永久輝せあ、カーテンコールで凪七瑠海へ感謝の涙(花組全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』千秋楽 )

12月12日から13日にかけて千秋楽ラッシュです(笑)
12日が花組全国ツアーの千秋楽、13日が雪組宝塚大劇場公演と花組柚香光コンサートの千秋楽でした。

それまでタカラヅカニュースの新しいニュースが無くて、中身がスカスカだったんですが、急に盛りだくさんになりました。
今日は昨日の雪組の千秋楽と一昨日の花組全国ツアーの千秋楽の模様がいっぺんに放送されました。

花組全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』千秋楽

お芝居の『激情』は初演が宙組姿月あさとさん、再演で星組柚希礼音さん、月組珠城りょうさん主演で上演されてきて、すべてスカイ・ステージで観たことがあります。

当たり前ですが主役のホセは演じる人によってまったく色が異なっていて別の作品のようでしたが、今回のひとこちゃん(永久輝せあ)のホセもひとこちゃんならではのホセだったと思います。

これまでの誰のホセとも違うホセで、ひとこちゃんの繊細さが色濃く出ていたように思います。
専科から出演しているかちゃ(凪七瑠海)は月組での再演の時に、今回と同じメリメ役とガルシア役を演じたのですが、7年経った分貫禄がすごくなっていて、すごいな〜と感心しました。

ショーの『GRAND MIRAGE!』も東京宝塚劇場で観劇した作品ですが、同じ場面でも真ん中の人が変わると全然違う色になっているのが面白いです。
こういうところが大劇場作品を別箱でやる醍醐味ですね。

そしてショーでもかちゃが大活躍していました。
そういえば友人が高崎公演を観劇したんですが、「お芝居もショーも凪七瑠海さんが素晴らしかった」と言っていました。
下級生の時からかちゃを推している身としては、なんとも嬉しかったです。

永久輝せあの千秋楽のご挨拶

カーテンコールでは、まず組長のあおいさん(美風舞良)が千秋楽のご挨拶で

「専科より凪七瑠海さんにご出演いただきました」

と紹介がありました。
宙組時代に下級生だったかちゃのことをこうして専科生として組に迎えて、その紹介をしているあおいさんを見て、なんとも感慨深かったです。

そして、その後ご当地出身者として、滝みらいくんとこの公演から副組長に就任したゆりちゃん(紫門ゆりや)が紹介されました。
かちゃはゆりちゃんとも月組で一緒でしたが、花組という別の組でまた一緒の舞台に立っているのもまた感慨深いです。

そして、主演のひとこちゃんのご挨拶は

「全日程完走できましたこと、誰一人欠けることなくここまで来れましたこと、そして刈谷の地で無事幕を下ろすことができますことに心からほっとしております」

という安堵の言葉から。
そして

「全国各地を回って公演していく中で、宝塚に触れてこぼれるお客様の笑顔、舞台で魂を燃やして歌い踊る仲間たちの姿、それを見てお客様の心がキュンと動く瞬間、そんな景色を一つ一つ拾い集めていましたら私のスーツケースはもうこれ以上入らんぞというくらい一杯になりました」

なんて詩的な言葉で表現しました。
「もうこれ以上入らんぞ!」という言い方がとっても可愛らしくて、客席が湧いていましたよ。

その後の

「あらためて、志を共にできる仲間と、想いを共にできるお客様と作るこの舞台という空間が本当に大好きだなと実感することができました」

「この舞台に立つ3時間という時間は何ものにも代えられないものだと心から味わうことができる、まるで贈り物のような公演期間でございました」

という言葉は、今の宝塚をめぐる厳しい状況を思うと、すごく胸に刺さりました。
途中盛大に噛んでしまって、「噛んだ〜〜!」と

最後は千秋楽を迎えるにあたって尽力したスタッフの皆さん、一緒に駆け抜けたカンパニーのみんな、観に来てくれた観客の人たち、遠くから想いを寄せてくれた皆さんに向けて

「この感謝の気持ちが伝わりますようにと心から願いを込めまして、本日まで本当にありがとうございました」

とご挨拶を締めました。

専科の凪七瑠海への感謝の言葉

次のカーテンコールでは、

「この公演に大きなお力添えをいただいております専科の凪七瑠海さん」

と紹介した上で、

「今から感謝の気持ちをお伝えしようと思うんですけれど」

とわざわざかちゃの顔がみんなから見える位置に来てもらって

「花組の皆さんの思いが私一人で代弁できるかわからないんですけれど」

と言い訳してからかちゃに向かって話し始めたひとこちゃん。

「舞台での格好よさと素敵さは皆さんご存知だと思うんですけど、舞台の裏では本当に花組生をいつも元気づけてくださって、毎日笑顔にしてくださいました」

って。

「かちゃさんがまるで魔法の粉のように宝塚への熱い思いや、私たち花組生への熱い愛情をブワ〜っと振りかけてくださったおかげで、私たちはのびのびと前を向いて朗らかに舞台を務めることができました。本当にありがとうございました」

と言いながらひとこちゃんの目にみるみる涙があふれてきて。
その言葉にかちゃも涙を流しながらひとこちゃんの側に寄って頬に手を寄せて。
なんとも言えない温かい空間が広がっていました。
それを見た私ももらい泣き…

組の2番手になったばかりで全国ツアーの主演を務めるというかなりの重責を背負って、ひとこちゃんにはきっと不安な気持ちもたくさんあったでしょうね。
まして今のこの状況ですからね。

それをかちゃが大きな心で包んでくれたことで、本当に心強かったんだな〜と思いました。
それがこの涙に繋がったんでしょうね〜

花組ポーズ

次のカーテンコールではスタンディングオベーションになりました。
翌日に千秋楽となるれいちゃん(柚香光)のコンサートへの祈願と、自分たちは年内の舞台納めということへの感謝の気持ちを込めて、花組ポーズで一年を締めくくることになりました。

刈谷市の皆さんは花組ポーズが初めての方もいらっしゃるかなということで、けっこう丁寧に花組ポーズの説明をしました。
いつもならこの部分はカットされることも多いですが、今日のタカラヅカニュースではしっかり流してくれました。
そして、ひとこちゃんが

「花組〜!」

と叫び、全員で

「最高〜!!」

と盛大に花組ポーズができました。
やっぱり全国ツアーでこれができるとファンとしても嬉しいだろうなと思います。

スタッフさんからのサプライズにも感激の涙

花組ポーズの後、幕が下りる前にスタッフさんのサプライズで花火のような音が鳴って、紙吹雪のようなものが降ってきました。
それにびっくりして周りを見渡しながらひとこちゃんは「うぇ〜〜ん」と泣き顔になって大感激していました。
もう一度幕が上がったら、

「上からハートが降ってきました」

ってコロンとしたハート型の物を全員が一つずつ持って、前に見せてくれました。
紙吹雪だけじゃなくてこんなのもあるんですね〜
これを準備したスタッフさんの粋なはからいに愛情を感じます。
素敵ですよね〜
最後は

「皆様の温かいお気持ちが心にしみます。2023年大変お世話になり、ありがとうございました」

「どうかよいお年を」と言いかけて「あ、その前に、少し早いですがメリー・クリスマス!そして良いお年をお迎えください」

と言ったひとこちゃんの言い方が本当に可愛らしくて、客席がほっこりと笑いに包まれました。
こういうひとこちゃんの人柄は本当にいいな〜と思います。

かちゃへの感謝の涙や、こういうお茶目なところに心がほどけた千秋楽のカーテンコールでした。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けるとうれしいです。
クリック先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

 


宝塚歌劇団ランキング