彩海せらの迷走気味な初日ご挨拶(笑)(月組バウホール公演『Golden Dead Schiele』初日)

1月24日に彩海せら主演の月組バウホール公演『Golden Dead Schiele』が初日を迎えました。

この公演は熊倉飛鳥先生のバウホール公演2作目で、前回の『ベアタ・ベアトリクス』に続く画家シリーズです。

『ベアタ・ベアトリクス』のロセッティも濃い人生を歩んだ人でしたが、『Golden Dead Schiele』であみちゃん(彩海せら)が演じるエゴン・シーレも28年という短い生涯ながら波乱の人生を歩んだ人です。
そのシーレを熊倉先生がどんな風に描いて、あみちゃんがどんな風に演じるのか楽しみでした。

今日のタカラヅカニュースでその初日の映像を見て、どんな作品なのか垣間見ることができました。

月組 宝塚バウホール公演『Golden Dead Schiele』初日の様子

ダイジェスト映像を見て

組長のみとさん(梨花ますみ)の紹介にもありましたが、これまでどちらかというと明るい役が多かったあみちゃん(彩海せら)が初めて挑戦した役柄のエゴン・シーレ。
天真爛漫さを封印して孤高の画家を見事に演じていたと思います。

元々お芝居は上手な人でしたが、歌が格段に上達していて、とても伸びのある歌声が聞いていて心地よかったです。

そして配役表の波線上にはヒロインとして名前は書かれていませんでしたが、この作品のヒロインはエゴンの最初の恋人だったヴァリ・ノイツェルを演じた白河りりちゃんのようです。

りりちゃん(白河りり)は『I AM FROM AUSTRIA』の新人公演でヒロインを演じましたが、小劇場公演では初めてのヒロインです。
りりちゃん、おめでとう!
昨年の『DEATH TAKES A HOLIDAY』でのお芝居と歌が素晴らしいなと感心したのですが、今回もその実力が発揮されているように思えました。

あとはシーレの画家仲間を演じたるおりあ(瑠皇りあ)、きどくん(七城雅)といった若手の活躍も目覚ましかったです。
そしてクリムトを演じたるねくん(夢奈瑠音)、エゴンの叔父さんのやすくん(佳城葵)、パトロンのレスラー役のうーちゃん(英かおと)といった今や月組のベテラン勢がお芝居を締めていたのも心強いなと思いました。
もっとよく見たいなと思ったのが死の幻影役のかのんくん(彩音星凪)。

ダイジェスト映像では一瞬一瞬しか映らなかったんですが、観劇した方の評判がすごくよかったので、もうちょっと見せてもらいたかったです。

彩海せらの初日のご挨拶

最初は立派なご挨拶

あみちゃん(彩海せら)の初日ご挨拶は、最初はとても立派なご挨拶でした。
まずは全員揃って初日を迎えることができたことへの感謝の気持ちを述べました。
そして

「エゴンと共に自分自身の新しい世界を見つけたい、そしてもっと高く飛びたいと走ってまいりましたが、こうしてお客様に観て感じていただいてはじめて芸術は息づくのだとあらためて感じることができました」

と力強く話しました。
とここで少し上を向いて「そうですね」と前置きしてから

「芸術は人の真似だけではなく、そこに自分の思いを乗せていく。簡単なようで難しく、とても勇気がいります。」

「私自身エゴンから背中を押してもらっているように、皆様にもこれからのはじめの一歩の背中を押すことができたら大変嬉しく思います」

と話すあみちゃんの言葉を後ろの出演者たちもうんうんとうなずきながら聞いていました。
その後は

「千秋楽まで出演者全員で芸術を追い求めていきたいと思います」

ととても素敵な言葉で最初のご挨拶を締めました。

だんだん迷走するご挨拶(笑)

最初のご挨拶がとてもしっかりとしたものだったんですが、2回目のカーテンコールからちょっとずつ迷走し始めるあみちゃん(笑)

「この作品を観て美術館に行きたいと思っていただけたら嬉しいです、はい」

なんて言うので、後ろのるねくん(夢奈瑠音)とりりちゃん(白河りり)失笑(笑)
客席からもじわじわと笑いが起こっていました。
その後も

「あの、ご自身の見方で絵を今一度見てみたいなって思っていただけたら嬉しく思います」

って。
う〜ん、わかるようなわからないような…(笑)
うしろのるねくんとりりちゃんはあみちゃんを見つめながらただ微笑んでいました。

その次には

「今回『死と乙女』という絵を題材にした作品ですけれども…、え〜私たちがやったこの舞台も皆様一人一人の受け取りたいように受け取っていただけたら、それも芸術の楽しみ方なのかなと…思っております」

と言ってる間に自信が無くなってきちゃった感じで後ろのるねくんを振り返って助けを求めたあみちゃん。
微笑みながらも大きくうなずいてくれたるねくんを見て「はい!」とあみちゃん。
あまりの可愛さに客席から大きな笑い声が起きてました。

最後のカーテンコールはきっと話すことを考えてなかったと見えて、一生懸命考え考えしながら

「皆様が本日この舞台を観て受け取った何かインスピレーションを、お家に帰られて…」

と言ってからにこ〜っと笑って

「描いてみましょう!」

って(笑)
これにはそれまでうなずきながら微笑んでいたるねくんも笑いを耐えきれず口を手で押さえてました。

「どうでしょうか?」

と客席に訊くあみちゃんにみんな拍手してくれてました。優しい…(笑)
その後

「あの、正解も間違いも何もないので…」

と言ったはいいけど、その後何も思いつかなかったみたいで

「はい」

と言ったままただ笑顔で黙っちゃったあみちゃんに爆笑が起こってました。
そのまま

「本日はまことにありがとうございました!」

とご挨拶を締めちゃったので、組長さんはじめ出演者たちも笑っちゃってました〜

『グレート・ギャツビー』の新人公演主演の時のご挨拶が涙ながらもすごくしっかりしたご挨拶だったので、こんな風なカーテンコールになるなんて思いませんでした。
お芝居中のエゴンやフィナーレでのカッコいいあみちゃんとのギャップが大き過ぎます!
いや、そのギャップにみんなやられちゃう感じです。

これからもカーテンコールでのあみちゃんに期待が増しました(笑)
きっとまだまだ笑わせてくれそうです。

  

読んで頂き、ありがとうございました。

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