『アウグストゥス』の風なんて気にする必要ありません!

4月2日に宝塚大劇場で初日を迎えた花組公演を翌3日に観劇してきました。

最近の宝塚のポスターはどれも素敵ですが、私の独断では今回の『アウグストゥス』は中でも出色の出来です。
そして、何と言っても、華ちゃん(華優希)とあきら(瀬戸かずや)の退団公演です。

期待せずにいられません。
劇場に向かう私には風の強さも風向きも関係ありません。

アウグストゥスに風は吹いているのか?(いません!)

アウグストゥスの風とは

4月2日の初日の直後には出演者の美しさを賛えるtweetが目立ちましたが、時間が経つにつれTwitter上では「アウグストゥスの風」というtweetが目立ち始めました。

「アウグストゥス」で検索しようとすると、「アウグストゥスの風」や「アウグストゥス 風」が候補として表示されてしまいます(泣)

2017年の花組公演『邪馬台国の風』の評判が芳しくなく、これになぞらえて“風”というワードが使われているようです。
まったくヅカファンのセンスには感心させられます。

『邪馬台国の風』はタイトルから分かるように日本の古代を舞台にした歴史ものです。
私は一度スカイステージで見ただけなので、いまいちストーリーとかは覚えていないのですが、たしかにツッコミどころが満載だったような…

あの作品と『アウグストゥス』は同じような作品だったのでしょうか…?

『アウグストゥス』についてのネガティブな指摘

場面転換の単調さ

何が『邪馬台国の風』を思わせるのかなとツイートをいろいろ見てみたら、場面転換が地味だという指摘を見ました。

一方で、『邪馬台国の風』と違ってちゃんと盆もせりも使っているという意見も目にして、笑っちゃいました。

そんなに『邪馬台国の風』はセットの転換が少なかったんですね〜(笑)

『アウグストゥス』はちゃんと盆もせりも使って場面転換してましたよ。
ただ、バリエーションは少なかったかもしれません。

幕の前でお芝居している間に盆が回ってセットが変わるということが繰り返されたように記憶しています。

ストーリーの分かりにくさ

私が納得したのはこちらの指摘です。

ストーリーが分かりにくかった、登場人物の名前がややこしくて覚えられなかったという声がありました。

確かにいろんな要素を詰め込みすぎていて分かりにくくなっていたかなと思います。

網羅的に歴史上の重要人物が登場して、どんどんストーリーが展開されていきます。

カエサルの暗殺だけでもひとつのお芝居や映画になる内容なのに『アウグストゥス』ではほんの序章に過ぎません。
お話はどんどん進んでいってしまいます。

ローマとエジプトの関係や元老院の意味、そして登場人物のひとりひとりがどういった背景を持ってそこにいるのかを『アウグストゥス』の展開の中だけで理解するのは難しいです。

あの時代の知識がほんの少しでもあればストーリーがわからないということは起きないのかもしれません。
しかし、下調べをしておかないとついていけないストーリーには問題があると言えなくもないです。

私が『アウグストゥス』の風を押し返します

出演者は全員、満点です

甘々で点数をつけているわけではありません。

「ん?」と思った配役はなく、それぞれが役にきちんとハマって演じてくれました。

私はれいちゃん(柚香光)演じるオクタヴィウスの成長物語がトップとしてのれいちゃんの成長と重なっていた点が最もよかったです。

そして、この公演で退団する華ちゃん(華優希)やあきら(瀬戸かずや)の見せ場がたくさんあったのも高得点です。
二人のこれまでの宝塚生活で得たものすべてを活かし切るような熱演は感動的でした。

ついでに言うと…

二人とも歌がことのほか上達していて感心しました。

とくにあきらは声に伸びがあっていい声で素敵でした。

あとは、マイティー(水美舞斗)、ひとこちゃん(永久輝せあ)、ほのかちゃん(聖乃あすか)、おとくりちゃん(音くり寿)といった花組スター一人一人に銀橋ソロといった見せ場が用意してありました。

田淵先生、ナイスです!

そうそう、かちゃ(凪七瑠海)のクレオパトラの登場場面も忘れてはいけません。

各キャストのファンにとってすごく嬉しい構成でした。
そして、すべてのスター達がそれぞれの見せ場を活かし魅了してくれました。

ビジュアルは完璧でした

照明やセット、衣装、髪型など目に入るすべてが美しく計算されていました。

れいちゃんはもちろんですが、それだけでなくすべてが輝く舞台でした。

象徴的なのは、最後のれいちゃんとはなちゃんの白い衣装の場面
宝塚の舞台はまばゆいものですが、あんなに眩しい画はあまり経験がありません。

花組『アウグストゥス』は観ないともったいないです

私には『アウグストゥス』は面白い作品でした。

とにかくどのキャラクターに関してもビジュアルが最高で、目に美しかったのがよかったです。

れいちゃんのオクタヴィウスはどの場面どのポーズを切り取ってもポスターにできるほど、最強のビジュアルでした。
殺陣や民衆の場面も迫力がありました。

1時間半ずっと楽しませていただきましたよ〜

『アウグストゥス』に風は吹いていません。
ぜひご覧になってください!

 

最後に、それでもご心配な方にw
こちらの方のtweetをお贈りします。

ちょっとの事前準備があれば十分です。
それが難しいなら、繰り返し観劇しましょう(笑)

 

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カーテンコールの初日のご挨拶

今回シャンシャンがモールタイプの物で、ご挨拶の時にれいちゃんが両手に持ったシャンシャンを振りながら喋っていたのが可愛かったです。

れいちゃんとあきらが二人でシャンシャンを上下に振っていて、れいちゃんがあきらに向かって「ね、瀬戸さん」と振ると、あきらが「ええ!」とええ声で言い、その次はあきらが華ちゃんに向かって「ね、華ちゃん」と。

華ちゃんは自分に来ると思ってなかったのかすぐに反応できずに、ちょっと間があってから「はい」とシャンシャンを振り始めてました。

そんなちょっと天然なところも華ちゃんらしくて可愛いな〜と思って見てました(笑)

これから千秋楽まで、無事に公演できることを願っています。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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