永久輝せあの『るろうに剣心(新人公演)』に心奪われる私…スカステ

先月録画したままになっていた雪組『るろうに剣心』の新人公演を見ました。
2016年の公演なので、もう4年前なんですね〜

主演は当時研6の永久輝せあ、ひとこちゃん。
本公演では剣心の影の役をやっていて、そちらもすごいな〜、達者だな〜って感心して見たのですが、新人公演の剣心役は新人公演離れしていると思いました。

ということで、永久輝せあのるろうに剣心新人公演について感じたことを書いてみます。

 

永久輝せあ略歴

2009年、主席で音楽学校入学
2011年、97期生として星組公演『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び』で初舞台
2012年、組まわりを経て雪組に配属
2015年、『ルパン三世』で新人公演初主演 その後4回に渡って新人公演主演を務める
2017年、「New Wave!-雪-」でバウホール公演ダブル主演
2019年、「PR×PRince」でバウホール公演単独初主演
2019年、11月に花組へと組替え 三井住友カードVJAグループのイメージキャラクターに就任

と華々しい経歴で、宝塚きっての期待の男役です。

芸名は誕生日が天海祐希さんと同じで、初めてDVDで宝塚を見たのが朝海ひかるさんの『ベルサイユのばら』だったことから、“海”という言葉を入れたくて、『海=SEA』から『せあ』と自分で決めたそうです。

初めて生で宝塚を観劇したのは2008年の月組『ミー・アンド・マイガール』で、瀬奈じゅんさんに惹かれたというのを聞いて、瀬奈じゅんさんファンの私としてはかなり親近感を覚えました。

4歳からバレエを習っていて、中高ではダンス部だったということで、ダンスが得意のようです。
歌の方も伸びのある澄んだ歌声で実力があると思います。
そして、華のある容姿で、少し憂いを含んだ笑顔が素敵。
下級生の頃から注目してました。

 

『るろうに剣心』新人公演 基本情報

公演日

2016年2月23日(宝塚大劇場)
2016年4月14日(東京宝塚劇場)
スカイステージで放映されたのは東京宝塚劇場の公演でした。
本公演は、2016年2月5日から3月14日に宝塚大劇場、4月1日から5月8日に東京宝塚劇場だったそうです。

配役(本役)

緋村 剣心  :永久輝 せあ(早霧 せいな)
神谷 薫 :彩 みちる(咲妃 みゆ)
加納 惣三郎 :諏訪 さき(望海 風斗)

 

『るろうに剣心』新人公演の感想

それでは『るろうに剣心』新人公演についての感想です。

緋村剣心:永久輝せあ

ひとこちゃん(永久輝せあ)の剣心ははまり役だと思いました。剣心の過去に対する辛い心情、切なさなどがお芝居で表現されているように思いました。
剣心はちぎさん(早霧せいな)のはまり役だな〜とずっと思っていたけれど、また違った剣心でこれもありだなと。
ちぎさんは暗い部分と同じくらい明るい部分もある剣心でしたが、ひとこちゃんの剣心は明るさの中に暗さが潜んでいる剣心というか…

キレのある立ち回り

ひとこちゃん自身は自分は運動が苦手で立ち回りが大変だったと言っていたけど、さすがダンスで鍛えた体幹、ちぎさんほどではないにしてもキレのある立ち回りでしたよ。
本公演でのひとこちゃん演じる剣心の影とちぎさん演じる剣心との立ち回りも、キレッキレでカッコよかった。
ひとこちゃんはお稽古で上手く出来ずにちぎさんに迷惑をかけたと言っていましたが、私にはそんなふうには見えませんでした。

切ない想いが伝わってくる歌

銀橋を渡りながらのソロの曲、ちぎさんがあまりお歌が得意ではなかったのでw、比べるとひとこちゃんの方がお上手で、聴かせる歌でした。
過去の自分への切ない想いが伝わってきて感動しました。
その時の表情も見てて泣けてくる感じで、すごく良かったです。

自然な台詞回しに感心しました

そして、一番感心したのが、すごく自然な台詞の言い方。
発声に無理がなく、自然に心情がわかる台詞回しだと思いました。
他の新人公演メンバーはどうしてもちびっこなイメージが取れなくて、頑張って男役の声を出している感じがしてしまったのですが、それがありません。

男役としての台詞を無理のないように言えるようにならないと、お芝居そのものが成り立つのは難しいです。

男役の声で男役のセリフを語ってくれるので、見ている方もごく自然に感情移入ができます。これができるのは、男役・永久輝せあの大きなアドバンテージと思います。

着物の着こなし

それと、着物の着こなしも良かったです。本公演の剣心の影役の着物と色が違うだけで同じだったのがよかったのかな?
赤い着物の方も自分のものにしてた感がありました。
あと、カツラも良いなと思いました。
前髪が顔にかかる具合が絶妙で、その辺りも剣心の暗い部分を表していたようで。

おススメの場面

おススメの場面は終盤の諏訪さき演じる加納惣三郎との対決の場面。
鬼気迫る感じが大好きです。

ただ、逆刃刀の刃の方を自分の肩に当てられて痛みに耐えるところ、ちぎさんの本公演ではもっと長かったような気がしたのですが、けっこうあっさりでした(笑)

上演時間が短い為、あそこも演出上削られたんでしょうか?
それとも私の思い違いかな…?

ちぎさんの時は見てて『うわ〜、痛そう』と思ったんだけど、ひとこちゃんのはそうでもないなと(笑)

最後に

「おろっ」とずっこける時とかのコメディチックな演技はちぎさんにはかなわないな〜(これはなかなかちぎさんの右に出る人はいませんよねw)と思いましたが、あとは本当にレベルの高い新人公演主演でした。
彩みちるちゃんをはじめとして、他のメンバーもレベルが高かったです。

その中で、ひとこちゃんは頭一つ抜き出てた感じでした。
いつかトップになった本公演で、男役永遠輝せあの剣心をあらためて見てみたいと思いました。

 

あとがき

ひとこちゃんの新人公演主演作は『ルパン三世』もスカイステージで見ています。
その時には実力のある子だなと思ったけど、そこまで強い印象は無かったような気がします。
見たのがだいぶ前なのでそんなには覚えていないのですが。

その翌年の新人公演主演が『るろうに剣心』なので、1年で相当成長したのではないでしょうか。
その前の『星逢一夜』でのだいもんの役を演った時も難しい役どころを頑張っていた記憶がありますが、主演ではなかったのでそこまで意識して見ませんでした。
もう一度スカイステージでひとこちゃんの出演する新人公演を放送してくれたら、今度はもっと注目して見たいなと思います。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング