天飛華音と瑠璃花夏の「星組新人公演インタビュー」で新公っていいなあって思いました

本日は花組の宝塚大劇場での新人公演の日でした。
花組にとっては『A Fairy Tale』以来約2年ぶりの新人公演となります。

そして、東京ではこちらも2年弱ぶりとなる星組の新人公演が12月2日に上演されます。

タカラヅカニュースの新人公演インタビューで主演の天飛華音くんと瑠璃花夏ちゃんのコンビを見ましたが、とってもお似合いでバランスのよいコンビだなと感じました。

新人公演インタビュー 星組 天飛華音

かのんくん(天飛華音)は102期で、2019年の『GOD OF STARS-食聖-』に続いて2回目の新人公演主演となります。

宝塚大劇場の新人公演を終えて

まずは「新人公演主演に決まって礼さん(礼真琴)の役をするのも2回目で、新人公演主演をするのも2回目ということで、少しでも成長した姿を見せられるようにと思った」と話していました。

でも宝塚大劇場では、あまり本調子じゃないまま本番を迎えたことを反省していました。

そんな反省があったからでしょうか?
宝塚大劇場での新人公演のご挨拶では終始涙声で話していましたね。

役作りについて語るかのんくん、すごくしっかりと役について考えていて、それがあの宝塚大劇場での演技につながったんだなと感心しました。
ちょっと照れながら話しているのが研6の若手らしいところでもあって、そこはとても微笑ましい。

しかし、映像で見るかのんくんの十兵衛は男らしく包容力も温かさも大きさもある素晴らしい十兵衛でしたよ。

相手役瑠璃花夏について

「1期下の瑠璃花夏ちゃんは初ヒロインということで、自分(天飛華音)は新人公演主演が2回目なので、頼ってもらえるように男らしく頑張りたい」と思ったそう。

そして、初めてお芝居を合わせた時にすごく心が動かされ、二人の関係を作り込み過ぎなくても自然と合わせられると感じたそうです。

その二人のお芝居を大劇場サイズに広げてやりたいねと話し合ったって。

映像で二人の場面を見ていると、声の相性がすごくいいなと感じました。
二人とも澄んだきれいな声をしていますね。
滑舌もよく、セリフがしっかり届いてきます。

学年が近いということあってか、とても相性がいい二人なんじゃないかなと思って見ていました。

本役礼真琴からのアドバイス

本役のこっちゃん(礼真琴)は温かく見守ってくれて、本番前も「絶対大丈夫」と何度も力強く言葉をかけてくれたんだそう。

そして、本番後にアドバイスをもらった中で印象に残っているのが、

「今回眼帯をしていていつもより視界が妨げられていて見えないからこそ、普段よりもっと周りの皆んなを広く強く感じるようにしている

という話だったそう。

眼帯の話はこっちゃん自身稽古場情報で話していましたが、視界が狭まられるからこそより周りへの意識を強くしないといけないということなんですね。

もう一つは、

「舞台は全てが嘘だけど心だけは本物でいたい」

という話。
かのんくんもその心をしっかりと刻んで頑張りたいと話していました。

この新人公演もそうですが、これまでのかのんくんのお芝居を見ていて思うのは、本当に心からお芝居をしているなということです。

『龍の宮物語』の火遠理もそうでした。

かのんくんのお芝居には心を打たれます。

東京の新人公演への意気込み

宝塚大劇場では立場的にも学年的にももっと皆んなを引っ張っていきたかったという反省を口にしていたかのんくん。

東京では「挑戦できる幸せを噛みしめて皆んなで元気に舞台に向かっていきたい」と語っていました。

皆んなと心のキャッチボールをしながら楽しく挑戦していきたいと意気込みを語っていました。

新人公演インタビュー 星組 瑠璃花夏

ちなちゃん(瑠璃花夏)は103期生で、今回研5にして初の新人公演ヒロインです。

これまでも割と大きい役を任せられてきた印象ですが、新人公演ヒロインは初めてなんですね〜

宝塚大劇場の新人公演を終えて

1年8ヶ月ぶりの新人公演ということで幕開きの客席の想像以上の拍手に動揺し、一気に緊張してしまったんだそう。

でも後半は落ち着いてきて、感謝の気持ちでいっぱいになったそうです。

役作りに関しては、ゆらが十兵衛に出会って恋をしてからの少女らしさにこだわったそう。

セリフの発声がはじめの方と終盤とではかなり違っているように感じましたが、そこがこだわりなんですね。

見た目はどちらかというと大人っぽいちなちゃんなので、声の出し方で変化を付けたんでしょうね。

本役舞空瞳からのアドバイス

本役のなこちゃん(舞空瞳)はお稽古中に日本物の所作や裾捌きなどを研究し、そこで分かったことをすべてちなちゃんにも教えてくれたんだそうです。

それから、「今回相手役の十兵衛と二人の場面が少ないけれど、その少ない場面の中でどう相手役に向き合っていくかということが、今後宝塚の娘役としてどんな役がきたとしても大切だ」ということを教えてもらったと話していました。

すごく深いアドバイスですね。

こうやって惜しげもなく下級生に自分が獲得したものを与えていくのが、宝塚のいいところの一つです。
男役にしても娘役にしても、他にはない宝塚独特のものです。

自分が上級生から教えてもらったこと、自分で研究して得たものを、下級生に伝えていくことで100年以上も続いてきたんだな〜と、この話を聞きながら改めて感じました。

宝塚の新人公演っていいですよね〜

二人のインタビューを聞いていて、新人公演の役をする下級生たちが本役の上級生からいかに多くのものを教えてもらうかをあらためて感じました。

本公演では役やセリフももらえないような下級生も場面やセリフを与えられて、それを一生懸命お稽古してお客様に披露する機会があるって、本当に素晴らしいことです。

ただお稽古するだけじゃなくて、本役の上級生からいろんなテクニックや心を教えてもらえるチャンスです。

それを小さい劇場じゃなくて大劇場の大きな空間でやるということにも意義がありますよね。
かのんくん(天飛華音)がちなちゃん(瑠璃花夏)と話した大劇場サイズでのお芝居をという話からそれを思いました。

新人公演が実施されていなかったこの2年弱の間、ひとりひとりのタカラジェンヌもそうですが、宝塚全体が得られるはずだった多くのことを得られなかったのではないかと心配になります。

再開されて本当によかったです。

その新人公演が奇しくもコロナ禍のおかげでライブ配信されるようになりました。

これまではチケットは一瞬にして売り切れ、限られた人しか観られなかった新人公演がリアルタイムで多くの人が観られるようになりましたからね!

  

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