7月30日から花組東京宝塚劇場公演が始まります。
タカラヅカニュースでは2日間に分けてお芝居の『巡礼の年』でパリで活躍する作曲家として出演している帆純まひろ・一之瀬航季・希波らいとの3人がトークをしました。
私はまだこの作品を観ていないので、3人のトークをすごく興味深く聞きました。
芸術家たちが集まるジョルジュ・サンド(永久輝せあ)のサロンの様子が少し垣間見えて楽しいトークでした。
帆純まひろ・一之瀬航季・希波らいとの役と役作りについて
ジギスムンド・タールベルク:帆純まひろ
ホッティー(帆純まひろ)が演じるタールベルクは貴族と愛人の間に生まれた私生児で、そこから貴族への反発心があるんだろうなという役作りをしているそう。
リスト(柚香光)とはバチバチのライバル関係で、ピアノ対決をしてこの作品中ではボロ負けしてしまうそうです。
実際には引き分けのような形だったそうですが。
映像で見てもタールベルクの激しい性格がわかるような、リストへのライバル心がバチバチに表れている演技です。
その他に、ホッティーの話を聞いていると、当時の天才ピアニストと言われた人たちへの感じ方や、ショパンの人柄についての考察がとても深くて、ホッティーってやっぱりとても頭のいい人だな〜と感心させられました。
ジョアキーノ・ロッシーニ:一之瀬航季
はなこ(一之瀬航季)が演じるロッシーニは、実際にはこの『巡礼の年』の作品の時代にはもっと年配だったそうですが、お話の中では若い新婚ホヤホヤの年齢で登場しているそうです。
自由に本能の赴くままに生きた人物で、楽天家というところは作品中でもフォーカスされているんだそう。
何年も何年も追いかけてやっと結婚を承諾してもらえた高級娼婦のオランプと新婚というところが描かれているそうです。
史実では大変な美食家でもあって、晩餐会を開いてはリストなどに演奏してもらったり、曲名に食べ物の名前が入った曲を作ったり、すごくおおらかな面があった人ということです。
そういうところがはなこのおっとりとしておおらかな雰囲気とすごく合っているな〜と思いました。
エクトル・ベルリオーズ:希波らいと
らいとくん(希波らいと)が演じるベルリオーズは、今では主流の標題音楽をこの時代に確立した音楽家で、『幻想交響曲』で知られています。
史実によると花形女優へのアプローチがストーカー的で、破天荒な性格だったそうです。
『幻想交響曲』も実は花形女優に振られた後の憎しみといったドロドロしたものから書かれたそうで、そういった気迫と繊細さの融合にらいとくんは魅力を感じると言っていました。
この作品の中ではお調子者的な役割を担っているそうです。
他の音楽家のことをやたらと褒める褒め上手なところもあるそうで、そういったところ、らいとくんの天真爛漫な明るさがうまく出た役作りになっているんだろうなと想像しました。
帆純まひろ・一之瀬航季・希波らいとのこれからに期待
ホッティー(帆純まひろ)、はなこ(一之瀬航季)、らいとくん(希波らいと)の3人はこの『巡礼の年』ではとても重要な役柄のようです。
とくにホッティーのタールベルクはれいちゃん(柚香光)演じるリストとピアノ対決をするライバル関係で、なくてはならない役です。
観劇する時にはこの3人に注目して観たいと思います。
花組の男役はトップスターのれいちゃんをはじめ、マイティー(水美舞斗)、ひとこちゃん(永久輝せあ)、ほのかちゃん(聖乃あすか)と序列ははっきりしています。
ホッティー(帆純まひろ)は一期下のほのかちゃんに追い越された形になってはいますが、まだまだ上がってほしいと期待しています。
これまで歌唱力などの技術的な弱さと、いまいち押出しの弱いところが惜しいなと思っていましたが、ショーの時の目力や華やかさは目を引きますし、この前の『TOP HAT』のべディーニ役でのはじけっぷりは成長を感じさせました。
次のバウホール公演『殉情』の主演でまたさらに成長してくれるでしょう。
そして、同じく『殉情』で主演するはなこ(一之瀬航季)の成長も楽しみです。
今日先行画像が出て二人の佐助を見てますます期待値が上がりました。
らいとくん(希波らいと)はその『殉情』のホッティー版に出演しますが、おそらく2番手的な役で出るんだと思います。
らいとくんの活躍も楽しみです。
今後もこの3人の活躍から目が離せません。
読んで頂き、ありがとうございました。
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