『男役のすゝめ花組編』は和海しょう講師、新人公演で活躍の侑輝大弥と太凰旬が登場

昨日日比谷に行くことがあり、東京宝塚劇場の前を通りました。
玄関の張り紙に「1月25日(火)以降の公演実施につきましては、1月23日(日)午後にHPにてご案内いたします」と書いてあるのを見て、無事に再開できますようにと祈っていたのですが…

残念ながら中止期間が1月27日(木)まで延長されることになってしまいました。
3日間だけの延長ということは、再開のめどがついてのことなのではと期待して次の発表を待ちたいと思います。

タカラヅカニュースでは『男役のすゝめ』のコーナーにその花組生が登場しました。
東京の新人公演が中止になってしまいましたが、宝塚の新人公演で大活躍だった若手が登場しました。

男役のすゝめ 〈花組編〉

さて、先週の金曜日と今日の2回に渡って『男役のすゝめ 〈花組編〉』が放送されました。

宙組は92期生の凛城きら、星組は91期生の天寿光希、雪組は92期生の真那春人、月組編は92期生の千海華蘭と、これまでの4組は91期、92期のベテラン男役が講師役になっていました。

花組は誰かな〜?と思っていましたら、94期の和海しょう、しぃちゃんでしたね〜
そして、しぃちゃんと一緒に男役について語るのは102期生の侑輝大弥太凰旬です。

<其の一>侑輝大弥

侑輝大弥の理想とする男役

だいやくん(侑輝大弥)は、友人の友人の知人wwということを聞いてから密かに注目していました。
遠い遠い関係でほとんど何の関係ありませんが…(笑)

だいやくんが宝塚の男役になりたいと思ったきっかけは、テレビで大地真央さん主演の月組のショーを見たことだそうです。
そこから超特急で男役のとりこになっていったんだそう。
この学年の子にしたら珍しくずいぶん前の作品を見てハマったんですね〜

そしてだいやくんが理想としているのは「品格を持った男役」ということです。

それにはしぃちゃん(和海しょう)も「ベースに品がある人だといろんな色に染まれる、悪役にもTHE宝塚の男役にもなれる、とても大事なものだ」と話していました。

確かにそうですね。
どんな悪役やどんな汚い格好をした人の役でも、ベースに品格がないと宝塚の作品ではなくなってしまいます。
それはこれまでもいろんなタカラジェンヌが話していました。
うん、「男役のすゝめ」らしい話でした!

『銀ちゃんの恋』ジミー役

だいやくん(侑輝大弥)にとってターニングポイントになった役として、まずは『銀ちゃんの恋』のジミー役を挙げました。

子役というか男の子の役で、男役の型に縛られずにお芝居という面で成長できたそうです。それと共に「やっぱり自分は男役がやりたい」とあらためて感じたそうです。

しぃちゃん(和海しょう)も子役をやった時に、「宝塚の男役をやりたい」と思ったと共感していました。
子役をやることによってあらためて男役の魅力を再確認できたと。

でもその子役も「しっかりとベースに男役ができている状態でやるのと中途半端な状態でやるのでは違ってくる」という話が興味深かったです。
それだけに子役は難しいんだとか。
なるほど〜

『A Fairy Tale 』新人公演のニック・ロックウッド役

しぃちゃん(和海しょう)がだいやくんの演じた役で好きだったのが『A Fairy Tale 』の新人公演のニック・ロックウッド役なんだそう。
マイティー(水美舞斗)が本役の役ですね。

その役でだいやくんの成長をすごく感じたそうで、新人公演の通し稽古を見た翌日に楽屋の廊下でしぃちゃんからだいやくんに声をかけたそうです。

その時のことを話すだいやくんがすごく感激してうるっとしてたのが印象的でした。
それは嬉しいですよね〜

『元禄バロックロック』新人公演

もう一つだいやくんが心に残っている作品が現在東京公演中の『元禄バロックロック』の新人公演。

新人公演の中で、いつの間にか学年が上の方になっていて、「舞台に対する意識をもう一つ上げて取り組んでいきたい」と思ったそうです。

「どうしても何かやらなきゃとか頑張るぞという意識を背負ってしまっていて、男役としてただナチュラルにストンとそこに立っているということが難しい」と感じているんだそう。

