真風涼帆・潤花の笑顔いっぱい、愛いっぱいの宝塚大劇場卒業

昨日4月17日にとうとう宙組宝塚大劇場公演『カジノ・ロワイヤル』が千秋楽の幕を下してしまいました。
なんかあっという間でしたね~
私が観劇したのもついこの間のような気がしていますが、もう2週間も前のことです。

そして、トップコンビをはじめ7名もの宙組生が宝塚大劇場を卒業しましたが、その実感も全然わきません。
真風涼帆潤花のトップコンビはもちろんですが、組長の寿つかささんが辞められるなんて…

昨日の千秋楽はライブ配信もありましたが、残念ながら観られなかったので今日のタカラヅカニュースで観られるのを楽しみにしていました。

宙組宝塚大劇場公演『カジノ・ロワイヤル』千秋楽の様子

トップさんの退団公演ですので、タカラヅカニュースでの放送時間もたっぷり取ってくれています。
まずはゆりかちゃん(真風涼帆)の楽屋入りから見せてくれました。

コロナ前だと、大勢のファンと組子たちが見守る中劇場入りする様子から流れていましたが、入り待ちができない今はもちろんそれはありません。
だいぶ状況が落ち着いてきているとはいえ、まだまだ元の状況には戻っていないのが寂しいです。

盛大な劇場入りのセレモニーや終演後のパレードもできればさせてあげたかったですよね。

それにしてもお揃いの衣装を着た組子たちがトンネルを作って歓声をあげる中、嬉しそうに歩いてくるゆりかちゃんの笑顔がキラキラしていて、それを見ているだけでもハッピーになれました。

朝ニュースを見た時には気が付かなかったんですが、Twitterで皆さんがキキちゃん(芹香斗亜)、ずんちゃん(桜木みなと)、もえこ(瑠風輝)、こってぃ(鷹翔千空)が女装しているとおっしゃっていて、あらためて目を凝らして見ました。
本当だ!可愛いワンピース着て金髪でサングラスのキキちゃんたちがいました!(笑)
ゆりかちゃんも指さして喜んでいました!

ダイジェスト映像

本編のダイジェスト映像はただただカッコいい場面が選ばれていて、爆笑をさらっていたトンデモ場面はほぼカットでした(笑)

ただ、すっしーさん(寿つかさ)演じるゲオルギーが「皇帝ゲオルギーは立ち上がる~♪」とおだてられる『エリザベート』のパロディ場面は入ってました。

それと初日の映像ではなかったキキちゃん(芹香斗亜)がラスプーチンに扮するシーンもあって、この二つがまた観られたのは嬉しかったです。
それと退団者がそれぞれ活躍する場面も入っていたのもタカラヅカニュースのスタッフさんの愛を感じました。

完璧な構成のサヨナラショー

フィナーレのパレードが終わった後は、『真風涼帆サヨナラショー』が行われました。

『ONE HEART at cosmos planet』というタイトルがついていましたが、サヨナラショーにこんなタイトルがついているのは異例のことなのでは…?

最初はゆりかちゃんの大劇場トップお披露目公演の『天は赤い河のほとり』の主題歌を当時の衣装で歌い、その後も『HiGH&LOW』『FLY WITH ME』を出演者が当時の衣装で歌いました。
サヨナラショーで全員が公演当時の衣装で揃えてくるというのはなかなかないことでは…?
圧巻でした。

宙組発足時のショーで何度も再演されている『シトラスの風』はすっしーさんが退団する下級生の二人と一緒に歌ったのも素晴らしい!

その後も『異人たちのルネサンス』 『オーシャンズ11』『シャーロック・ホームズ』『Capricciosa!!』の曲をゆりかちゃんのソロや、退団者たちや、ゆりかちゃん・じゅんはなちゃん(潤花)のデュエットなどで聴かせてくれました。

そして大いに盛り上がったのが『Délicieux!』の主題歌をマカシャンペンライトを振りながら全員で歌った場面は泣けました。
前楽のサヨナラショーの情報で知ったんでしょうね、けっこうたくさんのお客さんがちゃんとマカシャンペンライトを振っていらっしゃいました。
ファンの皆さん素晴らしい!

その後はゆりかちゃんが『アナスタシア』を、じゅんはなちゃんが『NEVER SAY GOODBYE』 のソロの曲を歌い、最後は『NEVER SAY GOODBYE』 の「ONE HEART」を全員で歌って締めました。

最後の「ONE HEART」はゆりかちゃんとじゅんはなちゃんは宙組カラーの紫の衣装で、他の組子たちは真っ白な衣装というのがすごくいいです。

盆やせりも使っての圧巻のパフォーマンスで、本公演かと思うほどの素晴らしい場面でした。

ゆりかちゃんが小池修一郎先生や他の先生方と相談して選曲したそうですが、選曲、構成ともに実に完成された完璧なサヨナラショーでした。
観た方のレポートを見るといくつかカットされている曲もあるようですし、流れなかった感動的な場面もあったようです。

