7月16日に雪組東京宝塚劇場公演が幕を閉じました。
幕開けは4人の休演者がいて代役を立てての公演となりましたが、代役のみんながものすごく頑張っていて代役とは思えないほどの出来だったとか。
私が観た時にはもう4人とも復帰していて、無事に復帰できてよかったなと思ったのですが、代役のみんなの頑張りもちょっと観てみたかった気もします。
最後は全員揃って千秋楽を迎えられて本当によかったです。
雪組 東京宝塚劇場公演『Lilacの夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』千秋楽の様子
千秋楽のダイジェスト映像を観てあらためて観劇した時の記憶がよみがえってきました。
お芝居の『Lilacの夢路』はストーリー的にはツッコミどころが満載だったのですがw、衣装もセットもセンスがよくて、見た目に華やかで下級生まで活躍場面があって実に宝塚らしい作品でした。
ドロイゼン家の兄弟たちが乾杯した「カーン」という音が製鉄所での鉄を打つ「カーン」という音に繋がっている演出や、いろんな役割をしているセットが最後に鉄道の線路になっている演出に感動しちゃいました。
作・演出・振付を担当された謝珠栄先生のこだわりがいっぱい詰まっていました。
ショーの『ジュエル・ド・パリ!!』は藤井大介先生らしいショーで、プロローグの大階段にいる咲ちゃん(彩風咲奈)の衣装が引き抜かれるところは「わ〜、『Apasionado!!』みたいだ〜」と感動しました。
またプロローグで宝石の色とセットや照明の色がリンクしているところや、歌詞にそれぞれの誕生石が入っているところなど、藤井大介先生の生徒への愛がたくさん感じられました。
『Lilacの夢路』もそうですが、あちらこちらに“愛”がたっぷり散りばめられた作品でした。
例の咲ちゃん・あーさ(朝美絢)・そらくん(和希そら)3人がアドリブを言う場面では、千秋楽は「一!」「十!」「百!」「千!千秋楽!!」というもので、大いに客席をわかせていたようです。
彩風咲奈の千秋楽のご挨拶
咲ちゃんの千秋楽のご挨拶はまずはお客様の愛への感謝の言葉から始まりました。
そして
「まさに『愛は才能の原動力』、そう感じる毎日でございました」
と今回もお芝居の中のセリフを引用してました。
そのお芝居の中で誰もが持っている人の光と闇に触れ、ショーでは光の世界、レビューの美しさ、宝塚への愛をたくさん感じたそうです。
その後も
「作り出すものはすべて自分自身、己の心を見つめ誠実さを持って仲間を信じ、心に夢と希望を持ち続け進み続ける」
「そして何よりも宝塚を愛すること、そんな当たり前のようで日常の中に埋もれてしまっている大切な気持ちをお客様からたくさんいただきました」
とお芝居の中の言葉も引用しつつ語った咲ちゃん。
いつも考え抜かれたご挨拶の言葉に感心させられます。
とくに
「私達のとっての光はお客様の存在です。お客様に笑顔になっていただきたい、幸せになっていただきたい」
という言葉は胸にグッときました。
そして
「これからも私達はこの夢路の先に向かって進んでまいりたいと思います」
というお芝居のタイトルを引用した言葉で最初のご挨拶を締めました。
次のカーテンコールで、ライブ中継・ライブ配信がされていることについて
「カメラの向こうの皆様にも繋がっております。まさに人と人を繋ぐ手段でございます」
と『Lilacの夢路』の中での鉄道が人と人を繋ぐ手段だというセリフに結びつけて言ったので、客席も大喜び。
そうやってセリフや歌詞の中の言葉をご挨拶の中で言ってもらえるとなんかとっても嬉しいもんですね。
咲ちゃんはそれがすごく上手だと思います。
退団者からの一言コーナーでも“愛”が♡
この公演で白峰ゆり、星加梨杏、日和春磨、真友月れあ、涼花美雨、天咲礼愛、菜乃葉みとの7人が卒業しました。
最初の咲ちゃんのご挨拶でも“愛”という言葉が何度も出てきましたが、退団者からの一言でも“愛”という言葉があふれていました。
それも全員が咲ちゃんに向かって「愛しています!」や「大好きです!」って言っていて、「ジュテーム!」という言葉まで飛びましました(笑)
その中でとくに印象的だったのがウキちゃん(白峰ゆり)の「咲さんがずる過ぎて」という言葉。
ショーのいろんな場面で舞台上や袖で咲ちゃんがぼそっとウキちゃんに向かって嬉しい一言を言ってたんだそう。
その言葉に涙をこらえるのが大変だったんだそうです。
まったく罪なことしますね、咲ちゃん(笑)
最後まで“愛”がいっぱいでした〜
退団者からの一言の後には
「(退団者の)みんながキラキラして眩しすぎて、私一人では耐えられないので、みんなを呼びたいと思います」
なんて言う咲ちゃん。
「退団者が宝石以上に輝いて、お客様からもキラキラが止まらなくて、本当に愛に溢れた空間、これぞジュテームだなって思います。皆様、たくさんの愛をありがとうございました」
とここでも“愛”という言葉が出ていました。
最後のカーテンコールでは
「お芝居でもショーでも“愛”、“夢”、“希望”という言葉を何回か言ってるんですけど、まさにお客様とのこの空間が“愛”であり、“夢”であり、“希望”でございます」
なんて素敵なうれしいことを言ってくれる咲ちゃん。
”お客様”の愛のおかげで毎日幸せな気持ちでいられたそうです。
普通の場所でそんな言葉を聞くとこそばゆい気持ちになってしまうと思いますが、宝塚の劇場だと、そして咲ちゃんに言われるとこそばゆいどころか胸があったかくなるばかりです。
最後には
「この幸せをお客様にお返しできるよう、これからも少し“強引に”、少し“スピードアップ”で、でも“丁寧に”進んでまいりたいと思います」
とまたまた『Lilacの夢路』の中の言葉を使ってご挨拶を締めました。
この言葉たちともこれでお別れかと思うとちょっと寂しい気もしますが、最後までこの言葉を言ってくれた咲ちゃんにありがとうという気持ちになった千秋楽のご挨拶でした。
読んで頂き、ありがとうございました。
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