月城かなとが舞台で感じたラッチマンの辛さ・悲しみ(シアター・ドラマシティ公演突撃レポート)

2月のTBS赤坂ACTシアター公演に続いて、3月14日からシアター・ドラマシティ公演が始まっています。
今日はその公演中の終演後の突撃レポートです。

また、専科の轟悠さんの退団が発表されました。
昨年、理事を退任されたもののこれからもずっと宝塚でお姿を拝見できると思っておりました。
この驚きと寂しさをどういうふうに言葉にすればいいのか…

SKY REPORT
月組 シアター・ドラマシティ公演 『ダル・レークの恋』 突撃レポート

メンバーはスカイレポーターズのたんちゃん(楓ゆき)と、主演コンビのれいこちゃん(月城かなと)、うみちゃん(海乃美月)です。

月城かなとが感じたラッチマンの辛さ・悲しみ

船の円形ベッドのシーンの悲しさ

れいこちゃんがラッチマンとカマラの船でのダンスシーンについて
「今まで見ていただけではわからなかったけど、やってみてこんなに悲しい場面だったんだなと思った」
と言ったのがすごく印象に残りました。

れいこちゃんとしてはお芝居の中で一番悲しい場面だそうです。

愛し合ってると思っていたカマラから酷い言葉と共に別れを言われて、その後恐喝まがいにカマラとの一夜を要求したラッチマン。

そして、愛するカマラを手に入れる訳ですから本当ならやったと思うはずなんですが、心の底からカマラを愛しているラッチマンは、きっとそんな酷い手を使ってしまった自分が許せないんでしょう。

そして、本来ならただ愛し合っていたはずの二人が、そんな風にしか結ばれなかった事が悲しいのでしょうね〜

あの場面だけ見ていると美しい音楽とセット、美しいダンスでは〜〜となっちゃうのですが、その奥にあるラッチマンの心の機微を思うととても切ないです。

れいこちゃんも「見ていると大人な場面でドキドキしちゃうダンスシーンなんですが、そこに渦巻く感情にも注目してほしいと言ってました。

祭りのシーンの辛さ

もう一つれいこちゃんが辛さを語っていたのが、祭りの場面。
うみちゃんはあの場面は、ずっと言えなかったラッチマンへの愛を表に出せるから切ないけど幸せで好きなんだそうです。

それに対してれいこちゃんは「辛さしかない」と。

幸せな形ではなかったけれども結ばれた二人が、翌朝祭りに遭遇して村人たちと楽しく踊るシーンですね。

はた目には仲良さそうに踊っていた二人でしたが、ラッチマンとしてはやはり自分が望む愛の形ではなかったことが辛いんでしょうね。

そして、最後はカマラは自分の元から走り去って行くわけですから、本当に「辛さしかない」んでしょう。

幸せを感じるのはプロローグだけ

れいこちゃんが一番好きな場面はプロローグの2曲目、カマラと二人で踊る場面だそうです。

あそこは二人が幸せを手に入れていたらこうだっただろうなと想像していると思っていて、あそこだけなんですって、幸せを感じられる場面って。

それほど、お芝居中ラッチマンはずっと辛い感情でいるんですね〜
なんかれいこちゃんがかわいそうになってきました(笑)

フィナーレナンバーでの感動

そんな辛くて切ないお芝居から一転してフィナーレは華やかでカッコいい場面や美しい夢々しい場面が満載です。

私としては前回の再演の瀬奈じゅんさんたち男役が踊ったKAZUMI-BOY先生振り付けの踊り曼荼羅のシーンが無いのがものすごく残念なんですけど…

でも、谷貴矢先生が新人公演が出来なくて活躍の場が少なくなってしまっている下級生達のために下級生だけのダンスシーンを作ったという場面があるというのは感動です。

そこはれいこちゃんたちも見ていて泣きそうになっちゃうそうです。

その後の『真珠のデュエットダンス』で出ていって、「今度はお兄さん達に任せなさい」って気持ちでやってるとか。

『真珠のデュエットダンス』は振りも今までの星組、月組の再演のときと変わっていないのが私としても嬉しいです。

『水』の演出に助けられた

インドのカースト制度を元に菊田一夫先生が作ったお話で、華やかできらびやかな中にも奥深い感情や人間性が描かれている作品です。

そして、今回の再演では『水』がテーマということで、潤色・演出の谷貴矢先生がこだわった映像やスモークで川の流れや霧や雨などを表現していて、人の感情や愛という形の無いものを表現するのを助けられたそうです。

他にも水の青年や水の少女などの新しい演出も追加され、古き良き作品に新しい風が加わっているようです。

これまでの『ダル・レークの恋』もとても好きな作品でしたが、そういう新しい表現が加わり、今の時代に合わなくなった台詞も少し改変されているそうなので、いつかスカイステージで見るのが楽しみになりました。

 

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「とうきらいあです。愛称は『おさら』です」

サインは“透綺らいあ”という名前をそのまま崩した形になっているそうです。
今特に頑張っていることはお芝居だそう。

「パワフルで熱い星組の男役の一員として、皆様に素敵な夢の舞台をお届けできるよう頑張ります!」とハツラツと話してくれました。

その他宝塚関連ニュース 轟悠退団発表

今日のタカラヅカニュースでもお知らせがありましたが、昨日専科の轟悠さんの10月1日付での退団が発表されました。
びっくりしました!
昨年7月に理事を退任されて特別顧問に就任されたので、このままずっと劇団にいらっしゃるものだと思っておりました。
今日の会見によると、昨年の9月末から10月にかけて退団しようと決めたそうです。

7月に星組生と一緒に轟さん主演の小劇場公演がありますが、ラストステージは8月と9月に開催されるディナーショーだそうです。
大階段を降りたりサヨナラショーをすることはないと決心していたとか。
ファンとしてはは寂しいかぎりですがが、それが轟さん流の去り方なんでしょう。
かっこいいです。

最後まで現役生徒たちに男役としての美学を継承してほしいと思います。

  

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