あけましておめでとうございます。
スカイステージで放送された『宝塚クロニクル2021Special「花組編」』を見ながら2021年の私の花組作品ベスト5と5大ニュースを勝手に選びました。
花組2021年注目の5作品
『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』
主演：柚香光・華優希
東京国際フォーラム ホールC：1月9日（土）～1月19日（火）
梅田芸術劇場メインホール：2月2日（火）～2月9日（火）
2021年最初の花組公演は東京国際フォーラム ホールCと梅田芸術劇場メインホールで上演された柚香光・華優希主演のブロードウェイミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』
トップコンビ二人の持ち味が活かされたとっても楽しくて笑えてキュンキュンするミュージカル・コメディでした。
とくにれいちゃん（柚香光）は代表作になるのではと思うほど役にぴったりハマっていました。
タップシーンもあって、キレッキレのれいちゃんのダンスも楽しめました。
華ちゃん（華優希）のそれまでにはなかったボーイッシュな役も新鮮でよかったです。
観終わってほのぼのとするハートウォーミングなコメディ作品でした。
『PRINCE OF ROSES－王冠に導かれし男－』
主演：聖乃あすか
宝塚バウホール：1月28日（木）～2月7日（日）
『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』と同時期に上演された『PRINCE OF ROSES－王冠に導かれし男－』はほのかちゃん（聖乃あすか）の初バウホール公演主演作品です。
スカイ・ステージで放送されたのを観ましたが、ほのかちゃんの堂々とした演技が初主演とは思えませんでした。
そしてほのかちゃんにプリンスはハマりすぎです。
この作品は大成功だったと思います。
この作品がほのかちゃんの花組での立ち位置を確固たるものとしたように思います。
『Cool Beast!!』
主演：柚香光・華優希
宝塚大劇場：4月2日（金）〜5月10日（月）
東京宝塚劇場：5月28日（金）〜7月4日（日）
『アウグストゥス-尊厳ある者-』と併演されたショーの『Cool Beast!!』は藤井大介先生らしい熱いラテンショー。
宝塚大劇場と東京宝塚劇場で観劇しました。2021年のショーの中で私のイチオシです。
とにかくれいちゃんの野獣感が半端なかったです。
れいちゃんが裸足で踊った華ちゃん（華優希）とのデュエットダンスや、ナイトクラブでのお肉のマイクを持ったダンス対決や、そしてれいちゃんが女役に扮して瀬戸かずやさんと踊った妖しい場面など、どの場面もれいちゃんの眼はまさに野獣の眼。
野獣の力強さだったりしなやかさだったり優しさだったりと、れいちゃんの魅力がいっぱい詰まったショーでした。
『銀ちゃんの恋』
主演：水美舞斗
KAAT神奈川芸術劇場：8月16日（月）〜8月24日（火）
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ：9月2日（木）〜9月10日（金）
マイティー（水美舞斗）の東上初主演です。
タカラヅカニュースやその他の番組で観て、主演の銀ちゃんのマイティーは当り役と確信しました。
この作品は大空祐飛さんが花組時代に再演されました。
当時、大空さんは3期下の下級生トップ（真飛聖さん）を支える2番手でした。
その後の宙組トップとしての活躍を思うと信じられないような不遇の時代でした（ご本人がと言うよりもファンが不遇感たっぷりでした…）。
しかし、大空祐飛さんはこの作品に主演された後、トップへの階段を駆け上がられました。この作品は大空祐飛さんの出世作です。
同級生2番手としてれいちゃん（柚香光）を支えるマイティーがこの作品をやったことに意味があるのではないかと期待が膨らみます。飛躍に繋がるのではないかと期待させられる作品でしたし、マイティーはしっかり銀ちゃんを演りきったと思います。
ちなみに、初演の久世星佳さん（月組）も上級生2番手として下級生トップの天海祐希さんを支えられた経験がおありになりました。
マイティーは何とも意味深な作品に巡り合ったものです。
そして、ヤスの飛龍つかさくんにも注目です。
大空さんは花組で主演した後、宙組トップスターになってからももう一度再演されていますが、大空祐飛さんの『銀ちゃん』のヤスは、花組版では華形ひかるさん、宙組版では北翔海莉さんでした。
初演の月組版のヤスは片岡仁左衛門さんを父に持つ汐風幸さんでした。
いずれも男役としてそれぞれの時代に大活躍をされた方々です。
飛龍つかさくんのこれからに注目していきたいです。
『元禄バロックロック』
