暁千星のゲストは憧れの柚希礼音さん!『夢の音楽会』

OG

『夢の音楽会』の第2弾は、星組のありちゃん(暁千星)が憧れのOGの柚希礼音さんをゲストに招いてトークとデュエットをしました。

冒頭で「星組の暁千星です」というのがまだまだ新鮮です(笑)

ありちゃんはちえさん(柚希礼音)のファンだというのはこれまでにもいろんなところで語っていますね。
そのありちゃんは先日、ちえさんと同じ『ブエノスアイレスの風』という作品で主演しました。

どんな話が出るのか、どんな歌を聞くことができるのか、楽しみすぎる番組です。

柚希礼音・暁千星のトーク

ちえさんを呼ぶ前からかなり緊張気味のありちゃん(笑)
そのありちゃんの

「柚希礼音さんです。どうぞ」

の呼びかけに、扉を開けてホールに入って来てにこやかに

「久しぶり〜、ありちゃん」

と声をかけられて、さらに緊張してすっかり下級生の顔になってるありちゃんが可愛いです。
ちえさんがゲストに決まった時に叫んで喜んだそうですが、ちゃんと歌えるか不安に思ったりもしたそうで(笑)
スタッフさんから全然いつものありちゃんと違うと言われたほどだそうです。
ちえさんからも

「こんな立派なスターさんなのに、若い時のありちゃんに戻ってるんやね〜」

って言われてました。
10年以上も前から憧れていた人が目の前にいたら、そりゃあそうなるのは仕方ないですよね〜(笑)

二人の関係性について

ちえさんが「久しぶり〜」と言ったのは、4,5年前にありちゃんがちえさんの舞台を観に行って楽屋で写真を撮ったりして少しお話したことがあったからだそうです。
4,5年前ということは退団後の舞台ということですね。

元々ありちゃんがちえさんのファンになったのは、音楽学校の予科生の時に初演の『ロミオとジュリエット』を観て、ちえさんが登場した瞬間のオーラがすごかったからだそう。

それからはちえさんみたいになれるようにと頑張ってきたそうで、その話を聞いたちえさんが

「そんなん初耳〜。え〜、ありがたいですね〜」

と感動してたのもとても素敵です。
いつか同じ舞台に立ちたいと思っていたけど、組が違ってそういう機会がなかったので、今回この番組の話が来た時に、ぜひちえさんと歌を歌わせていただきたいとオファーしたということでした。

星組と月組で別々の組でしたが、100周年の時にちえさんは月組公演に特別出演したんですよね。
その時にはありちゃんは袖からちえさんを見て嬉し泣きしたそうです。
なんて可愛い

ちえさんが在団中は別々の組だったけれど、今ありちゃんがちえさんがいた星組生になったというのもご縁ですね〜

柚希礼音から暁千星へのアドバイス

上っ面のかっこよさにならない

ありちゃんから「ちえさんが男役として一番大切にされていたことは?」という質問がありました。

品があることなど大切なことはいっぱいあるけれど、その中でも「上っ面のかっこよさにならない」ということを一番心がけていたんだそうです。

昔どうやったらかっこよくなれるんだろうと悩んでいた時に、安蘭けいさんから「上っ面のかっこよさだけを追い求めていたら、絶対にかっこよくなれないよ」と言われたんだそう。

それから完璧な男性像を作りすぎず、この人の欠点はなんだろう?と考えて、この欠点があるからこの良さがあって、そうすると人間味のある奥深い男性になれるということを大切にしていたと話していました。

小池修一郎先生にも「役というものには欠点や弱いところがあるから、そこも作らないとダメだ」「髪型やメイクばかり褒められたら失敗だと思いなさい」と言われたとか。

ありちゃんは収録の前にちえさんの『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』をあらためて観てきたそうで、その話を聞いてナポレオンは欠点ばかりなのが魅力なんだと実感したそうです。
今後の役作りにおいてすごく参考になる話だったようです。

男役の向こう側に

先日ありちゃんは正塚晴彦先生の『ブエノスアイレスの風』に主演しました。
そのことから、ちえさんから

「正塚先生どうやった?」

と尋ねられて、音楽学校の時にお芝居の授業で正塚先生が言われていたことを今回もう一度言われたと。

それで初心に帰るとともに、言われている意味が理解できている自分がいて、「ナチュラルな男役でかっこいいというのがわかった」と話していました。

正塚先生の教えは、男役はこうでなくてはいけないというのを全部なくして、本当にただの人間だというのを追求していくスタイル。
10年かけて男役の型をたくさん学んできたうえで、「自分なりの道を見つけて男役の向こう側に行き出すと楽しいよね」とちえさんにも言われたありちゃん。

