昨日今日と2回にわたって星組『ロミオとジュリエット』の役替わりトークが放送されました。
出演はティボルト役と死役を演じる愛ちゃん(愛月ひかる)と、ベンヴォーリオ役とティボルト役を演じるせおっち(瀬央ゆりあ)です。
二人で同じ役をやっているティボルトについて大いに語り合いました。
Stage Side Watch
星組公演 『ロミオとジュリエット』 役替わりトーク 愛月 ひかる・瀬央 ゆりあ
役替わりの大変さ
二人とも役替わりは初めてだそうです。
他の人が役替わりをしている公演でも自分はそうじゃなかったから、この公演で初めての役替りで最初は不安だったとか。
とくにせおっちはベンヴォーリオとティボルトって同じ場面のまるっきり逆の位置に出ている役なので、振り付けのお稽古の時かなり混乱したそう。
着てるシャツの色を見て「あ、今こっちの役だ」って認識したって。
愛ちゃんは全然違う役だから混乱はしなかったそうですが…
配役の発表の時、これは大変そうだなと思いましたが、実際にやってる本人も大変だったんですね〜
頑張ったね、せおっち!
でも、役替わりって、自分の役を客観的に見られて勉強になったそうです。
そして、いろんな事を共有しないといけないから、普段から仲のいい何でも話せる人が役替わりの相手でお互いよかったと話していました。
ティボルトのジュリエットへの恋心について
まるで二人で恋バナでもしてるかのように盛り上がったのは、ティボルトのジュリエットへの恋心について。
ティボルトはロミオなんかより絶対ジュリエットのことが好きだよ、しかも長いしと、怒り気味に話す二人が面白かった。
その恋心が表れているシーン。
舞踏会のシーンで、パリスから逃れたい一心のジュリエットに助けを求められて張り切っちゃって、必死でパリスをジュリエットから遠ざけようとします。
そこは小池先生のこだわりで今回から足された設定だそう。
それで、ジュリエットから離れちゃってパリスにかまっている間に、ロミオとジュリエットが出会って恋に落ちちゃうと。
ずっとジュリエットに一緒にいればジュリエットはロミオと出会わなかったのにって(笑)
そこがティボルトの抜けてるけどキュートで可愛いところだよね〜と二人で盛り上がりました。
いつも虚勢を張っているティボルトだけど、ジュリエットのためとなると間抜けにもなっちゃうんですね〜
なんて可愛い♥
もう一つ共感したのは、ティボルトはバルコニーにいるジュリエットをいつも下から見上げているだけだという話。
ロミオは登って行っちゃうけど、ティボルトは登れない。
せおっちの「登れない恋」というワードに笑っちゃいました。
それだけティボルトは、子供の頃からジュリエットへの恋心を表には出さないようにしてきたんですよね〜
「登れない恋」というワードには笑っちゃったけど、とっても切ないです…
決闘の場面の小池先生のこだわり
決闘の場面で今回小池先生がこだわったことは、ティボルトはロミオへの復讐心に燃えている訳だから、本当はロミオを刺さないのはおかしいということ。
それがマーキューシオとばかり絡むということは、常にティボルトとロミオとの間に誰かがいるということだと。
確かにどっちかというとティボルトはマーキューシオと殴り合ったりして絡んでる時間が長いです。
ロミオにも一度殴りかかったり膝蹴りを入れたりしたけど、基本マーキューシオとやりあってました。
決闘の最初のところでマーキューシオに挑発されたからだと思ってましたが、なるほど本当ならロミオに復讐したいんですもんね。
だけど、終始ベンヴォーリオが間に入っていたりしてロミオとは離れている。
それで最終的にマーキューシオを刺すことになっちゃう訳だ。
そこの過程に小池先生はこだわったということですね。
なるほど、勉強になりました。
ソロ曲3曲について
『ティボルト』
「あんなに自分の名前を叫ぶことってある?」って二人で盛り上がってました(笑)
この曲は初演の時から皆んなそれを言います(笑)
どんだけ自分の名前を言うんだよって。
でもそれだけ自分に陶酔しているということだと。
『本当の俺じゃない』
舞踏会のシーンの最後にソロで歌わないといけないので、相当きついそうです。
それも銀橋を渡りながらだから、お客さんに近い所で歌うからなおさら大変でしょうね。
でも一番ティボルトの心情を吐き出す大事な曲だから、二人とも大切に歌っているそうです。
聴いているこっちもティボルトの切ない気持ちが痛いほど分かって苦しくなる歌です。
『今日こそその日』
すごく体力が要る歌だそうです。
小池先生から「もっとヴェローナの中心で愛を叫んでくれ」と言われたそうで(笑)、確かにあれだけ「ジュリエット愛してるんだ、お前だけを」って叫ぶんですからね〜
ジュリエットへの気持ちが相当こもってないと成り立たない歌ですね。
お稽古場ではきつくて大変だったけど、舞台に来て気持ちよく歌えるようになったそうです。
終始仲良く話す二人に、きっとお稽古場や楽屋でもこんな風に話しているんだろうなと思って聞いていました。
いろいろ聞きたかった話があってとっても楽しいトークでした。
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「ひかりあんです。愛称は『ひかりあん』です」
サインは全体的に柔らかい印象になるようにしたそうです。
ハートマークが付いているのが可愛いです。
今特に頑張っていることは踊りだそう。
「感謝の気持ちを忘れずに頑張りますので、舞台上の私を見つけてくださると嬉しいです」と話してくれました。
読んで頂き、ありがとうございました。
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