主演：柚香光：星風まどか
宝塚大劇場：11月6日（土）～12月13日（月）
柚香光・星風まどか新トップコンビの大劇場お披露目作品。
二人はこの前に全国ツアーですでに組んでいますが、再演ではなく新しい作品を二人で新たに作ったというのが意義深いなと思います。
まどかちゃんの宙組からの異動の発表は衝撃でした。ゆりかちゃん（真風涼帆）とのペアは非の打ち所がないと思っていましたから。
しかし宙組の潤花ちゃんも、花組のまどかちゃんも完璧に収まっています。
宝塚の人事をやる方の見る目に恐れ入りました。
れいちゃんと華ちゃんとのコンビもすごくよかったですが、れいちゃんとまどかちゃんの並びはすごく美しくてお似合いです。
今後がますます楽しみになる作品になりました。
花組2021年5大ニュース
永久輝せあ初の通し役娘役
『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』でひとこちゃん（永久輝せあ）がお芝居で初の娘役。
元々美形ではあるのですが、普通に綺麗なおねえさんでびっくりしました。
ぶっとんだ役どころで、物語のいいスパイスになっていました。
最初配役が発表になった時は驚きましたが、実際に観てみると役柄的にアイリーン役は男役がやる役だな〜と思い、このキャストの中でひとこちゃんがやったことに納得でした。
本人も難しかったけれどやりがいがあったと話していましたし、この後にさらに男役として成長するために必要だったんだな〜と思います。
ひとこちゃんのアイリーン役すごくよかったです。
聖乃あすかバウホール公演初主演
『PRINCE OF ROSES－王冠に導かれし男－』でほのかちゃん（聖乃あすか）がバウホール公演初主演。
100期生ではトップバッターとなりました。
月組の風間柚乃くんがその後にバウホール主演を果たしましたが、この二人は劇団からも強く推されてることを感じます。
後に続くのは星組の極美慎くんでしょうか。
ほのかちゃんは研6にして『花より男子』の花沢類役に抜擢されたところから今の路線街道爆進は予想されましたが、この作品で確固たるものになったな〜と思わされました。
生オーケストラ再開
コロナの影響で長らく録音となっていましたが、『アウグストゥス/Cool Beast!!』の宝塚大劇場公演から生オーケストラが再開されました。
宝塚大劇場のロビーに指揮者の塩田明弘先生やメンバーの名前が張り出されているのを見た時は感慨深かったです。
開演前に聞こえるオケの方たちのチューニングや練習の音を聴くとやっぱりテンションが上がりました。
宝塚大劇場公演途中中止＆無観客での千秋楽公演
緊急事態宣言に伴う対応で『アウグストゥス/Cool Beast!!』の宝塚大劇場公演が途中で中止になってしまいました。
千秋楽は無観客での上演となり、ライブ配信が行われました。
華ちゃん（華優希）、あきら（瀬戸かずや）の退団公演でサヨナラショーもあったので、ライブ配信がなされたとはいえ無観客での公演は本当に残念でした。
東京宝塚劇場で無事に完走できた時は本当によかったな〜と喜びもひとしおでした。
星空美咲2回の別箱ヒロイン
105期生の星空美咲ちゃんが『PRINCE OF ROSES』と『銀ちゃんの恋』の2作品でヒロインに抜擢されました。
映像で見ただけですが、もうすでに大物感が漂っていました。
なにしろ歌唱力が素晴らしいですし、お芝居も上手です。
まだ研3とは思えないほど存在感もありますしね。
そういえば『元禄バロックロック』でもくの一のツバキ役がとても印象的で、これからどこまで上がっていくのか楽しみです。
花組2021年5大ニュース（人事編）
・華優希退団
・瀬戸かずや退団
・星風まどか専科から組替え＆トップ娘役就任
・美風舞良宙組から組替え＆副組長就任
・高翔みず希2022年2月7日付で専科への異動が発表
2021年の花組人事で一番のニュースは華優希の退団によるトップ娘役の交代ですね。
今ではもうすっかり花娘として、花組トップ娘役として定着しているまどかちゃん（星風まどか）ですが、宙組トップ娘役から花組トップ娘役として組替え（しかも途中に専科を経て）という発表があった時はかなり物議を醸しました。
また、10年という長い間花組の組長として組を支えて来られた高翔みず希組長が2022年に専科へ異動されるというニュースには寂しい思いでいっぱいになりました。
さて、2022年がスタートしました。今年の花組は2日の東京宝塚劇場公演（『元禄バロックロック』『The Fascination（ザ ファシネイション）!』）からスタートです。
2022年も大いに期待しています！
読んで頂き、ありがとうございました。
ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。
