スターの憧れの人とデュエットしてみたいという想いを叶える歌番組が『夢の音楽会』です。
昨年の7月から始まって、第一回が安蘭けいさんと和希そら、第二回が柚希礼音さんと暁千星、第三回が彩乃かなみさんと風間柚乃、第四回が姿月あさとさんと桜木みなとと放送されてきました。
各組の3番手男役がホストとなっているので、次はひとこちゃん(永久輝せあ)だなと思っていたら、先に「特別編Ⅰ」と「特別編Ⅱ」が放送されてしまいました。
きっと何かの都合で収録が遅れてしまったんでしょうね。
ということで第7回目にしてようやくひとこちゃんの登場となりました。
ゲストは宝塚きっての歌姫、春野寿美礼さんです。
いつか春野さんに出てほしいと思っていたのですごく嬉しいです。
春野寿美礼・永久輝せあのトーク
お互いの印象
永久輝せあ→春野寿美礼
まずひとこちゃんは春野さんに「オサさんとお呼びしてもよろしいでしょうか?」と訊き「もちろんです。呼んでください」と言ってもらって本当に嬉しそう。
最初に霞町音楽堂のホールに招き入れた時から感激して顔が紅潮してましたからね。
春野さんがどれだけ憧れの人だったかこの顔でわかります。
ひとこちゃんは中学3年生の時に友達から雪組の朝海ひかるさん主演の「ベルサイユのばら」のDVDを借りたのが宝塚との出会いだったそうです。
この話はけっこういろんなところで語られているので私も知っていました。
ひとこちゃんの芸名の“せあ”は朝海ひかるさんと、あともう一人誕生日が同じ天海祐希さんの“海”の字から“sea”を連想しひらがなに置き換えたんでしたよね~
でも宝塚に入りたいと思ったきっかけが春野さんの『エリザベート』だったというのは知りませんでした。
友達から借りた『エリザベート』のDVDを毎日エンドレスで観続けて、友達に返した後に自分で購入するほどハマってしまったそう。
残念ながらその時ちょうどオサさんは宝塚を卒業した直後だったそうで、現役時代のオサさんを観ることはできなかったけれど、卒業後のディナーショーと退団してすぐに主演した『マルグリット』を観劇したんだとか。
なんとディナーショーでは乾杯の歌でオサさんと乾杯もしてもらったって。
それはすごい貴重な体験ですね。
そんな話が聞けたのもちょっと得した気分(笑)
『エリザベート』以外にも『ラブ・シンフォニー』や『不滅の棘』のDVDも大好きでずっと観ていましたと話すひとこちゃんはもうただのオサさんファンでした(笑)
なんて可愛い♡
春野寿美礼→永久輝せあ
春野さんがひとこちゃんを知ったのは望海風斗さんが主演した『ドン・ジュアン』を観た時だそうです。
2016年なので研6の時ですね。
その時ラファエル役だったひとこちゃんは一目見てこれから伸びてくるんだろうなというのがすぐに分かったそうです。
憧れの人からそんなことを言ってもらって両手で顔を覆いながら喜ぶひとこちゃん。
宝塚に入るきっかけとなった春野さんとこうやって話をすることができて、そんな嬉しいことも言ってもらえて「素晴らしい番組です!」とカメラ目線で言うひとこちゃんを見て本当によかったね!って思いました。
春野寿美礼・永久輝せあのデュエット
今回ひとこちゃんがデュエットに選んだ曲はもちろん『エリザベート』から「闇が広がる」
この曲は前回のずんちゃん(桜木みなと)も選んでいましたね。
そしてもう1曲は『TAKARAZUKA舞夢!』の「世界の終わりの夜に」でした。
私は春野さんのこの曲が大好きで何度も繰り返し聴いたものです。
曲についてのトークで耳寄りな話が聞けて、それがまた嬉しかったです。
「闇が広がる」(『エリザベート』より)
「闇が広がる」の歌唱についてのオサ(春野寿美礼)さんの話が非常に興味深かったです。
この曲の振付をされた尚すみれ先生がルドルフの芝居を見せてく下さったそうですが、その芝居がとっても繊細でルドルフの恐怖を感じられたんだそうです。
自分がトートを演じるに当たって、これだけルドルフをおびえさせなければいけないんだと思えたということでした。
ルドルフが得体のしれない恐怖や重圧や不安をかかえているからこそ表現できる曲なんだという話がすごく納得でした。
