天飛華音のバウ初主演の初々しいご挨拶(『My Last Joke』初日)

宙組と雪組の宝塚大劇場およびタカラヅカスペシャル2023の中止の発表にまだ動揺しています。
星組と月組が公演が続いているのは「幸い」だと思う一方で、それだけではない気持ちもあります。
とは言え、タカラヅカニュースで星組の公演のニュースを観ると、このまま続いて欲しいとも思ってしまいます。

その星組の天飛華音のバウ初主演の『My Last Joke』が10月18日に初日を迎えました。
各社のネット記事を読むと、とても好評価です。

今日のタカラヅカニュースで初日の様子を見ました。

天飛華音主演『My Last Joke』初日の様子

作家エドガー・アラン・ポーの孤独を抱えた半生を描き出したこの作品は竹田悠一郞先生の『PRINCE OF ROSES』に続いて2作目のオリジナル作品です。
竹田先生は昨年の花組の『殉情』の潤色・演出もとてもよかったので、この作品も期待していました。
初日のダイジェスト映像でも独特の世界観が醸し出されていて、全編を観たくなりました。

今回がバウホール公演初主演のかのんくん(天飛華音)は、繊細さと激しさが同居する振り幅の大きいエドガーという役を見事に演じていたようです。
3度の新人公演主演を経験しているだけあって、真ん中が板についている気がしました。

そしてヒロインのうたちゃん(詩ちづる)は最初の無邪気な可憐さと後半の死に向かう儚さが素晴らしいなと感じました。
歌も本当に素晴らしい。

他にはエドガーの理解者ナサニエルのつんつん(稀惺かずと)や、エドガーと敵対するグリスウォルド役のちゃりお(碧海さりお)が存在感を示していました。
興味深かったのが、鳳真斗愛くんが演じる大鴉の存在。
『ロミオとジュリエット』の死のようにエドガーにつきまとっているのかな?
すごく気になりました。

天飛華音の初日のご挨拶

美稀千種組長から

「この公演は天飛華音のバウホール初主演の公演となっております」

と言われて、大きな拍手に照れくさそうにお辞儀をしたかのんくん(天飛華音)が初々しくて可愛いです。
そのかのんくんの初日のご挨拶は無事に初日を迎えられたことへの感謝の言葉の後

「最高のカンパニーの皆さんと共に今日この舞台をお客様にお届けできたことが本当に幸せです」

と一緒に舞台を作っている仲間のことをまず言ったのが印象的でした。

かのんくんは最初は自分が演じるエドガー・アラン・ポーについて、難しくて怖そうな人だという印象だったそうです。
でも彼のことを知れば知るほど共感し、たくさんのことを考えさせられたんだそう。

「人と心を通わせて生きることは、寝ることや食べることと同じくらい生きていく上で必要不可欠な事で、役を通して私が感じている思い、メッセージをお客様にお届けしたいと思います」

というとてもしっかりとしたご挨拶でした。
その後

「千秋楽まで後10日間」

と言ったら客席から反応があったみたいでw、ちょっとうろたえたかのんくんがやっぱり初々しい(笑)
動揺して周りを見回しながら

そう、10日間あるんです!なのでしっかりまだまだ役と向き合って深めて、より良い舞台をお届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」

とさっきの動揺が響いたのか首をかしげながらヨタヨタした感じで言っていたのがなんとも可愛らしかったです。

涙あり笑いありのカーテンコール

次にカーテンコールでもまたカンパニーの温かさについて話し、少しうるうるした感じのかのんくん。

「みんなともっともっと…深めて…いきたいです」

とはにかんだ笑顔で言ったのがなんとも可愛くて、客席からも温かい笑いが起こっていたのが素敵。

3回目のカーテンコールでも笑顔は絶やさず、でも声が少し震えているので感極まっているのがわかります。
緊張もあってかちょくちょく噛んでしまうのもなんとも初々しい。

舞台というのはたくさんの人の力があって、お客様が観てくださってはじめて出来上がるのだと実感したということと、お客様の視線と集中を肌で感じてエドガーとして千秋楽まで生き抜きたいということを言っていました。

最後のカーテンコールでは

「温かいお客様の姿を見て、やっぱり宝塚が大好きだなって思います」

と言いながら涙を流したかのんくん。
普段なら普通に聞いているこの言葉ですが、今のこの状況だとすごく深く感じるものがあります。
泣いてしまったのをごまかすようにちょっとおちゃらけて

「この私のハートを皆様に全力でぶつけるので、受け取ってください!」

とハートを投げるジェスチャー付きで言うかのんくんでした。
舞台上の組子たちも笑っていましたが、客席から声がかかったらしくそちらを見て手を叩きながら嬉しそうに「わ〜、ありがとうございます」って。

最後はなぜか「今日は天気がいいので、はい」とひょうきんな仕草で笑いに持っていくかのんくんに、すごく温かい空気に包まれたのがとってもよかったです。
本当に愛されキャラなんですね、かのんくん。

ライブ配信は10月29日にあります

この公演のライブ配信は10月29日(日)の11時半から行われます。

どうか公演が最後まで続きますように。

  

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