前回が宙組のもえこ(瑠風輝)で各組の3番手の男役の番組なんだろうなと思っていました。
なので次は花組のほのかちゃん(聖乃あすか)かな〜と思っていたら、なんと今回月組の2番手のちなつちゃん(鳳月杏)の登場にびっくりしました。
ちなつちゃんは『CAST』という番組の方もやりましたからね〜
でもこの『夢の音楽会』はすごく好きな番組なので、出演者の幅が広がって嬉しいです。
2番手男役もホストとなるんだと思ったら楽しみが増します。
ちなつちゃんは下級生の時に月組でご一緒した元宙組トップスターの大空ゆうひさん(当時は大空祐飛)をゲストに招きました。
月組で一緒だったのはたった2年間で、お話したこともほとんどなかったと言っていましたが、なぜか二人はものすごく打ち解けて楽しそうに話していたのが印象的でした。
大空ゆうひ・鳳月杏のトーク
お互いについて
鳳月杏→大空ゆうひ
ちなつちゃんがゆうひさん(大空ゆうひ)をゲストに選んだ理由は、ゆうひさんがすでに月組のスターだった時に研1で組配属になって、その頃は雲の上の存在だったのでとてもお話できる状態ではなかったと。
今だからこそお聞きできることがあると思ってリクエストしたそうです。
ちなつちゃんが月組に配属された頃って瀬奈じゅんさんがトップスターで2番手が2個下の霧矢大夢さん、そして瀬奈さんと同期のゆうひさんが3番手で、私にとっての黄金期でした。
そういえばちなつちゃんは3年前に『スカイ・ステージ・トーク リクエストDX』で瀬奈じゅんさんをリクエストしていました。
ちなつちゃんにとってもあの頃の月組は憧れのスターさんが目白押しの黄金期だったのかな〜と思って、嬉しくなりました。
それにしてもちなつちゃんが研2の時に花組へ異動してしまったので、ゆうひさんとは2年間しか一緒の舞台に立っていないんですよね。
それなのに今はものすごく親しげに話しているのが不思議です。
大空ゆうひ→鳳月杏
ゆうひさんが花組へ組替えしてから話す機会もなかったそうですが、ちなつちゃんから公演やってるので来てくださいって連絡があるそうです。
それで久しぶりに月組の公演を観に行ったのが2年前の『桜嵐記』。
そしたら研1の時にレオタードでラインダンスやってた子があまりに素敵な男役になってたのにびっくりして、すぐに「推し認定!」って連絡したんですって(笑)
まあそりゃ研1、研2の頃と比べると成長していて当たり前ですが、とくにちなつちゃんは本当に化けましたもんね〜
今では色気の塊ですもん。
ゆうひさんが夢中になっちゃうのもわかります。
緊張しているちなつちゃんに対して、「私の方が緊張よ〜。だって推し(を前にしている)なんだから」って言ってました。
ちなつちゃんも「ゆうひさんの推しになれて幸せです」って(笑)
鳳月杏から大空ゆうひへの質問
トークの中でホストのちなつちゃんからゲストのゆうひさんへの質問コーナーがありました。
ちなつちゃんの質問は月組、花組、宙組のそれぞれの組で舞台に立つ上で一番大切にしていたことは?という質問でした。
ゆうひさんは月組にいる頃は、“芝居の月組”と言われるけれど他を知らないから何が“芝居の月組”なのかわかっていなかったそうです。
でもいつも芝居のことを考えていたんだそう。
で、上級生になってきた時に「自分には何かが足りないけれど、この組で学べることはもうないな」と感じていたんだそうです。
そして花組に行ったら花組はショースターが育つ組で、自分にはこれが足りなかったんだと気が付いたんだとか。
それで月組で学んだ芝居の楽しさと花組で学んだショーの楽しさの両方を持って宙組に行ったと話していました。
その両方の楽しさを宙組のみんなに伝えようと思ったという話が印象的でした。
組のカラーって全然違うとよく言われますが、組替えがあってよその組から来た人がいてもそう簡単にはカラーって変わらないんだなと思って聞いていました。
その頃は花組から来たショースターと言われた瀬奈じゅんさんがトップだったわけですが、やはり“芝居の月組”というカラーはそうそう変わらなかったんですね。
私の目にはあの頃の月組はショーも素晴らしかったと見えていましたが、中にいる人はやはり違うものを感じるんだなというのが意外でした。
それだけに組替えして少しでも組に新しい風を入れること、そして組替えする本人にとっても別の組のカラーを身につけることは大事なことなんだなとあらためて感じました。
