和希そらの本領発揮!? 笑いに包まれた初日ご挨拶(雪組『双曲線上のカルテ』初日)

今日雪組全国ツアーの休演者(透真かずき妃華ゆきの)の8月31日の神奈川公演からの復帰が発表されました。
これで全員そろって全国を回ることができますね。よかったよかった。

あとは『双曲線上のカルテ』組のあがちん(縣千)の復帰が待たれます。
無理のないようにしてほしいですが、早く元気になって復帰してくれたらなと思います。

今日のタカラヅカニュースではその和希そら主演『双曲線上のカルテ』の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティの初日(2023年8月28日)の様子が放送されました。

雪組シアター・ドラマシティ公演『双曲線上のカルテ』初日の様子

この作品は2012年に早霧せいなさん主演で上演されたものの再演です。
私もスカイ・ステージで観ましたがあれから11年も経っているとは。

渡辺淳一氏の「無影燈」を石田昌也先生が舞台をイタリアに変えてミュージカル化した作品ですが、今回は樫畑亜依子先生が潤色・演出しているということで、新しい演出になっている場面が多々あるようです。

主演のそらくん(和希そら)は初演のちぎさん(早霧せいな)と同じく金髪の長髪で、白衣だけでなくスーツやロングコートもめちゃくちゃ似合っています。

アンニュイで色っぽく危険な匂いのするフェルナンドはそらくんにぴったりですね。
ソロの曲もダンスもそらくんの魅力が堪能できて素晴らしい。

今回が別箱公演初ヒロインの華純沙那ちゃんがいいですね~
滑舌がよくて歌声も澄んでいて、屈託のない明るさがモニカ役に合っています。

そして、あがちん(縣千)の休演によって代役でランベルト役をやることになったはいちゃん(眞ノ宮るい)がすごくいいです。
ソロで歌う場面も流れましたが、こんなに上手だったとは。

はいちゃんがお芝居で一人で歌うところはなかなか見られないので、代役という形でそれが見られたのはちょっと嬉しかったです。
これから本公演でももっと活躍してもらいたいなと思いました。

お芝居はシリアスで暗いストーリーですが、フィナーレでみんなの笑顔が見られるのが宝塚らしくていいです。

あ、ネット記事や観劇されたかたのレポートで絶賛だったそらくんの裸足のダンスはラストの場面だそうなので流れませんでした。
見たかったのでちょっと残念です。

和希そらの初日ご挨拶

カーテンコールはまず組長のにわさん(奏乃はると)のご挨拶から。

専科から出演のはっちさん(夏見よう)、まゆみさん(五峰亜季)を紹介しましたが、このお二人は初演でも全く同じ役をやってたんですよね。
同じ役といえばにわさんもですが。
そして、そらくんのご挨拶。

「残念ながら出演者全員で本日の初日を迎えることは叶いませんでしたが」

と前置きした上で、無事に初日の幕を開けることができたことへの感謝の気持ちを言葉にしました。
そして、

「まだまだ大変な状況の中、様々な問題と向き合い乗り越えながら生きている今のこの時代に、また新たな演出でこの作品をお届けできることは、とても意味のあることだなと感じております」

と語り、

「自分にとっての幸せとは何か、そのために何を選択しどう生き抜くのか。人それぞれの価値観は違うと思いますが、この作品を通して少しでも何かメッセージをお伝えできれば幸いでございます」

とここまでは作品のメッセージについてすごく真面目に語ったそらくん。
その後は専科のはっちさんとまゆみさんを振り返ってお茶目なポーズをし、笑いを誘っていたのはいつもやんちゃなそらくんでした(笑)

ユーモアたっぷりのカーテンコール

「幸せの選択」

次のカーテンコールでは、さっきのご挨拶の中で「幸せの選択」ということを話しましたがと言った上で

「皆様の幸せの選択の中にこのご観劇が入っていたら嬉しいな〜なんて思ったりしておりますが、いかがでしょうか〜?」

と客席の拍手を煽って、

「半ば強制的に拍手をいただく形になってしまい申し訳ございません」

とだんだん和希そら節が高まってきました(笑)
その後も

「もしかしたらこの中に(無理やり)連れて来られたって方もいらっしゃるかもしれませんが」

と続けるのでクスクスと笑い声が起こり、

「そんな方でも1ミリでも来てよかったかもと思っていただけたのなら、どうかご機嫌で帰路にお付きくださいませ」

で爆笑となりました。

セミにも優しく

その次は突然、セミが大の苦手だという話をし出すそらくん。

毎年夏になるとセミが恐怖だと延々と話すので、オチは何だろうと思って聞いていたら、この作品は最善を尽くして生きるにはどうしたらいいかというお話でもあると言い出しました。

「そうか、セミもこの1週間という命の中で幸せな生き方を模索しているのかもしれないと気付かされた2023年夏」

というオチでした(笑)
この作品のおかげで来年からはもう少しセミさんに優しくできるかなと思えたそうです。

客席も他の出演者も爆笑でした。
そして

「すべてのものに対して思いやりと愛と優しさを持って接することができる世の中であればいいなと思っております」

とちょっと真面目に言ったかと思ったら

「もうすぐ秋の虫も出てくると思いますので、皆様、秋の虫さんにも優しくしていただけたらと思います」

と笑いに持っていくそらくんでした。

萌えるだの萌えないだの

その次のカーテンコールでは

「皆さん、せっかくの機会ですので、白衣だメガネだなんだかんだと、萌えるだの萌えないだのと、人それぞれあるとは思いますけれども、そこも物語のプラスアルファ、オプションとして楽しんでいただければと思います」

と今度はビジュアルについての話に行きました。
確かに宝塚にはビジュアル大切ですからね。

今回医師の話なので白衣は萌えポイントの一つですよね。
あとタバコも萌えポイントではないでしょうか〜
で、またまた客席に向かって

「わたくしの白衣姿いかがでしたでしょうか〜?」

と訊いたら拍手とともに「ヒュ〜」という歓声ももらってご満悦なそらくん。

「本日二度目の人為的な拍手をいただきましてありがとうございます」

なんて再び和希節(笑)
最後は

「外はまだまだお暑いですので、水分補給なり何なりして、安全にお家までお帰りくださいましぇ」

と言っちゃって

「あ、ちょっと噛みましたね、すみません、失礼いたしました。流せばいいものをね」

と最後までユーモアに溢れた爆笑続きのカーテンコールでした。

本来のそらくんはこういう面白い人なんですよね。
最近の主演作品は『夢千鳥』にしても『心中・恋の大和路』にしても笑いとは無縁のカーテンコールが続いていましたので、ようやく本領発揮という感じでした。
そういえば初演のちぎさんの時も爆笑カーテンコールでした(笑)

千秋楽には元雪組トップスターの水夏希さんが客席に来ていて、「どうしたらいいですか?水さん」なんて話しかけてたのを思い出しました。

作品自体がシリアスなだけに、カーテンコールが笑いに包まれると救われる気がします。
日本青年館での千秋楽のカーテンコールはどんな風になるか楽しみです。

この公演は9月3日にライブ配信があります

この『双曲線上のカルテ』はドラマシティ公演中の9月3日16時公演でライブ配信があります。

それまでにはあがちんも復帰できていればいいなと思います。

  

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