実際の歌唱で、春野さんがひとこちゃんの方を見ながら「見過ごすのか?立ち上がれよ」と歌った瞬間ゾクゾクっと鳥肌が立ちました。
全体的には現役の時よりはだいぶ春野さんの声は高かったですが、その部分は地の底から声が出てくるような感じがして、これはルドルフは怖いだろうなと。
ひとこちゃんも緊張もあったとは思いますが、ルドルフの心情になって歌っていたのが見えました。
歌い終わって大感激して「夢のようでした」と言うひとこちゃんに「夢かもよ」と言う春野さんがとっても素敵です。
それまで春野さんも緊張してたのか少しひとこちゃんに対して距離があるように見えていましたが、一緒に歌ったことで一気に距離が縮まったように感じられました。
「世界の終わりの夜に」(『TAKARAZUKA舞夢!』より)
もう1曲の「世界の終わりの夜に」は2004年のショー『TAKARAZUKA舞夢!』でゼウスの春野さんがソロで歌う曲です。
作詞が藤井大介先生で作曲がYOSHIKIさん。
『TAKARAZUKA舞夢!』の演目が決る前にプロデューサーから楽曲を外部のどなたかに頼もうと思うけれどどなたがいいですか?と春野さんに質問があったそうです。
それでYOSHIKIさんの大ファンだった春野さんは無理だと思うけれどYOSHIKIさんにお願いしたいですと答えたら、なんといろんな所からYOSHIKIさんにつながって曲を書いてもらえることになったそうです。
そういう裏話を聞けるのもこの番組のいいところですね。
はじめてこの曲を聴いた時の印象はあまりに感動でフワフワしてよくは覚えていないそう(笑)
でも大介先生の作る『TAKARAZUKA舞夢!』の世界にぴったりな素晴らしい曲なので、YOSHIKIさんのこだわりの一つ一つを大切に噛み締めて歌おうと意識しているということでした。
もう一つ、この曲は音域がすごく広くて、とくに最初の音がすごく低いので、「最初は低いから用心してね」と思いながら歌い出しているそうです。
実際の歌はさすがの春野さん、最初の低い音もしっかり出ていました。
しばらく歌っていないから出るか心配なんて言っていたのが嘘でしょって感じです(笑)
本当に包み込むような温かい声色で、聴いていてうっとりしちゃいます。
ひとこちゃんとのハモリも美しかったです。
ひとこちゃんはやっぱり最初の音は少し出にくそうでしたが、他はのびのびとしたきれいな歌声で、この番組に合わせてボイストレーニングしてきただけのことはあります。
オサさんの音源に合わせて何度も何度も練習してきたと言うひとこちゃんに、笑いながら恥ずかしいと言う春野さんでしたが、「それがひとこちゃんの財産になると思う」という言葉があったかいな~って思いました。
ずっと続いていってほしい番組です
オサさんのような包み込むような歌声を出すにはどういうお稽古をしたらいいかという質問や、他にも今回の2曲を歌うにあたっての技術的なことや内面のアドバイスをたくさん受けていたひとこちゃん。
それらのすべてがこれからのひとこちゃんの舞台人生の糧になるだろうなと思える番組でした。
そして春野さんが言った
「これから大きな地位を得られていく人だと思うので、それまでいろんなものを吸収してセンスを磨いて、その時が来たら堂々と自分をさらけ出せるような人であってほしい」
という言葉がすごく印象に残りました。
春野さんと同じVISAガールでもあるひとこちゃんは、将来のトップの座を約束されていると思います。
そのトップになった時に堂々と自分をさらけ出せるように、この番組で得た経験もきっとその糧となったでしょうね。
今回のひとこちゃんで一応5組一周しましたが、この番組はまだまだ続いていってほしいです。
これからもいろんなスターが憧れのOGと一緒にトークしたりデュエットしたりする姿がもっともっと見たいです。
スカイ・ステージのスタッフさんよろしくお願いします。
読んで頂き、ありがとうございました。
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