花道から見学していてそれができて素敵だなと思うのがいつもしぃちゃん(和海しょう)なんだそうです。

下級生のうちはなかなかただナチュラルに男役として立っているというのは難しいようですね。

れいちゃん(柚香光)も下級生に話していたそうですが、まず真似から入って役になりきること、イメージすること、そういうことの積み重ねで引き出しが増えてその場にただ存在する男役になっていけるんじゃないかという結論に達しました。

まだまだ奥が深いです、男役って。
これからも極めていってくださいね、だいやくん。

<其の二>太凰旬

<其の二>は太凰旬くん、ふうこです。

太凰旬の理想の男役

ふうこ(太凰旬)が男役になりたいと思ったきっかけは、数年前に博多座で『ロミオとジュリエット』を観たことだそうです。
「男役になりたい」と強く思ったそうです。

しぃちゃん(和海しょう)も博多座で観劇したのが宝塚に入りたいと思ったきっかけだったそうですよ。
二人とも福岡市出身ですからね〜

ふうこの理想の男役像は「包容力がある男役、落ち着いた男役」だそうです。
「私はすごく焦り症なので」というふうこ(太凰旬)にしぃちゃんも「そうだね」って納得してました(笑)
ここでの喋り方を見ててもそんな感じですもんね…

太凰旬から和海しょうへの質問

ふうこからしぃちゃんへ「和海さんが下級生の頃になりたかった理想の男役は?」という質問がありました。

下級生の頃しぃちゃんはソロで歌いたいとかこういう場面で踊りたいとか希望はあったけど、お芝居に対しては苦手意識があったそうです。

『ポーの一族』で二役をやった時に、小池先生から「あなたは声は出るけどそれだけだよ」と厳しい言葉をもらったとのこと。

一つ目の役はしぃちゃんの台詞がプロローグに繋がる重要な役で、二つ目も膨大な台詞のある役。

『ポーの一族』の前から分かってはいたけど、あらためて小池先生に指摘されて本当に声だけじゃダメだなと、もっと男役を極めたいと思った転機になったんだそうです。

『哀しみのコルドバ/Cool Beast!!』

もう一つ興味深かったのが、ふうこの転機になったのが去年の全国ツアーの『哀しみのコルドバ/Cool Beast!!』の話。

その前の公演でお手伝いをしていた上級生が退団してしまって、もう一人で自分の力で前に進んでいかなければという気持ちが強くなったんだそう。
そして、全国ツアーの時に男役としてどうなっていきたいかあらためて考え直した公演だったということです。

しぃちゃんも、お手伝いをしていた上級生が組替えしてしまったという同じような経験があったそうです。
その方が去ってしまって寂しいだけじゃなくて、その方が残していったものを引き継がなくてはという意識にならないといけないと話していました。

宝塚には下級生が自分の憧れる上級生のお手伝いをするという文化がありますが、その上級生との別れが成長のタイミングになるという話にはなるほど〜と思わされました。
とても興味深い話でした。

今回の『元禄バロックロック』の新人公演では、この公演で退団するゆーなみ(優波慧)のヨシヤス役をやったふうこ。

しぃちゃんから「ゆーなみの意思も引き継いで頑張ってほしい」と言われ決意を固めていました。
新人公演の本役さんが退団するという経験も宝塚では重要なターニングポイントになるようですね。

次の新人公演へ向けて

侑輝大弥くんも太凰旬くんももうすぐ研7になります。

いよいよ新人公演最終学年ですね〜

『元禄バロックロック』の東京の新人公演が中止になってしまって本当に残念ですが、このコーナーで学んだこと、そして宝塚での新人公演で学んだことを糧に、次の新人公演にぜひ活かしていってくれることを期待しています。

花組期待の若手男役ですからね〜
応援していますよ。

  

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