
美園さくら
さくさく(美園さくら)演じるガブリエルはちなつちゃん(鳳月杏)演じる夫のウィリーのゴーストライターをしていて、それに嫌気がさして自立しようとしている女性の役です。
才能があって強い女性で、大人の女性らしく生き生きと演じていました。
この人のお芝居は私はまだ『夢現無双』しか見ていないんですが、すごく達者なんですね〜
10月のスカイステージで『I AM FROM AUSTRIA』が放送されますが、そこでさくさくのエマ・カーターが見られるのが楽しみです。
その他のキャスト
ムーラン・ルージュの支配人シャルルのれいこちゃん(月城かなと)や、ガブリエルの夫ウィリーのちなつちゃん(鳳月杏)、ダンサーのレオのありちゃん(暁千星)などの見せ場がちょこちょこっと映ってました。
それぞれ個性豊かなキャラクターですごく面白そうです。
観劇された方の感想を見ると、とても質の良い笑いが散りばめられていて、ドタバタコメディでも下品になってないとか。
初舞台生のロケットの場面も素晴らしかったと思います。
稽古場レポートで見どころだと言っていたカンカンの場面は残念ながら映ってませんでした。
それは観てからのお楽しみですね〜
原田諒先生のコメント
原田先生も見どころを語っていらっしゃいます。
演出家 原田諒が語る
ミュージカル『ピガール狂騒曲』〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜の見どころ<前編>
宝塚歌劇ならではの様式美を受け継ぎながら、登場人物たちが“物語に息づく”リアリズムをどこまで表現出来るのか——その果敢なチャレンジの積み重ねは、演出家・原田諒の評価を着実に高めてきた。活躍の場はいまや宝塚歌劇にとどまらず、日本の演劇界においても注目の存在である。
今回手掛ける大劇場作品『ピガール狂騒曲』は、シェイクスピア喜劇の最高傑作とも謳われる「十二夜」をベースに、ベル・エポック華やかなりし時代のフランスに舞台を移し、史実と創作を交えて描かれる快活な祝祭劇。充実期を迎えた月組とのタッグに期待が高まる。https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/welcometotakarazuka/special_004.html
作・演出の原田諒先生はデビュー作のかちゃ(凪七瑠海)主演の『Je Chante』をバウホールで観劇して以来、大好きな演出家の先生です。
それ以降も『ニジンスキー-奇跡の舞神-』や『ロバート・キャパ 魂の記録』『アル・カポネ』『ドクトル・ジバゴ』など、どれも素晴らしかったです。
2018年に『ベルリン、わが愛』と『ドクトル・ジバゴ』で第43回菊田一夫演劇賞を受賞され、今年はオペラ『椿姫』やシアタークリエ作品『おかしな二人』など外部でも活躍されている、期待の若手演出家です。
なので、この『ピガール狂騒曲』にもすごく期待していました。
これは是非ライブ配信を観たいと思います。
珠城りょうカーテンコールご挨拶
最後にたまきちのご挨拶について。
あ、その前にるう組長が初舞台生について紹介した時、れいこちゃんと二人で羽根で初舞台生が隠れないようにちょこんとしゃがんでいたのが可愛かったです。
これまでの5組のトップたちが千秋楽のご挨拶で涙を流していたのに比べて、たまきちは終始笑顔で涙はありませんでした。
「ただただ演じることが楽しくて嬉しくて」と話すたまきちが本当に幸せそうで嬉しそうでした。
「これからも大変なこと辛いことが沢山あるかもしれません。そんな時は私達がいます!皆様の夢であり希望であり光であり続けたい」
と力強く話すたまきち、本当に頼もしいトップになりましたね〜
次に幕が上がった時、
「あ〜、皆様お久しぶりです」
と実感こめて言うたまきちに思わず笑みがこぼれました。
「皆様にお会いするのが久しぶりで、どのように過ごされているか気になっておりました」と言った時に客席から笑い声が。
たまきち自身もちょっと笑ってしまってましたが、
「そこは笑うところじゃないと思うんですが〜」
にまたまたお客さんは大笑い。
そして、今回のお芝居の事に触れてしみじみ
「コメディ、いいですね〜」
最後のカーテンコールでは、
「お客様の姿を見たら感動して『は〜(と泣く仕草)』となると思ってましたが、それ以上に幸せと楽しさが勝ちました」
って。
だから全く涙が無かったんですね〜
それだけ楽しい作品だったということですね。
こういうご時世には相応しい両作品だったんだな〜
「そういう気持ちにさせていただいたのは皆様のおかげです。お客様が劇場に入られて初めて成立することを実感しました」
というたまきちの言葉に本当にそのとおりだと思いました。
「月のように変幻自在に形を変えて、私達も変化、進化していきます」
という頼もしい言葉でご挨拶は終わりました。
たまきち、相変わらずほんわかとして可愛いなって思います。
でも、笑いを取りつつも頼もしい力強いご挨拶をするようになりました。
たまきちのご挨拶大好きです。
いいトップさんになりましたね〜
月組宝塚大劇場公演初日の模様をみながら、しみじみ思いました。
来年には退団してしまうのは惜しいです…
寂しいなぁ
読んで頂き、ありがとうございました。
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