宙組Aさんご遺族が宝塚歌劇団側の謝罪を受け入れられたとのことです

本日16時よりご遺族側代理人と宝塚歌劇団(阪急阪神HD)の会見が行われています。
ご遺族が宝塚歌劇団側の謝罪を受け入れられ、合意書に調印されたとのことです。

調印の場にはHDの角会長も同席されたそうです。

また、110期生のこの春の各組への配属は見送り、組まわりとなるそうです。

しかしなぜ、この当たり前の謝罪にこれだけ時間がかかってしまったのかは理解できません。
以下に引用しますが、発表された文書に目を通しても当たり前のことしか書いてありません。
決して検討に半年もかかるような内容ではありません。

もっと言えば、文春の最初の記事が出た時に正しく対処できていれば、Aさんが亡くなることもなかったはずです。
それがこともあろうに、亡くなられた直後に事件を茶化すような記事がGRAPHに掲載されるような雰囲気が宙組だけでなく劇団を取り巻く関係者にもあったのかと思うと絶望的な気持ちになります。

「証拠があるならお見せいただきたい」と挑んだ村上浩爾氏は、HDの社長とともに会見に臨んでおられます。
あの会見で自分がおっしゃったことを今、どう考えられているのでしょう?
反省してるとの言葉が会見でありましたが、「あるなら」とおっしゃった「証拠」はご覧になられたのでしょうか?
心からこの結論に納得されているのでしょうか?

 

以下にリンク切れに備え、記録のために宝塚歌劇団の謝罪の部分をコピペしておきます。
全文はリンク先をご覧下さい。

発信者は「阪急阪神ホールディングス株式会社 阪急電鉄株式会社 宝塚歌劇団」の連名です。
日付は本日(2024年3月28日)です。

宝塚歌劇団宙組劇団員の逝去に関するご遺族との合意書締結のご報告並びに再発防止に向けた取組について

3. 合意内容の要旨は次のとおりである。

(1) 阪急・劇団は、被災者に対し、長時間の活動を余儀なくさせ過重な負担を生じさせたこと、及び、劇団内において、4に要旨記載のとおり、厚生労働省指針(令和2年厚労省告示第5号)が示す「職場におけるパワーハラスメント」に該当する様々な行為を行ったことによって、被災者に多大な心理的負荷を与えたことを認め、劇団が経営陣の怠慢(現場における活動への無理解や無配慮等)によって長年にわたり劇団員に様々な負担を強いるような運営を続けてきたことがかかる事態を引き起こしたものであって全ての責任が劇団にあることを認め、かつ被災者に対する安全配慮義務違反があったことを認め、謝罪する。

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4. 上記3(1)の様々な行為の要旨は以下のとおりである(なお、以下の「本件新人公演」とは、2023年10月19日に開演される予定であった宙組下級生による新人公演をいう)。

(1) 2021年8月14日、宙組上級生が、被災者が自分でやることを望んでいたにもかかわらずヘアアイロンで被災者の髪を巻こうとして、被災者の額に1か月を超えて痕が残るほどの火傷を負わせたこと、及び、それにもかかわらず、当該宙組上級生は、真に被災者の気持ちを汲んだ気遣い・謝罪を行わなかったこと。

(2) 2021年7月20日の新人公演の直前の2日連続深夜に、宙組上級生の指示により、被災者が髪飾りの作り直しの作業を行うこととなったこと。

(3) 2021年8月頃、宙組上級生が被災者に対し、新人公演のダメ出しで人格否定のような言葉を浴びせたこと。並びに、宙組プロデューサー(当時)がこれを認識しながら放置し、対処をしなかったこと。

(4) 2023年2月3日、宙組幹部4名が被災者を会議室に呼び出したこと、並びに、その後宙組生全員の集まりをひらいたことにより、被災者が過呼吸の状態になるほど大きな精神的負担が生じたこと。

(5) 宙組プロデューサーが前(4)項の会議室を確保し、被災者が精神的負担を受ける場を設定したこと、並びに、被災者が組替えを求めたことに対しこれを無視したこと。

(6) 2023年2月1日、劇団が、上記(1)の事件につき、「全く事実無根」との見解をホームページ上で発表したこと。

(7) 劇団が、被災者に対し、死亡前直近1か月間において、過大な業務量を課し、長時間業務を行わせたこと。

(8) 本件新人公演に向けた準備において、「振り写し」が必須ではなく、また本件新人公演の演出担当者が「振り写し」を行う必要はないと言っていたにもかかわらず、宙組幹部が、被災者に対して、「振り写し」を行うべきであると指導し、その結果、被災者に一層の過重な業務が課せられたこと。

(9) 本件新人公演に向けた準備において、「お声がけ」を行うことは必須ではなく、被災者を含む下級生に負担が生じる状況であったにもかかわらず、宙組幹部が「お声がけ」を行う必要はないと宙組生に指導せず、その結果、被災者に一層の過重な業務が課せられたこと。

(10) 本件新人公演に向けた準備において、本件新人公演の演出担当者の怠慢により、被災者が同人の業務を肩代わりせざるを得なかったこと。

(11) 2023年9月2日、本件新人公演の配役表に関して、宙組幹部が、午後10時以降の深夜帯に被災者を指導・叱責し、これにより被災者が午後11時50分になっても帰宅できない状況になったこと。

(12) 2023年9月下旬、宙組幹部が、被災者に落ち度がないにもかかわらず、「振り写し」に関し、被災者を指導・叱責したこと。

(13) 2023年9月27日、下級生による衣装の取り扱いに関する衣装部門からの苦情に関し、被災者に落ち度がないにもかかわらず、宙組上級生が被災者に対し、下級生の失敗は被災者の責任であるとして指導・叱責したこと。

(14) 2023年9月28日又は同月29日、宙組上級生Aが、被災者に落ち度がないにもかかわらず、「お声がけ」に関し、被災者を大きな声で指導・叱責したこと。その後、宙組上級生Aが、別の宙組上級生Bを呼び出し、被災者について指導したうえで、宙組上級生Bが、他にも宙組上級生がいる中で、被災者に嘘をついているかと繰り返し詰問したこと。

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宝塚歌劇団宙組劇団員の逝去に関するご遺族との合意書締結のご報告並びに再発防止に向けた取組について
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20240328_003.html

 

ハラスメントについて教えてこなかった責任があると阪急阪神HDの嶋田社長がお話されていました。
まさか阪急阪神でこんなハラスメントが当たり前に横行しているわけでもないでしょう。
きちんと伝えるべきことを伝えていってほしいと思います。

まだ会見の途中で、記者からの質問と会社側の回答が続いています。
安全配慮義務違反の責任の所在を問われていている場面では、会社は難しい回答を求められたように見えました。
ハラスメント教育をしてこなかった阪急阪神HD、阪急電鉄、宝塚歌劇団の責任であり、宙組生の個人の責任は問わないとのことです。
そういう構図に収めるのは一つの考えとは思います。

しかしながら劇団員は立派な大人です。過密なスケジュールの中で追い込まれていたとか何がパワハラかわからなかったというようなことで、すべての責任を経営に任せてしまう(負わせる)ことをどう捉えているのかなあと思ってしまいましたし、宙組の上級生の今の状況についての回答の中でちょっと引っかかった点もありました。

 

それでもご遺族が合意なさった以上、一人のファンでしかない私としては納得すべきと思います。

Aさんが亡くなられてしまったこと、これだけ時間がかかってしまったことは残念で仕方ありません。

Aさんののご逝去をお悔やみ申し上げます。
どうか今後このような事件が二度と起きない宝塚歌劇団でありますように。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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