天華えまの男役集大成を目に焼き付けてきました(星組『RRR』『VIOLETOPIA』観劇)

先日2回目の星組公演を観劇してきました。
前回は1階席でそれもSS席でしたが、今回はBB席、つまり2階の最後列でした。
前回と今回と全く違う視点から観ることができてとても面白かったです。

前回は下から見上げる形で観ていましたが、今回は上から見下ろす形で舞台の端々まで見渡せるのがまたよかったです。
戦いの場面や群舞でのフォーメーションもよくわかりました。

またお芝居もショーも客席降りがあって、前回はすぐ横で星組生たちが歌い踊っているのを観られたのが幸せでしたが、今回は今回で2階席にもちゃんと10人近くの組子たちが来てくれたのが嬉しかったです。

そして今回は『RRR』『VIOLETOPIA』の両方とも、この公演で退団してしまうぴーちゃん(天華えま)の最後の男役姿を目に焼き付けようとずっと追っかけて見ていました。

星組『RRR』『VIOLETOPIA』2回目観劇

『RRR』での天華えま

ペッダイヤという役

『RRR』でぴーちゃん(天華えま)が演じたのはペッダイヤというゴーンド族の男で、こっちゃん(礼真琴)演じるビームとずっと一緒に行動をする役です。

原作の映画ではおじいさんだったんですが、脚本・演出の谷貴矢先生が「自分が一番かっこいいと思う男役像で作ってください」と言ってくれたんだそうです。

それでカツラもこだわって作り、戦いの場面ではこれまで「武器ジェンヌ」と呼ばれた経験を生かしてかっこよく立ち回ったり、ここぞというばかりの男役像を演じたと話していました。
その話の通り、見た目からとてもカッコよくて、熱い熱いペッダイヤでした。

またぴーちゃんはこれまでの作品でこっちゃんと仲間だったり近くにいる役が多くて、今回最後の作品でも“仲間”の役ができて幸せだとサヨナラ番組やカフェブレイクで語っていました。
それと他の仲間の天飛華音くんと稀惺かずとくんもこれからの星組を支える男役で、新人公演で自分の役を多くやってくれた子たちというのも感慨深いものがあるということでしたが、お芝居を観ていても本当にいい仲間だなと感じました。

原作の映画より役の重要度が上がっていて、谷先生が退団公演にしてぴーちゃんのためにこの脚本を書いてくれたんだなと思って、胸にぐっとくるものがありました。

スコット邸のパーティー

ペッダイヤはけっこうコミカルな面もあります。

スコット邸のパーティーの場面では給仕としてお屋敷に潜り込んでいて、そこでとっても自由にいろんなことをやっているのがすごく面白かったです。
真ん中でビームやラーマ(暁千星)がやっていることも観たいのに、ついついオペラグラスでぴーちゃんペッダイヤの動きを追っかけてしまってました(笑)

なんと自分が持っているお盆に載せているグラスのワインを飲んでしまったり、他の給仕の人にちょっかい出したり、招待客達に無理やり飲み物を押し付けたりとやりたい放題だったんです。

きっとぴーちゃん自身やることをいっぱい考えたんだと思いますが、とてもいきいきと楽しそうに振る舞っているのを見るのも楽しかったです。

ナートゥダンス

スコット邸のパーティーの最後はナートゥダンスですが、ここでもぴーちゃんは頑張っていました。

最初はもちろんビームとラーマが踊り始めますが、ペッダイヤもインド人ですからね。
ナートゥダンスはお手の物という感じです。

途中で同じく給仕として潜り込んでいるジャング役のかのんくん(天飛華音)と2人真ん中に来てバリバリ踊っていたのがすごくカッコよかった♡
でも給仕の制服で踊っているのがなんともコミカルだったり(笑)

ぴーちゃんに注目して見ていてもとても楽しいナートゥダンスの場面でした。

『VIOLETOPIA』での天華えま

「バックステージは虚構」の場面の花婿役

「バックステージは虚構」はありちゃん(暁千星)が主役の場面ですが、ぴーちゃんが扮するダンサーは劇中劇の中で花婿役をやっていて、これがとてもいい役です。

まず劇場に出勤してくるところからあるんですが、ここで着ている青いコートが素敵です。
このコートはなんと元は天海祐希さんの衣装だったんだとか!
ぴーちゃんがサヨナラ番組で暴露してくれました。

ぴーちゃんは小学生の頃からお母さんと一緒に天海祐希さんのファンだったんですよね〜
これまで一度も天海さんの衣装が巡って来なかったそうなんですが、退団公演にして初めて着ることができたとすごく喜んでいました。
もしかしたらこれもスタッフの先生の愛ある計らいかもしれませんね。

このコートを脱いで衣装掛けに掛け真っ白なスーツに着替えるんですが、これがまたカッコいい♡
劇中劇が終わった後毎回アドリブがあって、皆さんのレポートを読むのも楽しみだったんですが、私が観た回のアドリブはなんとこの日観劇されていた七海ひろきさんに関するものでした。

急にシャキーンみたいなポーズをし出して、「スタイリッシュ体操です。知ってます?」って(笑)
七海ひろきさんがYouTubeでやってたスタイリッシュ体操ですね。

客席で観ていた七海さんも嬉しかったでしょうね。
ぴーちゃんさすがです!

「エントランス・ノスタルジー」の場面

「エントランス・ノスタルジー」はぴーちゃんと退団者達のための場面。

上手の花道にせり上がって来たぴーちゃんはハットにスーツとトレンチコートで、男役集大成というような出で立ちです。
銀橋を渡りながら「As Time Goes By」を歌う姿を見て、最後にこんな素敵な場面を任せてもらえてよかったねと思ったら前回も今回も涙が出ました。

この「As Time Goes By」の歌詞は、指田珠子先生がぴーちゃんのことを思って号泣しながら書いてくれた歌詞なんだそうです。
それを思っても涙が出た場面でした。

エトワール

そして極めつけはエトワールです。

ぴーちゃん自身は下級生の頃から歌が課題だなという意識があったそうです。
確かに昔はもっと頑張れと思って見ていました。

でもここ最近は本当にうまくなりましたね。
今回のエトワールでも素晴らしいなと思いました。

とても澄んだ綺麗な声で、情感のこもった素敵なエトワールでした。

第二のステージでの活躍にも期待

今回の公演でぴーちゃんの最後の男役集大成の姿を目に焼き付けることができて本当によかったです。

そういえば98期の初舞台公演の『華やかなりし日々』でぴーちゃんがすごくお世話になった元宙組トップスターの凰稀かなめさんが、星組公演を観劇した時のことをインスタグラムに投稿していました。

その中で「第二のステージで待ってるよ〜」という言葉がありましたが、その通りぴーちゃんには退団後も第二のステージで活躍してほしいですね。

ぴーちゃんがカフェブレイクで「なりたい自分になるために走り続けたい」と話していたように、舞台でも映像でもぴーちゃんがやりたいことをやり続けてほしいです。

その前にまずは4月6日の千秋楽まで、星組男役として輝いてくださいね。
応援しています。

  

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