とても興味深い面白い話でした。
もう一つ宝塚はいろいろ決まり事が多いけれど、その中での自由や個性を出すことを楽しむといいという話もなるほどと思いました。
ちなつちゃんにとってもためになるアドバイスだったようです。
大空ゆうひ・鳳月杏のデュエット
今回ちなつちゃんがデュエットに選んだ曲は『あかねさす紫の花』より「紫に匂う花~恋の歌」と『THE LAST PARTY 』より「Life」です。
「紫に匂う花~恋の歌」(『あかねさす紫の花』より)
『あかねさす紫の花』は2006年の全国ツアーでゆうひさんが中大兄皇子を演じた作品です。
そしてちなつちゃんも花組時代に同じ中大兄皇子を演じたので、縁を感じてこの曲をリクエストしたんだそうです。
今回歌ったのは二人が作品中に歌ったものではなく、2002年に花組の博多座公演で春野寿美礼さんが中大兄皇子を、瀬奈じゅんさんが大海人皇子を演じた時のもの。
『あかねさす紫の花』は何度も再演されていますが、中大兄皇子が主役のバージョンと大海人皇子が主役のバージョンがあります。
この花組公演は春野さんと瀬奈さんの二人に合わせて、二人がそれぞれ心情を歌う2曲を合体させた曲が吉田優子先生によって作られたんですよね。
ゆうひさんは最近瀬奈さんとディナーショーでこの曲を歌ったそうで、今回ちなつちゃんと歌うのは2回目だとか。
全く別の2曲を一緒にしているのに不思議とぴったり合っていて、私も素晴らしいなと思っていた曲でした。
歌うのはかなり難しそうですが…
最後二人で目を合わせるところがあって、その時にちなつちゃんがすごい男役の目線をくれたので「これがちなつオーラか!?」と思って心のフォトに収めたって言ってました。
そう言われたちなつちゃんは照れまくって急に下級生の顔に戻ってました(笑)
「Life」(『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald’s last day~』より)
『THE LAST PARTY』は2004年と2006年の2回やった大空ゆうひさんのバウ主演作品です。
2回とも宙組の大和悠河さんと続演で、それもヒロイン役を紫城るいさんと彩乃かなみさんを交代して上演されたのも珍しかったです。
ゆうひさんの話によると、作・演出の植田景子先生がロンドン留学から帰国して直後の作品で、植田先生のエネルギーがみなぎっていた作品だったということでした。
私もゆうひさん主演のと大和悠河さん主演のと、それとれいこちゃん(月城かなと)が2番手の時に主演したのを映像で観ました。
セットが斬新で、脚本も素晴らしい、曲もいい曲揃いで大好きな作品です。
その中でもこの「Life」は歌うのには難しい曲ですが、希望に満ちた歌詞もすごく良くていい曲なんです。
ちなつちゃんは単純にこの曲を歌うゆうひさんが見たいという希望からリクエストしたそうですが、そしたら難しいハモリを歌うはめになってしまったとか(笑)
でも、この曲にはじめてハモリがついた貴重な機会となりました。
ゆうひさんとちなつちゃんの素敵なハモリがついた「Life」はとても耳福でした〜
次回のホストが誰なのか楽しみです
今回の『夢の音楽会』もいろいろと深い話が聞けて楽しい番組でした。
ゆうひさんもちなつちゃんも頭がいいので、お話がとても面白いです。
リクエスト曲の裏側のことも知ることができましたし、組の違いの話、宝塚の決まり事の中で楽しむという話も心に残りました。
ゆうひさんがちなつちゃんのことを表現が柔らかいところが独特で、流れる空気がソフトだと言っていたのも印象的でした。
宝塚はこうあってほしいというのを具現化してくれるんだけど、時々時空が歪むって(笑)
すごくカッコいいけれど時々お花が咲いたようなヌケ感があるというのがちなつの魅力だという話にすごく納得しました。
スキがあるのが色気だそうなので、そういうところがちなつちゃんの色気につながっているんですね〜
そういう話も楽しかったです。
今回のちなつちゃんのように組の2番手男役もホストになるんでしたら、これからもっとこの番組の楽しみが増えますね。
次回のホストが誰になるのかとっても楽しみになりました。
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。