東京の千秋楽ではぜひともライブ配信を観たいと思います。

退団者ご挨拶とカーテンコール

退団者ご挨拶

今回の退団者は階段降り順に湖風珀澄風なぎ紫藤りゅう秋音光寿つかさ潤花真風涼帆の7名です。

96期のしどりゅー(紫藤りゅう)とあきも(秋音光)への同期からのお花渡しには、宙組から雪組へ組替えしたそらくん(和希そら)が来ていました。
『そらくんが来てくれた!』と胸が熱くなっちゃいました。

そして、すっしーさん(寿つかさ)へは専科のさおたさん(高翔みず希)が来られてて、過去にお二人で出演していたスカイ・ステージの番組のことなどを思い出しました。

ゆりかちゃんはどの衣装で階段降りするかなと思っていましたら、燕尾服ではなく緑の袴でした。

終演後の記者会見で「宙組の仲間と相談し、宝塚大劇場は初舞台を踏んだ場所なので緑の袴で大階段を降りたいと思って選んだ」と話していました。

ということは東京では燕尾服など男役らしい衣装を選ぶのかもしれませんね。

そして、退団者ご挨拶で一番インパクトがあったのが、やはりじゅんはなちゃんです!
最初はこれまで出会った人たちへの感謝の言葉を他の人と同じように述べたのですが、

「そして…ゆりかさん、ゆりかさん!」

と次に階段を降りてくるはずのゆりかちゃんに呼びかけるじゅんはなちゃん。
客席からは笑いが起こっていました。

「今日大劇場の千秋楽を迎えてどこまでの思いになってしまうのかと思っていましたが、想像以上の愛であふれています」

って。

「それはこの短い時間の中でも、ゆりかさんがこれでもかって程の愛を下さったからだと強く感じています。愛おしくて仕方がない宙組の皆さんとゆりかさんと最後の日まで精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします」

と終始相手役のゆりかちゃんへの愛を語った唯一無二のじゅんはなちゃんの退団ご挨拶でした。

真風涼帆の千秋楽ご挨拶

退団者からの一言コーナーではみんな笑顔でしたが、一人最下級生の湖風珀くんが涙でくしゃくしゃになっていました。

「自分だけ泣きじゃくってボロボロなので皆さんの横にいていいのかなと思ってるんですけど」なんて言うのに、隣のあきも(秋音光)が「大丈夫だよ、大丈夫だよ。素敵だよ」って慰めている光景があったかくて素敵でした。

じゅんはなちゃんはここでも「大好きなゆりかさんと」と言って笑いを誘っていました(笑)

次のカーテンコールで一人で舞台に立っているゆりかちゃんがもう一度ご挨拶しましたが、その中で

「今の時代だからこそ、人と人がイルカのように愛し合えば地球が一つになれる、そんななかなか言葉にできない思いを伝えられるこんな素敵な作品を、宙組の仲間と共に作れること、皆様に御覧いただけますことを幸せに思っております」

と語ったのが一番心に残りました。
この作品の中で何度か出てくる”イルカ”というワードですが、実はこの作品の裏テーマになっているんだなと思います。

戦争が絶えない今のこの世界情勢だからこそ、小池先生はイルカに平和への思いを託してこの作品を作ったんだな~と。
“イルカ推し”は実はすごく深い素敵な意味があったんですね。
ゆりかちゃんの言葉を聞いてあらためてそう感じました。

“宙三本締め”

千秋楽恒例の”宙三本締め”の音頭は組長のすっしーさんに任されることになりました。
大喜びの組子たちと客席。
すっしーさんが

「無事に千秋楽を迎えることができました。この感謝の思いと皆様のご多幸をお祈りいたしまして、三本締めを行います。ご唱和ください」

と言って、盛大に”宙三本締め”を行いました。

「ご唱和ください」と言っていたので、客席の皆さんも一緒に「宙!」と言ったんでしょうね~
以前はマスクをしていても声を出してはいけなかったので、そういうところでも段々と状況が変わっていってるのを感じました。

緞帳前のまかかのコンビ

いつもの千秋楽だとタカラヅカニュースではカットされてしまう緞帳前のご挨拶ですが、トップコンビの退団公演ということで、ここも放送してもらえました。

緞帳前にゆりかちゃんとじゅんはなちゃんの二人が出てきて、漫才のようなやり取りをしてくれました。

実は出てきた時に、じゅんはなちゃんが銀橋に出ようとしていたことをゆりかちゃんに暴露されて「この17年間このタイミングで銀橋に出た人見たことないよ」と言われてたそうです。
そこはカットされていましたが、二人の仲のよさそうな楽しいやり取りが見られて嬉しかったです。
二人のゆる~いやり取りに何度も笑いが起こるので

「すぐ笑われちゃうのよね~」

とゆりかちゃん(笑)

「いいよね。いいよ!唯一無二だよ!唯一無二ですよね~?」

と言うゆりかちゃんにじゅんはなちゃん吹き出してしまってました。

でも本当に退団ご挨拶で相手役に呼びかけて笑いを誘ったじゅんはなちゃんは唯一無二の娘役ですし、そのじゅんはなちゃんをあったかく認めているゆりかちゃんとのコンビは唯一無二のトップコンビですよね。

袖に引っ込むまで何度もゆりかちゃんの方を振り返って、二人で笑い合う姿が本当に素敵です。
この唯一無二のトップコンビを東京公演の千秋楽まで応援したいと思います。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング