コロナ禍で奇しくも実感したトップスター望海風斗の偉大さ

今日のタカラヅカニュースでは、先日放送されたお芝居・ショー・サヨナラショーと退団ご挨拶に加えて、だいもん(望海風斗)の楽屋入りと退団記者会見、退団者全員の楽屋出のコメントが放送されました。

千秋楽の映像を見ただけではいまいちピンと来てなかっただいもんの退団。
退団記者会見の様子を見て実感してしまい、余計に寂しくなってしまいました。

コロナ禍の中のトップスターの退団セレモニー

楽屋入りの望海風斗

今までタカラヅカニュースで見ていたトップさんの楽屋入りとは全く違うだいもん一人での楽屋入りの様子が放送されました。

そういえば、だいもんはこのコロナ禍になって初めて退団するトップ男役となるわけですね。

宝塚大劇場の千秋楽楽屋入りの時もでしたが、大きなイベントができない中で何かファンに届けたいというスカイステージのスタッフさんの心意気を感じました。

真っ白なスーツを来ただいもんが劇団の建物内の廊下を歩きながら、カメラに向かってコメントしてくれました。

「お芝居・ショーは今まで皆でやってきたことを最高の形でお届けできるようにつとめていきたい」
「私自身が楽しんで舞台に立ちたい」

と話し、

「今日一日楽しみたいと思いま〜す。行ってきま〜す!」

とカメラに手を振るだいもんの笑顔が本当に晴れやかでキラキラしていたのを見て、グッときてしまいました。

カーテンコールで明かされた楽屋入りサプライズの様子

この放送された映像の前だったのか後だったのか、雪組の組子からのサプライズがあったようです。

タカラヅカニュースではカットされていましたが、ライブ配信で見た時、カーテンコールでだいもんがその様子を詳しく教えてくれました。

宝塚大劇場の時にはだいもんがくまのプーさんの着ぐるみを着て、ハニーハントの壺のような物に乗って皆んなの化粧前を練り歩いたそうですが、東京では自立するプーさんがハニーハントの乗り物に乗っていたそうです。

だいもんは固有名詞を出しちゃいけないと思ったらしく「フーハンのハヒーハンホ(プーさんのハニーハント)」って言ってたのがツボでした(笑)

そして、奏乃はると組長がフヒフホファー・ホビン(クリストファー・ロビン)に、千風カレン副組長がピンクのヒフへッホ(ピグレット)に扮して待ち構えてくれていたとか。

羽生結弦ファンのだいもんはプーさんが大好きだそうで、そのプーさん好きのだいもんに対する組子達の愛ですね。

他の組子達は桜の花がついたうちわを持って迎えてくれたそうです。

その様子は残念ながら見せてはもらえないけど、いかに笑いに満ちた楽屋入りのサプライズだったかが想像できます。

こんなご時世でなかったら、宝塚大劇場でも東京宝塚劇場でも、トップさんは大勢のファンに見守られながら組子達が担ぐお神輿に乗ったり、大きなお花のアーチをくぐったりなどの盛大な楽屋入りがあるはずでした。

それができない中での組子達の精一杯の愛情あふれる退団セレモニーだったようですね。
それをだいもんは目一杯楽しんだようです。

楽屋出のコメント

宝塚大劇場の時と同じく今回も緑の袴姿で退団ブーケを持った退団者8人が、劇場ロビーで一人ずつコメントしました

これもそれぞれのファンにとってはすごく嬉しいスタッフさんの心遣いでした。

皆んな晴れやかな笑顔で「幸せでした」とか「ありがとうございました」と話していた中で、凪様(彩凪翔)が途中涙声になって「皆さんとの別れが一番寂しい」「でも一人で頑張って歩んでいきたい」と話したのが印象的でした。

それまでずっと笑顔を絶やさなかった凪様が泣くなんて思いもしませんでしたから。

逆に緞帳の前で大泣きしちゃったきいちゃん(真彩希帆)が終始笑顔で、コメントの最後に「皆様、大好きです♡」と満面の笑顔だったのも印象的でした。

だいもんは応援してくれたファンへの感謝と、これまでの18年間は大切な宝物だということを話し、

「これからは皆様と一緒に宝物を応援していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします」
「これからも宝塚を、そして雪組をどうぞよろしくお願いします!」
「本当にありがとうございました!」

とファンへの最後の言葉を笑顔とともに残してくれました。

トップスター望海風斗の強さ

退団記者会見での望海風斗の言葉

タカラヅカニュースでは編集でだいぶカットされていたようですが、公式サイトの記事のほうがより多くのだいもんの言葉を知ることができます。

雪組東京宝塚劇場公演【望海風斗 退団】千秋楽 | 宝塚歌劇公式ホームページ

この中で一番印象に残ったのが、この公演の舞台に立ち続けるためのエネルギーの源について訊かれ、

「ベートーヴェンという役に巡り会い、同じ生きるのなら今置かれている状況を嘆くよりも受け入れて、その経験から何を得られるかを考える方がいいという気持ちになった」

と答えているところです。

その言葉にだいもんは本当に強い人だな〜と思い知らされました。

ともすれば私達はなんで今はこんな状況に自分が置かれているんだろうと嘆いて終わりがちですが、その状況下でも何かを得て自分の経験にしたいと思えるだいもんだからこそ、周りの皆んなや私たちファンにも強い気持ちや感動をもたらせてくれたんだな〜と思いました。

そして、だいもんが

「公演を途絶えさせたくないというスタッフや仲間、何よりもお客様の気持ちに支えていただいた」

という通り、宝塚歌劇団のスタッフや組子達、そして劇場へ駆けつけるお客さん達もだいもんの気持ちに答えるように、公演を中止に追いやってはいけないという強い思いでいたから最後まで無事に公演できたんだな〜と感じました。

この一年は本当に困難な状況に置かれた宝塚歌劇でしたが、その中退団公演を成功のうちに終わらせることができたトップスターとして、望海風斗の名は記憶と記録に残ることと思います。

 

本日のタカラヅカニュース一覧

雪組 東京宝塚劇場公演 千秋楽
『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~『シルクロード~盗賊と宝石~』
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Shiny!! 花組 美羽愛・美里玲菜
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Shiny!! 花組104期 美羽愛

「みはねあいです。愛称は『あわ』『あわちゃん』です」

サインは“美羽”の“羽”のマークがポイントだそうです。
今とくに頑張っていることはお芝居だそう。

「花組の娘役として一人の舞台人として、精一杯役と誠実に向き合い、これからも精進してまいります。どうぞよろしくお願いします」としっかりと話してくれました。

あわちゃんは『はいからさんが通る』の新人公演で花村紅緒役に抜擢されていました。
残念ながら幻に終わってしまいましたが…
今回の大劇場公演でも新人公演は行われないので、次に期待です。

Shiny!! 花組104期 美里玲菜

「みさとれいなです。愛称は『みさこ』です」

サインは“美里”の“美しい”という漢字をくずして、平仮名で“れいな”と書いているそうです。
今とくに頑張っていることは歌だそう。

「これからもさまざまな場面で歌を表現できるよう、一舞台人として精進してまいります。よろしくお願いします」と清楚に話してくれました。

みさこちゃんは元星組トップ娘役の綺咲愛里さんの妹さんです。
やはり顔立ちが似ていますね〜

  

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