月の王子の暁千星、涙の『ブエノスアイレスの風』大千秋楽を経て星組へ

5月26日に月組暁千星主演の『ブエノスアイレスの風』がシアター・ドラマシティで無事に千秋楽を迎えました。

当日はカーテンコールのありちゃん(暁千星)や他の出演者の様子がTwitterなどで書かれていて、読んでいるだけでもウルッときていましたが、今日のタカラヅカニュースでやっと映像を見ることができました。

月組『ブエノスアイレスの風』が大千秋楽を迎えました

5月3日から5月10日まで日本青年館ホールで、そして5月18日から5月26日までシアター・ドラマシティで上演されたこの公演。
初日から大千秋楽まで一度も止まることなく無事に全公演できたことが本当によかったなと思います。

宝塚の公演もいくつか初日が延期されたり途中公演中止になっていることを思うと、こうやって完走できたことは今のご時世では奇跡のようなことですね。

そして、私も無事に日本青年館公演を観劇することができたのが幸せでした。

千秋楽映像に改めて暁千星の成長が見えました

千秋楽の映像では、初日の映像では映らなかった場面がたくさん入っていました。
タンゴを踊る場面あり、そして緊迫のお芝居のシーンもあり。

突撃レポートで見どころの一つだと言っていたありちゃん(暁千星)演じるニコラスが街角で風に吹かれながら歌う場面も入ってました。

私が観劇した時の方がもっとニコラスのスーツの裾が風にあおられていたように思いますが、ありちゃんこだわりの裾の揺らぎがもう一度見られて嬉しかったです。

そして、リカルド(風間柚乃)がマルセーロ(彩海せら)に撃たれてニコラスの腕の中で息を引き取るシーンもしっかり入っていました。

この3人の緊迫のシーン、ダイジェストでもつい息をのんで見守ってしまいました。

それにしても、全くBGMも無く登場人物の会話ややり取りだけで進むシーンが本当に多かったですね。
ありちゃんをはじめ、出演者たちのお芝居の力がないと成立しない作品だな〜と改めて思いました。
この作品をやることで、ありちゃんもですし、月組の下級生たちもすごく勉強になって成長したでしょうね。

劇場で観劇した時にも思ったのですが、この千秋楽の映像を見ていると改めてありちゃん男役として成長したな〜と感慨深く思います。
下級生の頃はただただ可愛らしくて、月組の弟という感じでした。

4年前の『BADDY』ではかぼちゃパンツ履いた王子でバブバブしてたのにw、こんなに胸元をはだけて大人の男の色気を出せる男役さんになったなんて…

そして、ダンスは元々素晴しいものを持っていましたが、最近は歌唱力も増してきたなと思っていて、この公演でもきれいな澄んだ歌声で、感情表現も素晴らしくて…
ダンスだけでなくこれからお芝居や歌でもどんどん魅せてくれると期待しています。

暁千星の千秋楽ご挨拶

フィナーレの最後に全員で主題歌を歌い、出演者のそれぞれがありちゃんと絡んでいくところも少し見られましたし、客席に向かって三方礼をするところも流れました。
その時のありちゃんがすご〜く感極まった顔で涙を流していたので、こちらまで感極まっちゃいました。
カーテンコールではありちゃんだけでなく周りの組子たちの頬にも涙の跡がありました。

副組長のなつこさん(夏月都)のご挨拶で、

「暁千星は本日のこの公演を最後に星組へと組替えとなります」

という言葉に、ありちゃんの横で聞いていたおだちん(風間柚乃)がこらえきれなくなってうつむいてしまったのが見えてグッときました。

その後、ありちゃんのことを「人見知りで周りからは危なっかしく見えて、いつも誰かが手を差し伸べたくなるような放っておけない子でした」となつこさんが言うのを聞きながら、ありちゃんがめちゃくちゃ照れくさそうにしていたのが可愛いかった。

「しかし、自分と向き合いながらたくさんの壁を乗り越え、今では頼もしく大きく成長しました。人と誠実に向き合おうとする彼女の周りにはいつも温かさが満ち、彼女を慕うたくさんの人がいます

という言葉が本当に温かくて…
寂しいけれど星組でまたさらに大きく飛躍することを願っている、星組生としての暁千星にもご支援をお願いしますとなつこさんが言うのを聞いている組子たち、そして客席の空気もすごく温かくて、どれだけありちゃんが皆んなに愛されているかがわかる瞬間でした。
そして、ありちゃんのご挨拶。

「月組の暁千星でございます。この言葉を言えるのも今日が最後となってしまいました」

と本当に寂しそうにありちゃんが言うのを聞いて涙がこぼれてしまいました。
その後は、この『ブエノスアイレスの風』という作品への思い、カンパニーへの感謝の気持ち、月組での10年間に出会った月組の上級生への憧れ、そして星組へ行ってもそれを忘れず新たな刺激を受けて成長したいということを話しました。
最後は

「これからも宝塚歌劇が皆様にとって少しでも希望の光となりますよう、私たちも精進し続けてまいります」

と言った言葉にまたありちゃんの成長を感じました。

暁千星、最後の月組大ジャンプ

専科から出演しているりんきらさん(凛城きら)に向かってお礼の言葉を言ったありちゃん、

「また月組に来られた時も、そして星組に来られた時もよろしくお願いします」って、ちゃんと月組と星組のことをお願いしたのがなんともいいな〜と思って。

その後、どんどん寂しさが増して来てこらえきれなくなったのか、「あ〜やだ、やだよ〜」ってちょっと駄々っ子みたいになってました(笑)
そんな様子にもグッときてしまって(涙)

最後には月組恒例の“月組大ジャンプ”。
皆んなで準備運動してw、お客様にも「ちゃんとしないと」と言ってて(笑)
こういう時はいつもの可愛い可愛いありちゃんになってます。
そして、

「月組!ばんざ〜い!」

って、昔小池修一郎先生に言われたことを守って、しっかり膝を曲げて高〜くジャンプしてました。

ありちゃんの月組生としての最後の“月組大ジャンプ”を映像でですが、見届けられてよかったです。
そのありちゃんの姿を見つめる周りの皆んなの涙も温かくて、本当に素敵な空間だな〜と思って見ていました。

宝塚には退団とともに組替えも必要なものですが、やっぱり寂しいものですね。
送り出される方も送り出す方も涙涙ですが、それを乗り越えてまたさらにいい組になっていってもらいたいです。

星組の暁千星に期待すること

千秋楽の翌日から星組生になったありちゃん。
出演は9月1日から始まる全国ツアーからになりますね。

演目は以前宙組でやった『モンテ・クリスト伯』と、今の大劇場公演でやっている『Gran Cantante!!』です。
ショーの方は後から入って大変だろうなと思いますが、ありちゃんならきっと大丈夫です!

なつこさん(夏月都)から人見知りで危なっかしい下級生だったと言われてましたが、すっかりお兄さんになった今ならすぐに星組にも慣れるでしょう。
星組にはありちゃんと同じ広島県民のせおっち(瀬央ゆりあ)がいますからね、面倒見のいいせおっちがありちゃんを導いてくれることと思います。

そして、舞台では『ブエノスアイレスの風』で見せてくれたありちゃんの熱さ、ダンス、歌唱力が星組のにもピッタリじゃないかな〜と思っています。
こっちゃん(礼真琴)とのダンス対決、歌の競演もすご〜く楽しみにしています。
星組の暁千星に大きく期待です!

  

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