柚香光の公演初日ご挨拶では退団については触れず(花組『アルカンシェル』初日)

2月10日に花組宝塚大劇場公演『アルカンシェル』が始まりました。
元々は2月9日に初日を迎えるはずが、公演日程の見直しで一日遅れて始まったんでした。

タカラヅカニュースでも土曜日の総集編では初日の模様は流れず、月曜日の今日にようやくお披露目となりました。

花組 宝塚大劇場公演『アルカンシェル』の初日の様子

ダイジェスト映像を見て

この作品の人物相関図は初日にようやく公開されました。
あまり遅かったので、もう人物相関図は出ないのかと思っていましたよ。

それによるとほのかちゃん(聖乃あすか)が演じるイヴ・ゴーシェは2024年のパリに生きている人物で、この物語の語り手ということでした。
冒頭から登場して物語の説明をして、途中でも何度か同じように説明台詞を話していましたが、とても重要な役割のように見えました。

今回一本物の作品なのでショーはないんですが、稽古場情報や稽古場レポートでも語られていたように作品中に何度もレビューシーンが挟まれていました。
そういうレビューシーンで、ショースターのれいちゃん(柚香光)ならではの魅力が発揮されているな〜という印象です。
れいちゃんのピアノでまどかちゃん(星風まどか)が歌うなんてシーンもありました。

全体的にセットがシンプル過ぎるかな〜と思ったんですが、ダイジェスト映像に映っていない場面では華やかなセットもあるんでしょうか?
ちょっと気になったのでXで観劇された方の感想を見てみたら、「ストーリーやセットのことはおいといて」と書いている方がいらっしゃったので、セットに関しては思うところがある人もいるということなのかな〜

でも「見たかったれいまどが見られた」という意見などもあって嬉しいです。

退団者たちの台詞やお芝居にぐっと胸にくるところもあるみたいで、それも見どころなんだろうなと思いました。

柚香光の初日ご挨拶

カーテンコールは組長のあおいさん(美風舞良)がまず専科から出演している一樹千尋さんとまゆぽん(輝月ゆうま)と、副組長に就任したゆりちゃん(紫門ゆりや)の紹介をしました。
ですが、トップコンビの退団については全く触れませんでした(カットされただけ…?)

これまでトップスターの退団公演では初日に組長さんが「◯◯の退団公演となっております」という話をされた場面も必ず流れていたので、あれ?と思いました。

そしてれいちゃんのご挨拶では初日を迎えられたことへの感謝の気持ちを、本当によかったという感じで言っていたのが印象に残りました。
初日が初めの予定より一日遅れたことが頭にあったのか、それともお稽古が大変だったのか…

それから自分が演じる主人公のマルセルと、彼が所属しているアルカンシェルという劇場が、そのまま自分自身と宝塚大劇場に通じるという話をして、それを観ていただけるのが嬉しいと言っていました。

自分の退団については一言も触れませんでしたが
「千秋楽の日まで1回1回を大切に向上に向上を重ねてまいりたいと思っております」
「皆様とご一緒できる一瞬一瞬、一日一日を大切に過ごしてまいりたいと思っております」
という言葉に、最後の公演に対する想いが込められているのかなという気はしました。

日本初のレビューの話も

次のカーテンコールで日本初のレビューについての解説もしてくれました。

1927年に宝塚大劇場で、当時の宝塚少女歌劇団の花組が公演した『モン・パリ』という作品が日本で初めてのレビューだったということです。
その時に大劇場やラインダンスも登場したそうで、現在の宝塚歌劇団のスタイルができたそうです。

そして、主人公のマルセルがパリのレビューを次の時代に受け渡すという使命を果たそうとしたように、長い年月をかけて受け継がれてきた宝塚のレビューを大切に演じたいという話に繋げていました。

「熱い眼差しで」

「この公演には残念ながら休演者が一人おりますが」

と全日程休演することになってしまったとわくん(峰果とわ)のことに触れました。

「その生徒の分も皆んなが一回一回を大切に、皆様とご一緒させていただける時間を胸に刻みながら公演させていただきたいと強く思っております」

とれいちゃん。
最後には、作品中の台詞に「君の手も熱い」というのがあるということで、それにかけて「君の目も熱い」とお客さんの眼差しを見て何度も思っていたという話をしました。
この『アルカンシェル』を観て、お客さんが「わ〜、楽しかった!宝塚を観た!」と思ってもらえるように作品を作っていきたいとも言っていました。

「どうぞ皆様、熱い眼差しでお見守りくださいますよう、よろしくお願いいたします」
という言葉でカーテンコールを締めていました。

最後まで自分の退団については触れなかったれいちゃん。
組長のあおいさんが触れなかったのもれいちゃんの意思なのかなという気がしました。

昔、瀬奈じゅんさんが自分の退団公演で、「初めて宝塚をご覧になるお客様には自分の退団は関係ないから」という話をされていましたが、れいちゃんも同じ気持ちなのかなとふと思いました。

きっと最後までこの『アルカンシェル』という作品を素晴らしい作品にしたいという思いでいっぱいなのかなと思います。
観劇する日を心待ちにしたいと思います。

  

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