「(男役の向こう側に)行けるように頑張ります」

と意気込んでいました。

「上っ面のかっこよさにならない」ということと「男役の向こう側に行く」ということをちえさんから学んだありちゃんでした。

柚希礼音・暁千星のデュエット

「蒼穹の彼方」(『太王四神記 Ver.Ⅱ』より)

曲について

ありちゃんがデュエット曲にリクエストした1曲目は、ちえさんのトップスターお披露目作品の『太王四神記 Ver.Ⅱ』から「蒼穹の彼方」。
ちえさんはお披露目作品のそれも登場シーンの曲ということで、当時からものすごく緊張する曲だったそうですが、いまだにこの曲を歌うのは緊張するんだとか。

ありちゃんが「当時のちえさんの気持ちや境遇が作品とピッタリ合っていると思っていた」と話したら、

「そうやねん!すごいいいところまで見てくれてるやん」

と食いついていたちえさん(笑)

ずっと育ってきた星組でトップになった自分と、若い時から先輩に叱られながら立派じゃなくてもいいから皆と力を合わせていい国を作りたいというタムドクが重なっていたそうです。

『太王四神記』からパワーをもらいながら自分も育ててもらった感じだったと話していました。

「ヴィエント・デ・ブエノスアイレス」(『ブエノスアイレスの風』)

曲について

2曲目にありちゃんがリクエストしたのは先日主演した『ブエノスアイレスの風』の主題歌の「ヴィエント・デ・ブエノスアイレス」でした。
これはちえさんも2008年に2番手時代に主演していた作品です。

ということで演じたニコラスにちなんで“ダブルニコラス”で歌いたいとリクエストしたということです。
ちえさんからは

「すごいわ〜、ダブルニコラスっちゃいましたね」

って(笑)

そのちえさんもありちゃんの『ブエノスアイレスの風』を観に行ったそうで、「もう立派な男になっててびっくりした」って。
育ちの良さが出ていてありちゃんなりのニコラスを作っていたことに感心したそうです。

私も劇場で観劇しましたが、確かにありちゃんの育ちの良さみたいなのが、ニコラスの元反政府ゲリラのリーダーだったけれど実は大学を出ているエリート出身だという設定にすごく合っていたと思っていました。

曲については、譜面で見ると難しそうじゃないのに歌う人に委ねられる、実は難しい曲だとという印象だそう。
ちえさんも当時はかなり苦労したんだそうです。

ニコラスは自分の思いを人にはっきり伝えない人だから、曲もそういう曲になっている。

なので自分の中身はしっかり持ちつつあまり大きく表現しないということを意識して歌っていたそうです。

そして歌い手によって音の長さも自由にしていい曲なので、自分の歌い方になるように大切に歌っていたとも話していました。

それを聞いてありちゃんは、公演の前にその話を聞きたかったと言っていました(笑)
今回は「そのアドバイスを活かして歌います」と言ってました。

最後にもう一つちえさんからのアドバイス

ちえさんが月組に特別出演した時は研3だったありちゃんが今では研11になりました。

「研3の時から男役についてしっかりと学び育ってきたんだなと『ブエノスアイレスの風』を観た時に感動した」と話すちえさん。

ちえさんが思うにありちゃんは下級生時代の歩みが似てると感じているそうです。

ここでもう一つちえさんからのアドバイス。

「(他の人に)見せていない(自分の)姿を勇気を持ってどんどん出していったら、それがとても楽しい作業になるよ」

という話でした。
ちえさん自身もそういうアドバイスを貰ったことがあったそうです。

それから、ちえさんは「人からいろいろ言われている時の方がなかなか成長できなくて、トップになって全部自分で考えてやるようになってからの方がなるほどな〜と納得できることが多かった」そう。

「他人の意見も大切だけど、自分が今どうなのかを確認しながら育っていってほしい」

とお話しされていました。

トップスターを何年もやったちえさんならではのアドバイスですね。
研11になって星組でもだいぶ上の立場になったありちゃんにもきっと参考になるアドバイスなのではと思いました。

今回も質の高い番組でした

前回は、そらくん(和希そら)が安蘭けいさんを招いてのトークでした。

前回の二人のトークも本当に奥が深くて、デュエットも素晴らしかったですが、今回も前回に負けず劣らずの質の高い番組でした。

そらくんもありちゃんもそうですが、なによりゲストの安蘭けいさんと柚希礼音さんのお二人が相変わらず魅力的で、お話も上手なことが番組を楽しいものにしていました。

期待されていく路線スターが、トップスターだったOGの人からアドバイスを受けて成長できる素晴らしい機会を視聴者として目の当たりにできる幸せを感じます。

これからどんなスターがどんなOGをゲストに迎えてトークとデュエットを見せてくれるのか、ますます楽しみになりました。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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