真風涼帆・潤花コンビ、宝塚最後の日・最後の笑い(宙組『カジノ・ロワイヤル』千秋楽配信)

今日6月11日は朝から星組『1789』の友の会先行先着で5時起きだったうえに、13時半からは宙組『カジノ・ロワイヤル』の大千秋楽をライブ配信で観たので、すっごく長い一日でした。

『1789』の方はなんとか無事に友人の分と2枚確保できました。チケットを確保できた後はものすごい興奮状態。

で、そのまま『カジノ・ロワイヤル』のライブ配信の時間を迎えました。

観終わった後もしばらく余韻にひたっていて、眠いはずなのに全然眠くないのが不思議です。
本編もサヨナラショーも、そしてカーテンコールもずっと心地よい高揚感の中で観ていたからだと思います。

『カジノ・ロワイヤル』東京宝塚劇場公演千秋楽の様子

今日の千秋楽は映画館でのライブ中継の他に、なんと全世界でライブ配信がされました。

そのため、二幕のミシェル(桜木みなと)が鎧に話しかけるアドリブは8か国語で「こんにちは」を言うというものでした(笑)
ずんちゃんのこのシーンでのアドリブもこれが最後だと思うとちょっと寂しいですが、最後まで頑張っていましたね。

そして、ゆりかちゃん。
私はこの公演を宝塚で一回、東京で一回劇場で観ましたが、やはり今日のゆりかちゃんはこれまでと違って舞台上の一瞬一瞬を噛みしめながら演技しているように思えました。

本編終盤のパラシュートの場面での歌はやっぱり歌詞に胸が熱くなりましたし、フィナーレはずっと感動しっぱなし。
サヨナラショーは大劇場で観られなかったので今回が初でしたが、評判通り完璧な構成とパフォーマンスのサヨナラショーでした。

じゅんはなちゃん(潤花)のソロの場面でバックにゆりかちゃんの似顔絵がだんだんと出来上がっていく演出が素敵でした。

最後の「One Heart 」は宙組の熱いコーラスとゆりかちゃんの熱唱に圧倒されました。

真風涼帆・潤花の退団後挨拶

潤花のご挨拶

退団ご挨拶は東京もじゅんはなちゃんのご挨拶が印象的でした。
宙組の仲間たちに対しては

「どうしようもない私を大きく受け止めてくださった」

とこれまでの思い出を語り、
ファンや観客に対しては

「無償の愛をありがとうございました」

と。
そして相手役のゆりかちゃんには宝塚の時と同じように

「ゆりかさん!」

と呼びかけて客席の笑いを誘っていましたが

「今日が宝塚という世界でゆりかさんのお隣に立たせていただくのは最後となりました」

という言葉が胸に刺さりました。
最後の

「卒業することが寂しくて仕方がないけれど、それ以上に皆様への愛の気持ちでいっぱいです」

という言葉にじゅんはなちゃんの素直な気持ちが表れていて、素敵なご挨拶だったなと思いました。
終始笑顔でしたが、時々目をうるませていたのを見て、こちらもついほろっと涙がこぼれてしまいました。

真風涼帆のご挨拶

ゆりかちゃんの退団ご挨拶。
宝塚大劇場では緑の袴で大階段を下りてきましたが、東京では黒燕尾でした。

終演後の記者会見で「袴の時とまた一つ気持ちが違った」と話していたそうです。
ご挨拶では

「道理が通らないことが大嫌いで常識すら疑ってしまう自分は多くの人を困らせたと思う。そんな自分はたくさんの方々に導かれ、トップとなってからも成長させてもらった」

と話していました。
そして

「皆様からいただいた大きな愛で何倍も大きく強くなることができた」

と。
最後には

「第 8 代宙組トップスター真風涼帆、本日をもって任務を完了いたします!」

とボンドらしく言った言葉が本当にカッコよくて。
最後のご挨拶まで唯一無二の男役だったゆりかちゃんでした。

寿つかさ組長もお疲れ様でした!

この公演では組長のすっしーさん(寿つかさ)も退団しました。

なんと今日はすっしーさんのお誕生日だったんですが、公演中どこかでお誕生日おめでとうというアドリブがあるかと思っていたらそれはとくに無くて。

で、退団者からの一言コーナーですっしーさんの番になった時にゆりかちゃんから今日はすっしーさんのお誕生日だという話がありました。
そのサプライズに嬉しそうなすっしーさん。

フィナーレの男役群舞ですっしーさんがピックアップされるところがありますが、今日のその場面ではその群舞に出ている男役みんなで「宙組組長、寿つかさ!」と叫んでいたのがめちゃくちゃ素敵でした。

その後キキちゃん(芹香斗亜)の胸を叩いて見つめ合うところではキキちゃんが泣き顔になっていて、それにも胸が熱くなって。

すっしーさんは15年もの間宙組の組長を務められてきましたが、本当にお疲れ様でした。

芹香斗亜へのバトンタッチ

何度目かのカーテンコールで一人舞台に立っていたゆりかちゃん。

「私にとって大切な人に夢を託したいと思います」

と言って

「芹香ち~ん!」

とキキちゃんを呼びました。
二人して「どうもどうも」と言い合ってましたがw、でもキキちゃんはすでに涙を目にいっぱいにためてて。

ゆりかちゃんがキキちゃんとの出会いからのことを話し出すとますますキキちゃんは泣いてしまって。
それを見てゆりかちゃんも涙を流してしまうというなんとも尊い時間が流れておりました。

「こんなに頼もしい人にバトンを渡せることが幸せだ」と言うゆりかちゃんにキキちゃんは号泣しながら

ずっと追いかけてきた(ゆりかさんの)背中が明日からなくなってしまうのが信じられなかった。こんな温かい言葉をかけてもらったので、しっかりと自分の足で立たないとと”今”思いました

とちょっと笑いに持って行ったりもしてて、さすがのキキちゃんでした。
その後にはキキちゃんは強がったりしちゃう節があるから、そんな時は弱ってると思ってよろしくお願いしますと袖にいる宙組のみんなに頼んでいるゆりかちゃんがまた素敵で。
この二人の絆の強さはこれからもずっと続くんだろうなと思わせられた時間でした。

緞帳前はやっぱり漫才コンビなまかかのコンビ(笑)

最後は緞帳前にゆりかちゃんとじゅんはなちゃんの二人が出てきてくれました。

そしたらじゅんはなちゃん、何を勘違いしたのか宝塚の時は自分が先に出てきたから今回はゆりかさんが先でよかったなんて言い出して(笑)
ゆりかちゃんに

「何寝ぼけたこと言ってるの?今までトップ娘役の方が先に緞帳前に出てきたところなんか見たことある!?」

って怒られてました(笑)
その後も「これからもずっとゆりかさんの味方です」なんて言って客席から笑い声。
何を笑われているのか、よくわかっていない様子のじゅんはなちゃん(笑)

そのじゅんはなちゃんの「これから先もずっと思わせていただいてもいいですか?」という言葉はすごく素敵であったかい気持ちにさせてもらいました。

本当にこのトップコンビが大好きでしたし、これからもすっと大好きです。
まかかのコンビよ永遠に!です。

  

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